ぽえむん 「ささやかな」
2010年03月15日
愚かなりと指さす指は
つねに私をさす
ああ 私の鏡でもって他者をはかろうとするこの愚かさよ
うすっぺらなこの目を
何度えぐっただろう
自分を責めることなどたやすいのだ
愚かさと罪と痛みをしれば
結局 拝むことしかできないではないか
ちくしょうちくしょうちくしょうと
背中をまるめてちぢこまる
ささやかな涙をしぼれば
ささやかなぬくもりに 感謝の涙がおちる
つねに私をさす
ああ 私の鏡でもって他者をはかろうとするこの愚かさよ
うすっぺらなこの目を
何度えぐっただろう
自分を責めることなどたやすいのだ
愚かさと罪と痛みをしれば
結局 拝むことしかできないではないか
ちくしょうちくしょうちくしょうと
背中をまるめてちぢこまる
ささやかな涙をしぼれば
ささやかなぬくもりに 感謝の涙がおちる
霊的作用と先祖供養について
2010年03月15日
かなり昔にきいたお話です。
うちの宗派の中でもこれはかなり特殊な例です。参考にはせずあくまで1つのエピソードとして読んでください。
昔、ある支部長からきいた話。ちなみにいま湯布院にいるアノ方ではない。
ある支部にいたとき、ある婦人から
「支部長、ご相談があるんですが・・・・」
話をきくと、祭壇型ご本尊をいただいてから、不可解なことがおきるという。
「どんなことですか?」
「・・・実は、私の小学生の息子が軽い自閉症なんですけど、ご本尊をいただいてからその子とご本尊の前で一緒に読経しようとすると、合掌したまま大声で
『ナムミョーホーレンゲーキョ!ナムミョーホーレンゲーキョ!』
と叫ぶんです。ご本尊を頂く前までは、普通に読経できていたんですが・・・・それ以外は今までどおりなんですけど・・・。
うちは当会に入るまえは親も私も無宗教でしたし、なんか不気味で・・・・」
「日蓮宗とのご縁もないわけですね?」
「はい・・・」
「ご家族の家系図を調べてきてください。」
「家系図ですか!?」
「なるべくわかる範囲内で結構ですから。あと、これは他言されないように。」
数日後、婦人がノートを持って訪れた。ノートには手書きの家系図があった。
「とりあえず、わかる範囲内すべて書いてきました・・・」
支部長はしばらく家系図を見つめ、一人の人物を指さした。
それは婦人の大伯父にあたる人だった。
(支部長いわく、お祈りをさせていただいたあとに見ると、霊的に影響のある人の名前や写真は黒くかげってみえるらしい)
「この人。この人の人となりを調べてください。特に宗教歴ですね。」
「え?この人ですか??」
「まず、やってみてください。」
「はい・・・・」
婦人はいぶかしみながらノートを抱えて支部をあとにした。
数日後。
「支部長!大変です!支部長の言ったとおりでした!」
「分かりましたか?」
「その方のこと、田舎まで行って聞いてきたんです。
そしたら、昭和のはじめに、突然法華経系の小さな新興宗教をたちあげて、教祖までしてたそうです!
信者は少なかったそうなんですが、なんか様子が変だったから、田舎の人もあまり関わらなかったそうですが・・・・」
「息子さんに作用しているのはこの方ですね。
これでわかりました。息子さん、さぞや苦しかったでしょう。
ご家庭のなかにご本尊が入ったことで、仏の光に正体があぶりだされたんですね。」
「支部長、どうしたらいいですか・・・・?」
「・・・この方を総本山先祖供養してください。それも永代供養です」
「ええ!?悪撃(悪霊撃退祈願)じゃないんですか?!」
「なまじっか宗教をしていた霊は、悪撃では効きません。
相手はプロです。法力の使い方も知ってます。
こういう方は指導霊団に直接引き取っていただくのが一番です。
永代にしてください。1年とか3年の供養では、相手も先を見てねばります。
永代です。」
「分かりました・・・・」
数日後。
「支部長!ありがとうございました!今日、永代供養の手続きをしてまいりました!
いま子供とご本尊の前で一緒に読経したんですが、子供が・・・とてもスラスラお経よんでくれます・・・・
今までより、声も表情も・・・明るいんです・・・」
電話ごしに、婦人は泣き崩れた。
「よかったですね。あなたがお子さんを想う心が勝ったんですよ。」
それから、お子さんの自閉症も完全に治癒したという。
「いやぁ、この話すると活動推進局に叱られちゃうからさー、あまりできないんだけどねー。本部って頭カタいからさー」
支部長、どっからそんな効率のよすぎるやり方を・・・・
(;´Д`)ハァハァ
うちの宗派の中でもこれはかなり特殊な例です。参考にはせずあくまで1つのエピソードとして読んでください。
昔、ある支部長からきいた話。ちなみにいま湯布院にいるアノ方ではない。
ある支部にいたとき、ある婦人から
「支部長、ご相談があるんですが・・・・」
話をきくと、祭壇型ご本尊をいただいてから、不可解なことがおきるという。
「どんなことですか?」
「・・・実は、私の小学生の息子が軽い自閉症なんですけど、ご本尊をいただいてからその子とご本尊の前で一緒に読経しようとすると、合掌したまま大声で
『ナムミョーホーレンゲーキョ!ナムミョーホーレンゲーキョ!』
と叫ぶんです。ご本尊を頂く前までは、普通に読経できていたんですが・・・・それ以外は今までどおりなんですけど・・・。
うちは当会に入るまえは親も私も無宗教でしたし、なんか不気味で・・・・」
「日蓮宗とのご縁もないわけですね?」
「はい・・・」
「ご家族の家系図を調べてきてください。」
「家系図ですか!?」
「なるべくわかる範囲内で結構ですから。あと、これは他言されないように。」
数日後、婦人がノートを持って訪れた。ノートには手書きの家系図があった。
「とりあえず、わかる範囲内すべて書いてきました・・・」
支部長はしばらく家系図を見つめ、一人の人物を指さした。
それは婦人の大伯父にあたる人だった。
(支部長いわく、お祈りをさせていただいたあとに見ると、霊的に影響のある人の名前や写真は黒くかげってみえるらしい)
「この人。この人の人となりを調べてください。特に宗教歴ですね。」
「え?この人ですか??」
「まず、やってみてください。」
「はい・・・・」
婦人はいぶかしみながらノートを抱えて支部をあとにした。
数日後。
「支部長!大変です!支部長の言ったとおりでした!」
「分かりましたか?」
「その方のこと、田舎まで行って聞いてきたんです。
そしたら、昭和のはじめに、突然法華経系の小さな新興宗教をたちあげて、教祖までしてたそうです!
信者は少なかったそうなんですが、なんか様子が変だったから、田舎の人もあまり関わらなかったそうですが・・・・」
「息子さんに作用しているのはこの方ですね。
これでわかりました。息子さん、さぞや苦しかったでしょう。
ご家庭のなかにご本尊が入ったことで、仏の光に正体があぶりだされたんですね。」
「支部長、どうしたらいいですか・・・・?」
「・・・この方を総本山先祖供養してください。それも永代供養です」
「ええ!?悪撃(悪霊撃退祈願)じゃないんですか?!」
「なまじっか宗教をしていた霊は、悪撃では効きません。
相手はプロです。法力の使い方も知ってます。
こういう方は指導霊団に直接引き取っていただくのが一番です。
永代にしてください。1年とか3年の供養では、相手も先を見てねばります。
永代です。」
「分かりました・・・・」
数日後。
「支部長!ありがとうございました!今日、永代供養の手続きをしてまいりました!
いま子供とご本尊の前で一緒に読経したんですが、子供が・・・とてもスラスラお経よんでくれます・・・・
今までより、声も表情も・・・明るいんです・・・」
電話ごしに、婦人は泣き崩れた。
「よかったですね。あなたがお子さんを想う心が勝ったんですよ。」
それから、お子さんの自閉症も完全に治癒したという。
「いやぁ、この話すると活動推進局に叱られちゃうからさー、あまりできないんだけどねー。本部って頭カタいからさー」
支部長、どっからそんな効率のよすぎるやり方を・・・・
(;´Д`)ハァハァ
先祖の怒り、母の愛~昔とあるサイトに投稿した話
2010年03月14日
[先祖の怒り、母の愛]
アマミキョさんからの投稿
私が小学校3年生の時の事です。
今振りかえっても思い出せないようなささいな理由から、母と口論となり大ゲンカをしました。
母は私を叱りつけ、しかし私はまともに聞く気など微塵もなく、憮然と仏壇にもたれかかっていました。
母は「仏壇にもたれるな!」と言うのですがその言葉も無視していると、それからいくらかもしないうちの事でした。小さな動作から体のバランスを崩した私は思わず前のめりに転んでしまい、その勢いで「バターン!」仏壇を倒してしまったのです。
「ご先祖さまに謝りなさい!!今すぐ!早く!」顔を蒼白にして取り乱す母に私は内心えらいことをしたとあわてましたが、ケンカの手前「誰が謝るか!」とつぶやいて眠ってしまいました。(今思い出しても私って最低…。)
その夜の深夜、私はちくちくした痛みと心地よい冷たさで目を覚ましました。
うっすら目を開けて見ると、暗やみの中、母が真剣な眼差しで私をのぞきこんでいます。何をしてるんだろう…まぁ、いいか……。私は再び眠りに落ちました。
翌朝、焼け付くような顔の痛みで目を覚ました私は鏡を見てかたまりました。自分の顔の左半分が、まるでただれたように腫れてとけていたのです。すこし転んだだけでは、決してありえない姿でした。うろたえていると、目の下にクマをつくった母が言いました。「あんたがちゃんとあの時謝らなかったからだよ」
昨夜、母は私の代わりに謝ったのですがそれでもいい知れぬ不安を拭えず、夜中私の寝床をのぞいてみたのだそうです。
すると私の顔の変わり様に驚愕し、これはご先祖さまの怒りだと、一晩中寝ずに私の顔を氷水のタオルで冷やしながらご先祖さまに謝ってくれていたのだそうです。
「冷やす前は、もっとひどかったんだからね。」そして、あれをあんたが見ないでよかったと。
私はもちろんその後母と一緒に仏壇に土下座して謝り、その後ひどい腫れも一日で完治しました。
幼いながらにご先祖さまの厳しさと、母の深い愛を実感した出来事です。
アマミキョさんからの投稿
私が小学校3年生の時の事です。
今振りかえっても思い出せないようなささいな理由から、母と口論となり大ゲンカをしました。
母は私を叱りつけ、しかし私はまともに聞く気など微塵もなく、憮然と仏壇にもたれかかっていました。
母は「仏壇にもたれるな!」と言うのですがその言葉も無視していると、それからいくらかもしないうちの事でした。小さな動作から体のバランスを崩した私は思わず前のめりに転んでしまい、その勢いで「バターン!」仏壇を倒してしまったのです。
「ご先祖さまに謝りなさい!!今すぐ!早く!」顔を蒼白にして取り乱す母に私は内心えらいことをしたとあわてましたが、ケンカの手前「誰が謝るか!」とつぶやいて眠ってしまいました。(今思い出しても私って最低…。)
その夜の深夜、私はちくちくした痛みと心地よい冷たさで目を覚ましました。
うっすら目を開けて見ると、暗やみの中、母が真剣な眼差しで私をのぞきこんでいます。何をしてるんだろう…まぁ、いいか……。私は再び眠りに落ちました。
翌朝、焼け付くような顔の痛みで目を覚ました私は鏡を見てかたまりました。自分の顔の左半分が、まるでただれたように腫れてとけていたのです。すこし転んだだけでは、決してありえない姿でした。うろたえていると、目の下にクマをつくった母が言いました。「あんたがちゃんとあの時謝らなかったからだよ」
昨夜、母は私の代わりに謝ったのですがそれでもいい知れぬ不安を拭えず、夜中私の寝床をのぞいてみたのだそうです。
すると私の顔の変わり様に驚愕し、これはご先祖さまの怒りだと、一晩中寝ずに私の顔を氷水のタオルで冷やしながらご先祖さまに謝ってくれていたのだそうです。
「冷やす前は、もっとひどかったんだからね。」そして、あれをあんたが見ないでよかったと。
私はもちろんその後母と一緒に仏壇に土下座して謝り、その後ひどい腫れも一日で完治しました。
幼いながらにご先祖さまの厳しさと、母の深い愛を実感した出来事です。
民主党・沖縄二国制・米軍基地縮小
2010年03月14日
(民主党ウェブサイトより)
2005年8月
民主党沖縄ビジョン【改訂】
- INDEX -
はじめに
I. 「沖縄」を考える
II. 私たちの目指す姿勢
III. 4分野における具体策
はじめに
民主党は結党以来、沖縄政策に取り組んできた。1999年7月に「民主党沖縄政策」を発表し、2000年2月に「軍用地返還特別措置法(軍転法)改正案」を提出、同年5月には「日米地位協定の見直し案」を提示した。その後、2001年末より数次に亘り調査団を派遣し、2002年5月に「沖縄ビジョン協議会」を沖縄の有識者17名で設立し意見交換を行い、2002年8月に那覇市で「民主党21世紀沖縄ビジョン」を発表した。
今回示したビジョンは、この3年間の環境変化を踏まえ、第三次沖縄振興開発計画の進捗も考慮し、新たなメンバーを加えたビジョン協議会を立ち上げ、その議論を踏まえ改訂したものである。
I 「沖縄」を考える
沖縄は東アジアにおいて独自の地理的位置を占め、広大な海域に分布する亜熱帯性気候におおわれた島嶼地域である。
このような特異な自然的風土の上に「琉球」という独自の国家を成立させ、日本列島とは異なる歴史をたどった。その後、島津侵入(1609年)、琉球処分=沖縄県設置(1879年)という経緯を経て段階的に日本社会のうちに編成され、更に太平洋戦争後にアメリカによる統治を経験した後、住民の選択・要求の結果として日本社会へ再び復帰したものである。
沖縄は先の大戦で唯一の地上戦が繰り広げられ数多くの尊い人命が失われた土地であり、終戦後27年間は米国の施政権下に置かれたばかりか、更に1972年の復帰以降も在日駐留米軍専用施設面積の75%が集中する等の状況が続いていることが沖縄の進むべき道を妨げている。
しかし、「沖縄」を考える時に、「負の清算」にとどまるべきではない。米軍基地をはじめ軍事基地を減らしていくための絶え間ない努力を続けながら、基地経済からの脱却方法を探ることが欠かせない。
かつての環シナ海交易を通じて沖縄は、歴史的に中国本土、朝鮮半島や台湾、更には東南アジア各地と深いつながりを持ってきた。グローバル化が進む今日、東アジアの中心に位置する沖縄の地理的特性等はますますその重要性を高めている。
こうした自然と風土、歴史と文化の資産を活かし、観光・交流、研究・教育や安全保障等で沖縄があらためて自主自立の新たな道を切り開くことを通じて、沖縄はアジア、そして世界への日本の情報発信や各種貢献を実現する力強い魅力あふれる先端モデル地域になりうると考える。
II 私たちの目指す姿勢
民主党は「自立・独立」「一国二制度」「東アジア」「歴史」「自然」の5つのキーワードが、沖縄の真の自立と発展を実現するための道しるべになると考えている。つまり、沖縄において「自立・独立」型経済を作り上げるためには、「一国二制度」を取り入れ、「東アジア」の拠点の一つとなるように、沖縄の優位性や独自性のある「歴史」や「自然」を活用することである。そして、これらのキーワードを活用する沖縄を通じて、日本は目指すべき次なる姿を描けると考える。
本土復帰後の沖縄においては三次に亘る「沖縄振興開発計画」に基づいて振興が図られ、社会資本整備など一定の成果をあげてきたが、一方で日本の他地域同様に中央集権的で画一的な制度が適用され、中央の発想による公共事業が行われてきたといえる。このため、補助金依存体質が助長され、また、経済活動が、本土、特に東京圏主導の構造になっている。この構造から抜け出るためには、まず、沖縄が独立の気概を持ち、その気概を中央政府がくじくことなく応援をし、自立型経済構造を築き上げることが重要である。ここで敢えて誤解を恐れずに「独立」という言葉を使ったのは、「日本からの独立」という意味ではないことは言うまでもない。
この「自立・独立」を着実に進めるためには、地域主権のパイロットケースとしての「一国二制度」を全国に先駆けて導入する必要がある。既に行われているFTZ(フリー・トレード・ゾーン)※1)などが他地域と比べて優位性が見られない中途半端なものと言わざるをえない現状下では、むしろ、競うべき対象、連携すべき対象は「東アジア」の他国・他地域であるという視点での取り組みが求められる。そのため、奄美諸島を含めた琉球弧として、そして、個性豊かな伝統文化を内包する「歴史」、美しい海やサンゴ礁を有する島の魅力に根ざした、やすらぎや健康・長寿をもたらす沖縄の「自然」を最大限活かすこと、そのためのシナリオとして地域間交流、国際交流を積極的に進めること、戦争体験に基づき沖縄が取り組んできた国際平和確立に向けての取り組みを更に具体化することを目指した政策こそが、沖縄の真の自立と発展に寄与すると考える。
なお、地域主権政策として民主党は道州制を提唱し、既に、3年前の当ビジョンでは「沖縄は歴史的にも地理的にも独自性が高く、九州と統合した単位で検討するべきでないと判断し、単独の道または州とするべき」としている。これを受けて、政府はじめ諸機関でも「沖縄」を単独の道州に位置付けてきたが、「沖縄州」としての財政的な裏づけを支えるためにも上記の5つのキーワードが重要な切り口になると考える。
※1)自由貿易地域、特別自由貿易地域は、沖縄の地理的条件を生かし、沖縄における企業の立地促進と貿易の振興に資することを目的として、関税法の保税地域制度に合わせ、国税、地方税の優遇措置等を整備した産業振興策。自由貿易地域が那覇空港の隣接地に2.6ha、特別自由貿易地域が中城湾港に122ha設置されている。
III 4分野における具体策
1.在沖縄米軍基地の大幅な縮小を目指して
日本復帰後30年以上たった今なお、在日駐留米軍専用施設面積の約75%が沖縄に集中し過重な負担を県民に強いている事態を私たちは重く受け止め、一刻も早くその負担の軽減を図らなくてはならないと考える。民主党は、日米安保条約を日本の安全保障政策の基軸としつつ、日米の役割分担の見地から米軍の変革・再編(トランスフォーメーション)の中で在沖海兵隊基地の県外への機能分散をまず模索し、戦略環境の変化を踏まえて、国外への移転を目指す。
また、沖縄が平和教育の発信地となるよう、平和に関する研究を更に促進し、真にアジアの平和と安定に寄与する沖縄を目指す。
基地の対価としての補助金が沖縄経済に一定の役割を果たしているとの指摘もあるが、2002年度の一人あたりの行政投資額※2)が全国で16位程度であることからも窺えるように、決して中央政府から多額の資金が沖縄に流れているというわけではないことを認識し、基地縮小に際しての雇用を中心とした経済問題には、セーフティーネットの確保も含め十分な対策をとる必要がある。
※2)行政投資額とは、生活基盤投資、産業基盤投資、農林水産投資、国土保全投資などを総合した政府が地方に行う主な公共投資額である。
1) 日米地位協定の見直し
民主党は2000年5月に「日米地位協定の見直しについて」を提示した。2004年12月には沖縄国際大学への米海兵隊ヘリコプター墜落事故を踏まえ、事故等の捜査を原則日米両当局の合同捜査とする「日米合同委員会」の議事録を原則公開とする等の内容を加筆した「日米地位協定改定案」作成に着手した。沖縄では先般の少女への事件に見られるように米兵による卑劣な犯罪等も依然発生している。沖縄県等とも連携を深めながら、航空管制権及び、基地管理権の日本への全面的返還を視野に入れつつ、大幅な地位協定の改訂を早急に実現する。
2)『SACO 2』による更なる在沖米軍基地縮小
1996年、日米両政府が設置した「沖縄に関する特別行動委員会(SACO)」は、米海兵隊普天間航空基地の返還をはじめとする在沖米軍基地を整理・統合・縮小することに合意した。しかし、SACO合意が期待通りに進まない間に地域・国際環境は大きく変化し、米軍の軍事技術も目覚しい進展をみた。このような状況を踏まえて、SACO合意の適切な実施に向けて努力をし、また、沖縄県民の意思を最大限尊重した更なる基地の整理縮小を検討する『SACO2』の設置を目指す。
3) 在沖米軍基地縮小の基本的な方向性
現在、米軍は世界規模での再配置(トランスフォーメーション)を進めているが、キャンプ・ハンセンの都市型訓練施設について地元の反対にもかかわらず訓練を強行するという問題も発生している。
沖縄の負担軽減という観点に立てば、トランスフォーメーションの機を逃さず早期に上記『SACO2』を設置し、市街地の兵站施設、乱立する通信施設、遊休地の返還など、更なる米軍施設の縮小を図るべきである。同時に、在沖海兵隊の海外移転を、事前集積制度(POMCUS)※3)の可能性も含め積極的に検討を進める。
※3)事前集積制度とは「部隊別装備品事前配置」のこと。Pre-positioning Of Material Configured to Unit Setsの略。
4) 普天間米軍基地返還アクション・プログラムの策定
普天間基地の辺野古沖移転は、事実上頓挫している。トランスフォーメーションを契機として、普天間基地の移転についても、海兵隊の機能分散などにより、ひとまず県外移転の道を模索すべきである。言うまでもなく、戦略環境の変化を踏まえて、国外移転を目指す。民主党は、既に2004年9月の「普天間米軍基地の返還問題と在日米軍基地問題に対する考え」において普天間基地の即時使用停止等を掲げた「普天間米軍基地返還アクション・プログラム」の策定を提唱している。なお、いわゆる「北部振興策」については基地移設問題とは切り離して取り扱われるものであり引き続き実施する。
5) 思いやり予算の削減
思いやり予算については、2005年度で現在の特別協定の期限(5年)が切れる。経済、財政事情が悪化する一方で公共事業的支出が高まっており、基地の固定化を強めかねない。提供施設整備が過剰になっているとの指摘もあり、改訂を機に特別協定に基づく光熱水料、訓練移転費や地位協定を根拠とした提供施設整備費等について必要な削減を行う。
6) 基地縮小にあたっての沖縄支援
基地縮小後の跡地の有効活用については、沖縄の主体的取り組みを支援する。また、基地返還後の跡地利用は、今後の他の基地返還に資するよう、以下の点に留意すべきである。
完全に造成し直してからの再開発では、返還後の活用開始までに時間と費用がかかりすぎる場合がある。その場合には、例えばドクターヘリの離発着が可能な滑走路や医療インフラの活用など、現有施設を再利用・再活用して、より早期に地元に利益を還元すべきである。このような活用であれば、新規雇用を増加させる可能性も高まる。
沖縄の地理的特長を考慮し、国際貢献の視点を取り入れる。
7) 在沖米軍の基地問題協議への沖縄県の参加
在沖米軍の課題を話し合うテーブルに当事者の立場として沖縄県等も加える。また、現在、外務省に沖縄大使が設置されているが、沖縄国際大学での事故対応でも機能不全が指摘されたことを踏まえ、そのあり方、位置付け等について必要な見直しを行い、沖縄の声がより日本政府や米国に伝わるようにする。
8) 騒音被害の解消
嘉手納基地をはじめ、米軍機の騒音が基地周辺住民に健康被害と生活被害を与えていることについて、速やかに被害解消のための措置をとる。
9) 国際機関の誘致
沖縄の地理的特性を生かし、例えば東アジアを主たる活動地域とする国際機関を沖縄に誘致して、沖縄を東アジア地域に貢献する拠点とすべきである。
2.「沖縄を活かす」産業による雇用創出機会の拡大と自立型経済の構築
沖縄県における経済・産業面での活性化は、従来型の補助金や優遇措置に依存する活性化ではなく、沖縄本来の魅力や特性を最大限活用することを基本的な方向性とする。具体的には、2002年の沖縄振興計画を踏まえ、本土と比べて高い失業率を解消するために、雇用吸収力の高い観光・リゾート産業、地理的不利性が低く将来への発展が見込まれる情報通信関連産業、更には亜熱帯気候の地域特性を生かした農林水産業などを中心とした産業振興を図ることによって、安定した雇用を確保する。また、基地の存在により開発が進まなかったために保存されてきた沖縄県特有の自然資源や、離島という地理的条件などによって育まれた伝統・文化資源をフルに活用し、本土との大きな経済格差を縮め、経済的に自立した沖縄を形成する。
沖縄は、自然・歴史・文化などの観光・リゾート環境に恵まれ、ストレスの少ないスローライフ※4)を実現できる拠点としての発展が期待できる。なお、沖縄県への観光については、観光客の滞在日数の減少に加え観光客の消費が低下していることを考慮し、沖縄の観光資源を活用したプログラムの提供などにより付加価値の高い滞在型の観光・リゾート地の形成を図る。
また、沖縄の東アジアの中央に位置するという地理的特性を活かし、ビジネス拠点としての優位性を生かした既存産業の振興ならびに新たな起業の支援を行う。
※4)スローライフは、もとはイタリアで1986年に発足した「スローフード」協会からでた言葉。グローバルなファースト・フード店が普及する中、従来のローカルな食文化の良さを提唱し、生活全体を見つめ直そうとする運動だった。「スロー」とは、経済的な豊かさや効率の追求を抑え、より自然と調和的な、ゆったりしたライフスタイルを志向すること。
10)自然や歴史等、沖縄の独自性を活かした交流促進に資する複合型観光・リゾート産業
沖縄には、意図的に作られた人工的な観光資源ではなく、歴史的、伝統的な資源が豊富に存在している。近年は、大規模な観光・リゾート開発を行うのでなく、ありのままの姿を活用した観光・リゾート振興が世界的な傾向である。つまり、今のままの姿こそがその土地の魅力であり、こうした魅力こそが地域らしさを作る資源であるという考え方に基づいた観光が見直されている。例えば、沖縄には、ユネスコの世界遺産に登録された首里城をはじめとする城群(ぐすくぐん)、独自の発展を遂げた琉球王国の歴史・文化遺産が豊富である。また、忌まわしい記憶ではあるが、決して忘れてはならない戦争の爪跡である戦跡が存在している。更に、離島という性格から、独自性を有する伝統的な町並みも数多く保存されている。こうした沖縄ならではの観光資源を活用して、世界有数の観光・リゾート客を受け入れる「アジア歴史・文化・交流拠点形成構想」に積極的に取り組む。
増大する需要に応えるために、那覇空港の拡張や道路などの交通体系、宿泊施設、商業施設等の整備、PR推進、更には那覇空港や離島空港における空港使用料の見直しを検討するなどハード・ソフト両面の観光インフラを整備する。なお、インフラ整備に当たっては、環境との調和を前提とし、既存インフラの活用や再利用などを含め、可能な限り環境負荷の低減を目指す。また、観光客の増加や産業振興の促進にあたっては、水の供給不足が懸念されることを踏まえ、水を安定的に供給する仕組みを検討することが必要である。
従来の大量輸送・大量消費型マスツーリズムといった環境面に負荷がかかる観光形態ではなく、自律的な持続可能な観光へと転換すると共に、アジアからの外国人を含む国際型観光地および長期滞在中心の観光地への転換を図り、各種コンベンションなどを通して観光客のみならずビジネスマンや学生等も含め幅広い年齢層が訪れる「3千万人ステイ構想」の実現に取り組む。
沖縄には健康・長寿のイメージが定着している。このイメージを活かし、沖縄の農産物や薬草をはじめ健康・長寿に効果的な食材を活用した食事、健康をテーマとしたエステやマッサージなど、総合的健康リゾート地としての振興を図る。
沖縄の音楽は、会場全員で踊り、歌い、一体感を共有できるといった特徴がある。こうした沖縄の伝統的な琉球音楽やエイサー※5)、更に近年の沖縄ミュージックなどを活用したライブ演奏を身近に楽しめるライブハウスや民謡酒場を核とした街づくりを進める。具体的なイメージとしては、欧米で毎年開催される音楽祭(例えば、アスペン※6)、タングルウッド※7)、モントルー※8)など)をショルダー・シーズンあるいはオフシーズンに開催することで、通年型観光・リゾート地を目指す。
沖縄独特の伝統文化、例えば、織物や陶器などを将来に残すことを考慮しつつ、ホテルや旅館・民宿などと提携し、体験型観光プログラムを提供する。例えば、読谷村周辺のホテルや旅館・民宿などでは、窯元の集積を活用した体験プログラムなどを推進する。
沖縄の有人島は約40島で、それぞれ異なる自然、伝統・文化、歴史を持っており、観光ニーズの多様化に対応可能な資源を有している。更に、近年の離島人気(大手旅行会社によると、離島訪問希望者が沖縄の観光客の7割を占めている)を踏まえ、離島への輸送手段の多様化ならびに輸送頻度の向上、更には環境保全を十分考慮した上でのソフト・ハード面の受け皿整備を進める。
自然に恵まれた環境を有する沖縄県を「退職世代が第2の人生を楽しむ豊かな居住地」として発展させる。一時(冬季等)滞在型居住施設整備を推進し、あわせて長期滞在者の予防医療・健康維持を目的としたプログラムを開発することによって、リタイアメント・コミュニティ※9)&ウェルネス※10)・ビジネスを構築する。
他都道府県にも沖縄の歴史・文化・観光に理解を示し、その魅力を多くの人々に伝えたいと考えている層も多い。子どもたちや若年層も含め、そうした人たちが機動的に沖縄を訪れ、観光ガイドが行えるようにする人材ネットワークの構築を柱とした「プロ・ガイド・ネットワーク構想」を推進する。
観光・リゾート産業を支えるホスピタリティ・マネジメント※11)に関する高等教育機関を整備する。なお、この教育機関は、実務とマネジメントの両方を備えた教育機関とし、日本の観光・リゾートの人材輩出の登竜門としての位置付けとする。
かつての昆布ロード※12)の考え方を踏まえ、気候・風土等の自然環境や伝統・風習、産業等も異なる北海道を主要ターゲットとして、観光マーケットの拡大に努める。具体的には、全く異なった特産品の産地直送を主体とした独自の流通経路等、相互の経済交流を進める仕組みを構築する。また、北海道の市町村と沖縄県内の市町村が姉妹都市提携を結ぶ「1村1姉妹運動」を進め、学校同士が野外授業や日常では体験できない体験学習を実施し、交流を図る中で相互理解を深める。
※5)エイサーとは沖縄の盆踊りの総称。沖縄本島の各地では、旧暦の盆の頃(旧7月13日~15日)、大太鼓や締太鼓を手にした若者たちが、様々な民謡曲に合わせて勇壮に舞い踊り、ムラやマチの家々を練り歩く光景が繰り広げられる。エイサーの名称は、盆踊りの冒頭に歌われる念仏歌(うた)の「エイサーエイサー」という後バヤシに由来するといわれる。
※6) 「アスペン音楽祭・サマースクール」は、米国コロラド州のアスペン(Aspen)で開催されるクラシックを中心とした音楽祭。1949年に始まり、世界レベルの音楽が小さな町で聴けるだけでなく、プロを目指す音楽家にとっては世界クラスの巨匠からレッスンを受けられる貴重な機会と位置付けられ、音楽と自然の調和の下で音楽家の精神を育む場となっている。
※7) 「タングルウッド音楽祭」は、米国マサチューセッツ州とニューヨーク州の境の山間部にある小さな町タングルウッド(Tanglewood)で開催される。1936年からボストン交響楽団の毎年夏の恒例行事として催され続けており、高原の澄んだ空気と大自然に包まれた野外音楽祭である。
※8) 「モントルー・ジャズ・フェスティバル」は、スイスのレマン湖のほとり、閑静な高級リゾート地のモントルー(Montreux)で開かれる音楽祭。ジャズ・フェスティバルと銘打っているが、今ではありとあらゆるジャンル、ロック、ソウル、ファンク、ワールド・ミュージックなど様々なタイプの音楽家たちがパフォーマンスを見せる。
※9)リタイアメント・コミュニティとは、既に退職した世代を対象として整備した地域をいう。この地域に住む退職者世代を対象としたサービス(飲食・医療・福祉等)を提供する業務をリタイアメント・コミュニティ・ビジネスという。
※10)ウェルネスとは、健康な体・心・社会生活を得て、単なる健康より積極的創造的な健康を目指す生活行動を結合した用語。
※11)ホスピタリティとは、客人を温かくもてなすこと、歓待、厚遇のこと。ラテン語で「手厚いもてなし」を意味した“hospitalis"が語源で、ホテルや病院も語源は同じである。ホスピタリティの本質的な課題は、常にもてなしの相手であるお客様の立場からもてなす側のあり方を考え、お客が事前に期待した以上の満足を与えられることができるよう実際に行動すること。そのための経営手法をホスピタリティ・マネジメントを言う。米国コーネル大学やスイスのローザンヌ大学等が世界的に有名な教育機関である。(「観光辞典」社団法人日本観光協会参考)
※12)昆布ロードとは、かつて蝦夷地(北海道)の昆布などの海産物を日本海沿岸から瀬戸内を通じて、大阪までの沿岸各地に売りさばいたり、蝦夷地から長崎より中国へ輸出されるルートと、薩摩(鹿児島)より琉球王国(沖縄)を介して、清国(中国)へ昆布が交易されたルートのこと。
11)情報通信産業の振興
情報通信関連産業を振興し、沖縄経済を引っ張る競争力ある産業に育てる。情報通信分野においては、コールセンターの集積、光海底ケーブルの陸揚げ地点などの利点を活かし、人材の育成、新規企業の立地等を進める。また、自然災害などを考慮し、全島に光ケーブルを整備すると共に衛星回線を活用し、沖縄にサイバーバンク・バックアップセンターを整備するなどして雇用を促進する。
12)豊かな自然を生かした安全性の高い農水産品地域ブランドの構築
BSEや鳥インフルエンザの発生によって、食の安全が国民の高い関心となっている。また、同時に生産者の顔が見える食品が地域ブランドとなり、地域経済を活性化している例が全国に数多く存在している。沖縄県においても、安全性が高いばかりでなく、味の面でも高い評価を受けている八重山牛(石垣牛)や宮古牛などを中心に、地域ブランドとしての地位を確立している食材が数多く販売されている。大分県の「一村一品運動」を参考に「一島一品運動」を進め、地域の食品のブランド化を進める。
亜熱帯の気候など地理的特性を生かした農業に関しては、長寿県沖縄のイメージを活かし、薬草、ゴーヤ、青パパイヤ、うこんなどに加え、沖縄の基幹作物であるキビ、その加工製品も含めた一層の生産・消費拡大を目指す。また、近年注目されているランや小菊のほか、離島(特に宮古、石垣島)でのマンゴーの生産なども考えられる。しかし、マンゴーなどハウス栽培の農作物は台風シーズンの影響が大きく、安定した出荷量を確保できないケースもあることから、台風被害に対する支援措置を講じるなどの対策が必要である。
本土に比べ、冬期も暖かい気候を活用した周年農業を実施する。具体的には、既に取り組んでいる小菊やスイートコーンなどを本土では作れない期間に作り、付加価値の高い作物の出荷に取り組む。
環境と調和した水産業推進の観点からは、もずく、白なまこ、海ぶどうなど沖縄独特の水産資源に加え、車エビの養殖や世界的に見ても質の高い塩などの生産性向上や販路拡大のための施策を推進する。
既存の沖縄県産農林水産物・加工品については、県外への出荷等にあたりその地理的遠隔性が弱点であることから、輸送コスト軽減等の支援措置を講じる。また、付加価値が高く、輸送コストが安い作物(例としては、石垣島の黒真珠など)の研究・開発を進めることが必要である。
農業を進めるにあたっては、その途上で赤土流出などサンゴ等への悪影響を与えてしまう可能性が高いことを踏まえ、可能な限り、沖縄の最大の魅力である自然環境に影響を及ぼすことのないように特段の配慮をし、自然環境保全型農業を推進する。
農業体験や地元の産物を利用した食材での食事を提供する「グリーン・ツーリズム」のほか、観光客が漁体験しながら地元の魅力を味わう「ブルー・ツーリズム」を推進するため、観光産業との連携を強化する。
13) 運輸産業における規制緩和の先行実施等による産業振興
本土に先行して、航空や海運等の運輸産業において大胆な規制緩和を実施する。航空産業においては、島嶼地域、台湾等も含め新路線の開設が容易となる環境をつくると共に、航空機燃料税の軽減の拡大による航空運賃の見直しの環境整備を進める。また、物流面では、内港海運コスト軽減による物価引き下げ等を実施するほか、那覇港における「ガントリークレーン構想」※13)など現在活用度が低いインフラを積極的に活用して、東アジアの国際物流拠点としての整備を促進する。
※13)ガントリークレーンとは、コンテナの積み降ろしを行う専用クレーンのこと。岸壁上に設置されたレールを移動しながら、 コンテナを直線的に積み降ろしすることにより、効率的な荷役が可能となる。
14) 長寿県にふさわしい医療・福祉産業
離島でも安心して医療を受けられる医療基盤を整備し、医療従事者の育成を図り、沖縄における保健医療の要請に応える医療福祉産業を育てる。また、沖縄の健康・長寿イメージを全国に発信し、自然と結びついた医療・福祉産業を振興する。
沖縄県は、短期入所の利用が少ない一方、入院や施設入所の利用が多く、介護保険料は日本一の高さ※14)になっている。今後は、地域福祉の整備と共に住民ネットワークを活用し、協働共生の精神のもとでの福祉活動を進める。
※14)介護保険料の全国のトップ10に沖縄県の7市町と1広域連合が入っている(2003年4月1日時点)
15) ビザの免除、キャンペーンの実施等による東アジアとの人的交流の促進
県と民間事業者が一体となった海外からの訪問者増加に向けたキャンペーンを実施すると共に、地理的に近い台湾に対しては観光ビザの免除をするなどの入国管理の適切な運用によって、東アジアの人的交流の拠点を目指す。その一方で、麻薬をはじめとした不法物の沖縄への流入防止に一層努め、安全で健全な沖縄のイメージをアピールする。
16) 東アジアのエネルギー・センター
沖縄の既存の原油備蓄能力を活かすと共に、沖縄の地理的・自然特性を活用した、風力、太陽光・熱、潮の干満、海水揚水等に加え、環境立県沖縄のイメージとも整合する燃料電池などのエネルギー関連技術の研究開発拠点を沖縄諸島に設置し、東アジアの新エネルギー研究開発地域として位置付ける。
17) 全県自由貿易地域(フリー・トレード・ゾーン)構想
那覇港や中城港に設置されている現在の自由貿易地域(FTZ)のような限定的・象徴的なものではなく、全県を範囲とする本格的な自由貿易政策を行う。沖縄県の地域振興という位置付けのみではなく、香港、上海、台湾、釜山等の東アジア各地との経済交流拠点とすることを念頭においた構想とする。
18) 金融特区での税制面での支援
名護市全域が対象となっている金融特区※15)については、現在、インフラ整備、人材育成、事業研究などの活動※16)が行われている。金融特区を従来型のハコモノ建設のイベントに終わらせることのないように留意すると共に、金融特区を本格的に活用、発展させていくために、税制面の対応などを検討する。
※15)金融特区は、沖縄振興特別措置法の施行に伴い、2002年4月に創設され、同7月、名護市全域が指定された。
※16)名護市マルチメディア館、みらい1号館、2号館などが建設されたほか、地元の高校や大学における金融講座開設による人材育成、地元の財界・官界による各種研究会が相次いで立ち上がっている。
19) 沖縄に根ざした中小企業金融の育成
本土における1銀行4公庫に相当する業務を一元的に取り扱っている沖縄振興開発金融公庫の貸付制度等については、その実情を精査すると共に、政府系金融機関全体の見直しを通じ、地元の企業・自営業者に更に使い勝手の良い機関にするようスクラップ&ビルドに努める。
20)沖縄独自の起業家支援制度の整備と雇用・能力開発の促進
観光・環境・福祉・教育等の分野は、女性に「比較優位」があると考えられる。これらの分野のNPOや女性起業家の支援のため、マイクロ・クレジット(小規模貸付)の活用など、沖縄独自の起業家支援制度を整備する。
また、自立型経済の形成には、基礎的な就業能力はもとより、法務、財務、マーケティングなどの専門能力などが必要となることから、能力開発面を重視し既存の高等教育機関(高校、大学、専門学校)を強化する。
21) 地域通貨の発行
自立的な経済循環を形成して地域経済を活性化させ、地域通貨(エコマネー)を活用することでコミュニティの再生を促進し、介護・福祉、環境などの問題を地域内で解決する。
22)各学術研究機関等と産業との連携強化
沖縄経済の競争力向上、雇用能力の開発などを進めるため、沖縄科学技術大学院大学や琉球大学と産業との連携を図る。また、沖縄には世界的に希少性の高い海洋生物が豊富なことを生かし、産業(水産業)とも連携した海洋研究所の設置を進める。
23) 母子家庭等の就業環境の整備
沖縄県は離婚率が高い傾向にあり、それに伴って母子家庭数も多い。沖縄の産業発展を見越した母子家庭の就業環境整備が必要である。沖縄県で今後発展が期待されるITや金融に関するビジネス、観光・リゾート産業などにおいて、比較的フレキシブルに対応できる就業環境を整える。
例として、インターネットを活用して職場のみならず家庭でも仕事ができる職種(例えば、語学教育やIT技術の取得と連動した翻訳やプログラム開発など)や、ホテルに保育所を併設し、ホテルの最繁忙時間であるチェックインやチェックアウト等の業務を集中的に行える環境づくりを進める等が想定できる。
24)沖縄“かりゆし"の積極的普及
沖縄独特の伝統的な織物を活用し、沖縄県の正装に指定されている“かりゆしウェア" ※17)を全国に定着させ、将来的には日本の夏の正装の一つとして認知するよう積極的な働きかけを行い、省エネ・地球温暖化対策に貢献する。
※17)かりゆしとは「縁起が良いこと、めでたいこと」を指し、かりゆしウェアとは沖縄らしさを表現し、沖縄で縫製された衣服をいう。2000年の九州・沖縄サミットにおいて各国首脳が着用したことで知名度が向上した。沖縄県議会、県庁、市町村等でも正式に着用されている。
25) 本土との間に時差を設定
本土からの観光客の活動時間を長くできるなど観光産業にメリットをもたらすため、本土との間に時差を設けることを、企業経営の負担等も勘案しつつ検討する。
3.世界の知性が集まり交流する「学問・研究の沖縄」を目指す
沖縄独自の自然と風土、歴史と文化を生かして東アジア、更には世界の知性が集まり交流する「学問・研究の沖縄」を目指す。
このため、言語や環境、芸能分野の教育に力を入れ、戦争体験に基づく国際平和の追求等、本土にはない特性を伸ばす。また、こうした沖縄の特性を生かしつつ大学院大学を設置し、自然に囲まれた住みよい研究・教育環境の整備等を図る。
26) 語学教育
沖縄の地理的、歴史的、社会的特性を踏まえて徹底した英語教育を行うと共に、中国語などの学習も含め、沖縄の「マルチリンガル化」を促進する。
沖縄県下全小学校での、英語などの語学教育の実施を推進する。
27) 環境教育・ものづくり教育・平和教育・IT教育
沖縄の豊かで広大な自然を生かしてエコ体験をカリキュラムに入れるなど環境教育を徹底し、自然環境に対し負荷の少ない観光を普及し、地域経済への寄与と自然環境保全とを両立させる「エコ・ツーリズム(環境体験型観光)」の普及を進める。具体的には、体験学習として学校給食の残飯を沖縄で盛んな有用微生物群(EMなど)処理で堆肥にすることなどが考えられる。
また、伝統手工芸などのものづくり教育を強化して観光産業を活性化させる、沖縄修学旅行とタイアップした平和教育を更に充実させる、コンピュータ操作の修得、校内LANの整備などによりIT教育を促進するなど、沖縄ならではの教育を進める。
28) 大学院大学の活用・沖縄の特性を活かした高等教育
本年9月に設立される沖縄科学技術研究基盤整備機構、そして2年後に開校予定の沖縄科学技術大学院大学については、建設自体を目的とする「ハコモノ行政」とならないよう、地元がその企画・構成に参加できる仕組みを確立する。
また、科学技術だけでなく、環境教育、国際交流、エコ・ツーリズムなどの拠点としての活用を図り、国際的な認知度の高い大学院大学を目指す。また、沖縄の特性を活かし、環境・海洋・観光学の他、安全保障に関連した研究分野が県内の大学等で率先して研究されるよう基盤整備をする。
2004年に沖縄工業高等専門学校が開校したが、沖縄を産業創出、インキュベーションの拠点とするため先端技術の集積を図り、大学、多国籍企業、国立・民間の研究機関が立地する、国内外から研究者が集うサイエンスパーク・学術研究都市の形成に努める。研究やビジネス面のみならず、自然や健康などの優位性を活かし、本人やその子弟にとっても住み良い沖縄をつくり、家族で移住できる環境を整備する。
29) 沖縄独自の文化と芸能の継承
方言や伝統芸能など独自で貴重な文化を教育の中でしっかりと継承する。これは、観光資源を継承することにもつながる。
30) 国際児の教育権の確立
アメラジアン※18)だけでなく、無国籍児など多様化している国際児の教育を受ける権利の確立のため、公的助成を含めた教育環境の整備、及び養育費を確保するための米国との協定締結等の措置の実現を図る。
※18)アメラジアンとはAmerican と Asian の造語。アメリカ人とアジア人を両親にもつ子ども。特に日本では沖縄においてアメリカ軍人および軍属と日本人女性との間に生まれた二重国籍児を指す。
4. いつまでも豊かな自然環境を守り、共生環境を再生する
沖縄の豊かで多様な自然環境は、その亜熱帯気候・島嶼性などの地理的特性から、わが国の誇りであるにとどまらず世界的にも貴重な財産であり、沖縄の自立的発展の基礎的な条件である。
このような観点から西表島ややんばる地域に代表される、貴重かつ希有な自然環境の保護を図る必要がある。とりわけ、世界有数のサンゴの死滅は自然喪失の重大な警鐘であり、この対策に重点的に取り組む必要がある。
また、都市地域及び周辺についてもこれまでの開発等で失われた環境を回復し、軍用地跡地等をコアに個性的で魅力ある人間と自然の多様な共生環境を再生する。
31) 有用微生物群技術の活用
沖縄の自然環境を活かした有用微生物群に関する技術などの積極的活用により、赤土の健全化、流出防止など環境保全を目指す。また、同時に新たなライフスタイルの創造によるリサイクル型社会の構築を目指す。
32) サンゴ礁の保全・再生
沖縄のサンゴ礁は最も多くの希少生物種が確認されていることなどで、世界一のサンゴ礁と評価されている。しかし、そのサンゴ礁が、沖縄の気象、土壌条件を無視した公共事業や農業による赤土流出、更にオニヒトデの増加などにより、壊滅の危機に瀕している。将来の世代のためにも、世界的にも貴重な沖縄のサンゴ礁保全を21世紀初頭における最重要課題の一つと位置付け、これに全力で取り組む。
また、圃場(ほじょう)の勾配修正などのハード面、マルチング(敷き草)や有機農業への転換などソフト面の両面に取り組んで赤土流出を止め、サンゴ礁を守る。慶良間諸島、西表島を保護地区と位置付け、サンゴ礁回復を図るため他地域向けのサンゴ養殖を行う。
特に、北半球最大・最古のアオサンゴ群落のある石垣白保のサンゴ礁は貴重であり、西表国立公園への編入、世界遺産登録を目指す。
新石垣空港の計画については、この貴重なサンゴ礁生態系だけでなく、小型コウモリ類等の保全との両立を図る。
33) 干潟の保全
川田干潟埋立てによる特別自由貿易地域(新港地区)の分譲用地は、1999年から公募が行われているが、未だ全93区画のうちわずか3区画しか入居しておらず、計画は頓挫している。また、泡瀬干潟の埋立て計画は中城湾港の浚渫(しゅんせつ)土砂の受入れ場としての事業となっており、港湾事業と共に計画を見直す必要がある。干潟の保全により沖縄の海を守ることは観光振興においても不可欠の要素であり、これらの埋立ては「中止」も含めて見直し、今後、新規の干潟埋立ては行わない。
34) 沖縄特有の動植物の保護
やんばる地区の国立公園指定を推進し、観光客の立ち入り許可区域と禁止区域の線引きを明確にし、沖縄の自然保護のため総量規制、入域規制等を検討をする。広域基幹林道などの開発に際しては、動物園や水族館とも協力し、専門家が環境ファクターを監視しながらジュゴン、ノグチゲラなど沖縄に特有な動植物の保護に万全を期す。
35) 自然環境再生型公共事業
本土と同じ基準での公共事業が貴重な自然環境を破壊してきた。2002年から全国で「自然再生型公共事業」が実施されているが、全国のモデルケースとして沖縄では独自の基準による「自然環境再生型公共事業」を積極的に推進する。また、電柱の地中化など、台風の通り道に当たる沖縄の気象条件に対応した公共事業を推進する。
36) 基地返還跡地の土壌汚染問題
基地返還跡地の土壌汚染は深刻である。土壌汚染問題は全国的な問題でもあり、土壌汚染対策のモデル地域としての先進的な対策を講じる。
37) エネルギー自給自足を目指すモデル県
風力、太陽光、バイオマス※19)、小規模水力発電等の自然エネルギーや、燃料電池などを含めた新エネルギーを積極的に導入することによって、沖縄からエネルギー自給自足に向けた革命を起こす。将来的には燃料電池車の普及により、排気ガスのない「エコ・アイランド沖縄」を目指す。
※19)生物資源(bio)の量(mass)を表す概念で、一般的には「再生可能な、生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの」をバイオマスと呼ぶ。バイオマスの種類は多岐に渡り、(1)廃棄物系:廃棄される紙、家畜排せつ物・食品廃棄物・建設発生木材・製材工場残材・黒液(パルプ工場廃液)・下水汚泥・し尿汚泥 (2)未利用のもの:稲わら・麦わら・もみ殻・林地残材(間伐材、被害木等)等 (3)エネルギー作物:さとうきびやトウモロコシなどの糖質系作物やなたねなどの油糧作物 に分けられる。
38) 都市地域における共生環境の再生
100万県民の暮らす人口稠密(ちゅうみつ)かつ一体的に連なっている都市圏である沖縄本島中南部地域は、太平洋戦争とその後の軍用地建設、そして急速な市街地開発等によって自然環境がひどく攪乱され、損なわれている。これらの地域において市街地の環境や景観の整備を進めると同時に、丘陵の緑から珊瑚礁の海浜に連なる沖縄固有の自然と人間の共生環境の再生を図る。
以上
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2005年8月
民主党沖縄ビジョン【改訂】
- INDEX -
はじめに
I. 「沖縄」を考える
II. 私たちの目指す姿勢
III. 4分野における具体策
はじめに
民主党は結党以来、沖縄政策に取り組んできた。1999年7月に「民主党沖縄政策」を発表し、2000年2月に「軍用地返還特別措置法(軍転法)改正案」を提出、同年5月には「日米地位協定の見直し案」を提示した。その後、2001年末より数次に亘り調査団を派遣し、2002年5月に「沖縄ビジョン協議会」を沖縄の有識者17名で設立し意見交換を行い、2002年8月に那覇市で「民主党21世紀沖縄ビジョン」を発表した。
今回示したビジョンは、この3年間の環境変化を踏まえ、第三次沖縄振興開発計画の進捗も考慮し、新たなメンバーを加えたビジョン協議会を立ち上げ、その議論を踏まえ改訂したものである。
I 「沖縄」を考える
沖縄は東アジアにおいて独自の地理的位置を占め、広大な海域に分布する亜熱帯性気候におおわれた島嶼地域である。
このような特異な自然的風土の上に「琉球」という独自の国家を成立させ、日本列島とは異なる歴史をたどった。その後、島津侵入(1609年)、琉球処分=沖縄県設置(1879年)という経緯を経て段階的に日本社会のうちに編成され、更に太平洋戦争後にアメリカによる統治を経験した後、住民の選択・要求の結果として日本社会へ再び復帰したものである。
沖縄は先の大戦で唯一の地上戦が繰り広げられ数多くの尊い人命が失われた土地であり、終戦後27年間は米国の施政権下に置かれたばかりか、更に1972年の復帰以降も在日駐留米軍専用施設面積の75%が集中する等の状況が続いていることが沖縄の進むべき道を妨げている。
しかし、「沖縄」を考える時に、「負の清算」にとどまるべきではない。米軍基地をはじめ軍事基地を減らしていくための絶え間ない努力を続けながら、基地経済からの脱却方法を探ることが欠かせない。
かつての環シナ海交易を通じて沖縄は、歴史的に中国本土、朝鮮半島や台湾、更には東南アジア各地と深いつながりを持ってきた。グローバル化が進む今日、東アジアの中心に位置する沖縄の地理的特性等はますますその重要性を高めている。
こうした自然と風土、歴史と文化の資産を活かし、観光・交流、研究・教育や安全保障等で沖縄があらためて自主自立の新たな道を切り開くことを通じて、沖縄はアジア、そして世界への日本の情報発信や各種貢献を実現する力強い魅力あふれる先端モデル地域になりうると考える。
II 私たちの目指す姿勢
民主党は「自立・独立」「一国二制度」「東アジア」「歴史」「自然」の5つのキーワードが、沖縄の真の自立と発展を実現するための道しるべになると考えている。つまり、沖縄において「自立・独立」型経済を作り上げるためには、「一国二制度」を取り入れ、「東アジア」の拠点の一つとなるように、沖縄の優位性や独自性のある「歴史」や「自然」を活用することである。そして、これらのキーワードを活用する沖縄を通じて、日本は目指すべき次なる姿を描けると考える。
本土復帰後の沖縄においては三次に亘る「沖縄振興開発計画」に基づいて振興が図られ、社会資本整備など一定の成果をあげてきたが、一方で日本の他地域同様に中央集権的で画一的な制度が適用され、中央の発想による公共事業が行われてきたといえる。このため、補助金依存体質が助長され、また、経済活動が、本土、特に東京圏主導の構造になっている。この構造から抜け出るためには、まず、沖縄が独立の気概を持ち、その気概を中央政府がくじくことなく応援をし、自立型経済構造を築き上げることが重要である。ここで敢えて誤解を恐れずに「独立」という言葉を使ったのは、「日本からの独立」という意味ではないことは言うまでもない。
この「自立・独立」を着実に進めるためには、地域主権のパイロットケースとしての「一国二制度」を全国に先駆けて導入する必要がある。既に行われているFTZ(フリー・トレード・ゾーン)※1)などが他地域と比べて優位性が見られない中途半端なものと言わざるをえない現状下では、むしろ、競うべき対象、連携すべき対象は「東アジア」の他国・他地域であるという視点での取り組みが求められる。そのため、奄美諸島を含めた琉球弧として、そして、個性豊かな伝統文化を内包する「歴史」、美しい海やサンゴ礁を有する島の魅力に根ざした、やすらぎや健康・長寿をもたらす沖縄の「自然」を最大限活かすこと、そのためのシナリオとして地域間交流、国際交流を積極的に進めること、戦争体験に基づき沖縄が取り組んできた国際平和確立に向けての取り組みを更に具体化することを目指した政策こそが、沖縄の真の自立と発展に寄与すると考える。
なお、地域主権政策として民主党は道州制を提唱し、既に、3年前の当ビジョンでは「沖縄は歴史的にも地理的にも独自性が高く、九州と統合した単位で検討するべきでないと判断し、単独の道または州とするべき」としている。これを受けて、政府はじめ諸機関でも「沖縄」を単独の道州に位置付けてきたが、「沖縄州」としての財政的な裏づけを支えるためにも上記の5つのキーワードが重要な切り口になると考える。
※1)自由貿易地域、特別自由貿易地域は、沖縄の地理的条件を生かし、沖縄における企業の立地促進と貿易の振興に資することを目的として、関税法の保税地域制度に合わせ、国税、地方税の優遇措置等を整備した産業振興策。自由貿易地域が那覇空港の隣接地に2.6ha、特別自由貿易地域が中城湾港に122ha設置されている。
III 4分野における具体策
1.在沖縄米軍基地の大幅な縮小を目指して
日本復帰後30年以上たった今なお、在日駐留米軍専用施設面積の約75%が沖縄に集中し過重な負担を県民に強いている事態を私たちは重く受け止め、一刻も早くその負担の軽減を図らなくてはならないと考える。民主党は、日米安保条約を日本の安全保障政策の基軸としつつ、日米の役割分担の見地から米軍の変革・再編(トランスフォーメーション)の中で在沖海兵隊基地の県外への機能分散をまず模索し、戦略環境の変化を踏まえて、国外への移転を目指す。
また、沖縄が平和教育の発信地となるよう、平和に関する研究を更に促進し、真にアジアの平和と安定に寄与する沖縄を目指す。
基地の対価としての補助金が沖縄経済に一定の役割を果たしているとの指摘もあるが、2002年度の一人あたりの行政投資額※2)が全国で16位程度であることからも窺えるように、決して中央政府から多額の資金が沖縄に流れているというわけではないことを認識し、基地縮小に際しての雇用を中心とした経済問題には、セーフティーネットの確保も含め十分な対策をとる必要がある。
※2)行政投資額とは、生活基盤投資、産業基盤投資、農林水産投資、国土保全投資などを総合した政府が地方に行う主な公共投資額である。
1) 日米地位協定の見直し
民主党は2000年5月に「日米地位協定の見直しについて」を提示した。2004年12月には沖縄国際大学への米海兵隊ヘリコプター墜落事故を踏まえ、事故等の捜査を原則日米両当局の合同捜査とする「日米合同委員会」の議事録を原則公開とする等の内容を加筆した「日米地位協定改定案」作成に着手した。沖縄では先般の少女への事件に見られるように米兵による卑劣な犯罪等も依然発生している。沖縄県等とも連携を深めながら、航空管制権及び、基地管理権の日本への全面的返還を視野に入れつつ、大幅な地位協定の改訂を早急に実現する。
2)『SACO 2』による更なる在沖米軍基地縮小
1996年、日米両政府が設置した「沖縄に関する特別行動委員会(SACO)」は、米海兵隊普天間航空基地の返還をはじめとする在沖米軍基地を整理・統合・縮小することに合意した。しかし、SACO合意が期待通りに進まない間に地域・国際環境は大きく変化し、米軍の軍事技術も目覚しい進展をみた。このような状況を踏まえて、SACO合意の適切な実施に向けて努力をし、また、沖縄県民の意思を最大限尊重した更なる基地の整理縮小を検討する『SACO2』の設置を目指す。
3) 在沖米軍基地縮小の基本的な方向性
現在、米軍は世界規模での再配置(トランスフォーメーション)を進めているが、キャンプ・ハンセンの都市型訓練施設について地元の反対にもかかわらず訓練を強行するという問題も発生している。
沖縄の負担軽減という観点に立てば、トランスフォーメーションの機を逃さず早期に上記『SACO2』を設置し、市街地の兵站施設、乱立する通信施設、遊休地の返還など、更なる米軍施設の縮小を図るべきである。同時に、在沖海兵隊の海外移転を、事前集積制度(POMCUS)※3)の可能性も含め積極的に検討を進める。
※3)事前集積制度とは「部隊別装備品事前配置」のこと。Pre-positioning Of Material Configured to Unit Setsの略。
4) 普天間米軍基地返還アクション・プログラムの策定
普天間基地の辺野古沖移転は、事実上頓挫している。トランスフォーメーションを契機として、普天間基地の移転についても、海兵隊の機能分散などにより、ひとまず県外移転の道を模索すべきである。言うまでもなく、戦略環境の変化を踏まえて、国外移転を目指す。民主党は、既に2004年9月の「普天間米軍基地の返還問題と在日米軍基地問題に対する考え」において普天間基地の即時使用停止等を掲げた「普天間米軍基地返還アクション・プログラム」の策定を提唱している。なお、いわゆる「北部振興策」については基地移設問題とは切り離して取り扱われるものであり引き続き実施する。
5) 思いやり予算の削減
思いやり予算については、2005年度で現在の特別協定の期限(5年)が切れる。経済、財政事情が悪化する一方で公共事業的支出が高まっており、基地の固定化を強めかねない。提供施設整備が過剰になっているとの指摘もあり、改訂を機に特別協定に基づく光熱水料、訓練移転費や地位協定を根拠とした提供施設整備費等について必要な削減を行う。
6) 基地縮小にあたっての沖縄支援
基地縮小後の跡地の有効活用については、沖縄の主体的取り組みを支援する。また、基地返還後の跡地利用は、今後の他の基地返還に資するよう、以下の点に留意すべきである。
完全に造成し直してからの再開発では、返還後の活用開始までに時間と費用がかかりすぎる場合がある。その場合には、例えばドクターヘリの離発着が可能な滑走路や医療インフラの活用など、現有施設を再利用・再活用して、より早期に地元に利益を還元すべきである。このような活用であれば、新規雇用を増加させる可能性も高まる。
沖縄の地理的特長を考慮し、国際貢献の視点を取り入れる。
7) 在沖米軍の基地問題協議への沖縄県の参加
在沖米軍の課題を話し合うテーブルに当事者の立場として沖縄県等も加える。また、現在、外務省に沖縄大使が設置されているが、沖縄国際大学での事故対応でも機能不全が指摘されたことを踏まえ、そのあり方、位置付け等について必要な見直しを行い、沖縄の声がより日本政府や米国に伝わるようにする。
8) 騒音被害の解消
嘉手納基地をはじめ、米軍機の騒音が基地周辺住民に健康被害と生活被害を与えていることについて、速やかに被害解消のための措置をとる。
9) 国際機関の誘致
沖縄の地理的特性を生かし、例えば東アジアを主たる活動地域とする国際機関を沖縄に誘致して、沖縄を東アジア地域に貢献する拠点とすべきである。
2.「沖縄を活かす」産業による雇用創出機会の拡大と自立型経済の構築
沖縄県における経済・産業面での活性化は、従来型の補助金や優遇措置に依存する活性化ではなく、沖縄本来の魅力や特性を最大限活用することを基本的な方向性とする。具体的には、2002年の沖縄振興計画を踏まえ、本土と比べて高い失業率を解消するために、雇用吸収力の高い観光・リゾート産業、地理的不利性が低く将来への発展が見込まれる情報通信関連産業、更には亜熱帯気候の地域特性を生かした農林水産業などを中心とした産業振興を図ることによって、安定した雇用を確保する。また、基地の存在により開発が進まなかったために保存されてきた沖縄県特有の自然資源や、離島という地理的条件などによって育まれた伝統・文化資源をフルに活用し、本土との大きな経済格差を縮め、経済的に自立した沖縄を形成する。
沖縄は、自然・歴史・文化などの観光・リゾート環境に恵まれ、ストレスの少ないスローライフ※4)を実現できる拠点としての発展が期待できる。なお、沖縄県への観光については、観光客の滞在日数の減少に加え観光客の消費が低下していることを考慮し、沖縄の観光資源を活用したプログラムの提供などにより付加価値の高い滞在型の観光・リゾート地の形成を図る。
また、沖縄の東アジアの中央に位置するという地理的特性を活かし、ビジネス拠点としての優位性を生かした既存産業の振興ならびに新たな起業の支援を行う。
※4)スローライフは、もとはイタリアで1986年に発足した「スローフード」協会からでた言葉。グローバルなファースト・フード店が普及する中、従来のローカルな食文化の良さを提唱し、生活全体を見つめ直そうとする運動だった。「スロー」とは、経済的な豊かさや効率の追求を抑え、より自然と調和的な、ゆったりしたライフスタイルを志向すること。
10)自然や歴史等、沖縄の独自性を活かした交流促進に資する複合型観光・リゾート産業
沖縄には、意図的に作られた人工的な観光資源ではなく、歴史的、伝統的な資源が豊富に存在している。近年は、大規模な観光・リゾート開発を行うのでなく、ありのままの姿を活用した観光・リゾート振興が世界的な傾向である。つまり、今のままの姿こそがその土地の魅力であり、こうした魅力こそが地域らしさを作る資源であるという考え方に基づいた観光が見直されている。例えば、沖縄には、ユネスコの世界遺産に登録された首里城をはじめとする城群(ぐすくぐん)、独自の発展を遂げた琉球王国の歴史・文化遺産が豊富である。また、忌まわしい記憶ではあるが、決して忘れてはならない戦争の爪跡である戦跡が存在している。更に、離島という性格から、独自性を有する伝統的な町並みも数多く保存されている。こうした沖縄ならではの観光資源を活用して、世界有数の観光・リゾート客を受け入れる「アジア歴史・文化・交流拠点形成構想」に積極的に取り組む。
増大する需要に応えるために、那覇空港の拡張や道路などの交通体系、宿泊施設、商業施設等の整備、PR推進、更には那覇空港や離島空港における空港使用料の見直しを検討するなどハード・ソフト両面の観光インフラを整備する。なお、インフラ整備に当たっては、環境との調和を前提とし、既存インフラの活用や再利用などを含め、可能な限り環境負荷の低減を目指す。また、観光客の増加や産業振興の促進にあたっては、水の供給不足が懸念されることを踏まえ、水を安定的に供給する仕組みを検討することが必要である。
従来の大量輸送・大量消費型マスツーリズムといった環境面に負荷がかかる観光形態ではなく、自律的な持続可能な観光へと転換すると共に、アジアからの外国人を含む国際型観光地および長期滞在中心の観光地への転換を図り、各種コンベンションなどを通して観光客のみならずビジネスマンや学生等も含め幅広い年齢層が訪れる「3千万人ステイ構想」の実現に取り組む。
沖縄には健康・長寿のイメージが定着している。このイメージを活かし、沖縄の農産物や薬草をはじめ健康・長寿に効果的な食材を活用した食事、健康をテーマとしたエステやマッサージなど、総合的健康リゾート地としての振興を図る。
沖縄の音楽は、会場全員で踊り、歌い、一体感を共有できるといった特徴がある。こうした沖縄の伝統的な琉球音楽やエイサー※5)、更に近年の沖縄ミュージックなどを活用したライブ演奏を身近に楽しめるライブハウスや民謡酒場を核とした街づくりを進める。具体的なイメージとしては、欧米で毎年開催される音楽祭(例えば、アスペン※6)、タングルウッド※7)、モントルー※8)など)をショルダー・シーズンあるいはオフシーズンに開催することで、通年型観光・リゾート地を目指す。
沖縄独特の伝統文化、例えば、織物や陶器などを将来に残すことを考慮しつつ、ホテルや旅館・民宿などと提携し、体験型観光プログラムを提供する。例えば、読谷村周辺のホテルや旅館・民宿などでは、窯元の集積を活用した体験プログラムなどを推進する。
沖縄の有人島は約40島で、それぞれ異なる自然、伝統・文化、歴史を持っており、観光ニーズの多様化に対応可能な資源を有している。更に、近年の離島人気(大手旅行会社によると、離島訪問希望者が沖縄の観光客の7割を占めている)を踏まえ、離島への輸送手段の多様化ならびに輸送頻度の向上、更には環境保全を十分考慮した上でのソフト・ハード面の受け皿整備を進める。
自然に恵まれた環境を有する沖縄県を「退職世代が第2の人生を楽しむ豊かな居住地」として発展させる。一時(冬季等)滞在型居住施設整備を推進し、あわせて長期滞在者の予防医療・健康維持を目的としたプログラムを開発することによって、リタイアメント・コミュニティ※9)&ウェルネス※10)・ビジネスを構築する。
他都道府県にも沖縄の歴史・文化・観光に理解を示し、その魅力を多くの人々に伝えたいと考えている層も多い。子どもたちや若年層も含め、そうした人たちが機動的に沖縄を訪れ、観光ガイドが行えるようにする人材ネットワークの構築を柱とした「プロ・ガイド・ネットワーク構想」を推進する。
観光・リゾート産業を支えるホスピタリティ・マネジメント※11)に関する高等教育機関を整備する。なお、この教育機関は、実務とマネジメントの両方を備えた教育機関とし、日本の観光・リゾートの人材輩出の登竜門としての位置付けとする。
かつての昆布ロード※12)の考え方を踏まえ、気候・風土等の自然環境や伝統・風習、産業等も異なる北海道を主要ターゲットとして、観光マーケットの拡大に努める。具体的には、全く異なった特産品の産地直送を主体とした独自の流通経路等、相互の経済交流を進める仕組みを構築する。また、北海道の市町村と沖縄県内の市町村が姉妹都市提携を結ぶ「1村1姉妹運動」を進め、学校同士が野外授業や日常では体験できない体験学習を実施し、交流を図る中で相互理解を深める。
※5)エイサーとは沖縄の盆踊りの総称。沖縄本島の各地では、旧暦の盆の頃(旧7月13日~15日)、大太鼓や締太鼓を手にした若者たちが、様々な民謡曲に合わせて勇壮に舞い踊り、ムラやマチの家々を練り歩く光景が繰り広げられる。エイサーの名称は、盆踊りの冒頭に歌われる念仏歌(うた)の「エイサーエイサー」という後バヤシに由来するといわれる。
※6) 「アスペン音楽祭・サマースクール」は、米国コロラド州のアスペン(Aspen)で開催されるクラシックを中心とした音楽祭。1949年に始まり、世界レベルの音楽が小さな町で聴けるだけでなく、プロを目指す音楽家にとっては世界クラスの巨匠からレッスンを受けられる貴重な機会と位置付けられ、音楽と自然の調和の下で音楽家の精神を育む場となっている。
※7) 「タングルウッド音楽祭」は、米国マサチューセッツ州とニューヨーク州の境の山間部にある小さな町タングルウッド(Tanglewood)で開催される。1936年からボストン交響楽団の毎年夏の恒例行事として催され続けており、高原の澄んだ空気と大自然に包まれた野外音楽祭である。
※8) 「モントルー・ジャズ・フェスティバル」は、スイスのレマン湖のほとり、閑静な高級リゾート地のモントルー(Montreux)で開かれる音楽祭。ジャズ・フェスティバルと銘打っているが、今ではありとあらゆるジャンル、ロック、ソウル、ファンク、ワールド・ミュージックなど様々なタイプの音楽家たちがパフォーマンスを見せる。
※9)リタイアメント・コミュニティとは、既に退職した世代を対象として整備した地域をいう。この地域に住む退職者世代を対象としたサービス(飲食・医療・福祉等)を提供する業務をリタイアメント・コミュニティ・ビジネスという。
※10)ウェルネスとは、健康な体・心・社会生活を得て、単なる健康より積極的創造的な健康を目指す生活行動を結合した用語。
※11)ホスピタリティとは、客人を温かくもてなすこと、歓待、厚遇のこと。ラテン語で「手厚いもてなし」を意味した“hospitalis"が語源で、ホテルや病院も語源は同じである。ホスピタリティの本質的な課題は、常にもてなしの相手であるお客様の立場からもてなす側のあり方を考え、お客が事前に期待した以上の満足を与えられることができるよう実際に行動すること。そのための経営手法をホスピタリティ・マネジメントを言う。米国コーネル大学やスイスのローザンヌ大学等が世界的に有名な教育機関である。(「観光辞典」社団法人日本観光協会参考)
※12)昆布ロードとは、かつて蝦夷地(北海道)の昆布などの海産物を日本海沿岸から瀬戸内を通じて、大阪までの沿岸各地に売りさばいたり、蝦夷地から長崎より中国へ輸出されるルートと、薩摩(鹿児島)より琉球王国(沖縄)を介して、清国(中国)へ昆布が交易されたルートのこと。
11)情報通信産業の振興
情報通信関連産業を振興し、沖縄経済を引っ張る競争力ある産業に育てる。情報通信分野においては、コールセンターの集積、光海底ケーブルの陸揚げ地点などの利点を活かし、人材の育成、新規企業の立地等を進める。また、自然災害などを考慮し、全島に光ケーブルを整備すると共に衛星回線を活用し、沖縄にサイバーバンク・バックアップセンターを整備するなどして雇用を促進する。
12)豊かな自然を生かした安全性の高い農水産品地域ブランドの構築
BSEや鳥インフルエンザの発生によって、食の安全が国民の高い関心となっている。また、同時に生産者の顔が見える食品が地域ブランドとなり、地域経済を活性化している例が全国に数多く存在している。沖縄県においても、安全性が高いばかりでなく、味の面でも高い評価を受けている八重山牛(石垣牛)や宮古牛などを中心に、地域ブランドとしての地位を確立している食材が数多く販売されている。大分県の「一村一品運動」を参考に「一島一品運動」を進め、地域の食品のブランド化を進める。
亜熱帯の気候など地理的特性を生かした農業に関しては、長寿県沖縄のイメージを活かし、薬草、ゴーヤ、青パパイヤ、うこんなどに加え、沖縄の基幹作物であるキビ、その加工製品も含めた一層の生産・消費拡大を目指す。また、近年注目されているランや小菊のほか、離島(特に宮古、石垣島)でのマンゴーの生産なども考えられる。しかし、マンゴーなどハウス栽培の農作物は台風シーズンの影響が大きく、安定した出荷量を確保できないケースもあることから、台風被害に対する支援措置を講じるなどの対策が必要である。
本土に比べ、冬期も暖かい気候を活用した周年農業を実施する。具体的には、既に取り組んでいる小菊やスイートコーンなどを本土では作れない期間に作り、付加価値の高い作物の出荷に取り組む。
環境と調和した水産業推進の観点からは、もずく、白なまこ、海ぶどうなど沖縄独特の水産資源に加え、車エビの養殖や世界的に見ても質の高い塩などの生産性向上や販路拡大のための施策を推進する。
既存の沖縄県産農林水産物・加工品については、県外への出荷等にあたりその地理的遠隔性が弱点であることから、輸送コスト軽減等の支援措置を講じる。また、付加価値が高く、輸送コストが安い作物(例としては、石垣島の黒真珠など)の研究・開発を進めることが必要である。
農業を進めるにあたっては、その途上で赤土流出などサンゴ等への悪影響を与えてしまう可能性が高いことを踏まえ、可能な限り、沖縄の最大の魅力である自然環境に影響を及ぼすことのないように特段の配慮をし、自然環境保全型農業を推進する。
農業体験や地元の産物を利用した食材での食事を提供する「グリーン・ツーリズム」のほか、観光客が漁体験しながら地元の魅力を味わう「ブルー・ツーリズム」を推進するため、観光産業との連携を強化する。
13) 運輸産業における規制緩和の先行実施等による産業振興
本土に先行して、航空や海運等の運輸産業において大胆な規制緩和を実施する。航空産業においては、島嶼地域、台湾等も含め新路線の開設が容易となる環境をつくると共に、航空機燃料税の軽減の拡大による航空運賃の見直しの環境整備を進める。また、物流面では、内港海運コスト軽減による物価引き下げ等を実施するほか、那覇港における「ガントリークレーン構想」※13)など現在活用度が低いインフラを積極的に活用して、東アジアの国際物流拠点としての整備を促進する。
※13)ガントリークレーンとは、コンテナの積み降ろしを行う専用クレーンのこと。岸壁上に設置されたレールを移動しながら、 コンテナを直線的に積み降ろしすることにより、効率的な荷役が可能となる。
14) 長寿県にふさわしい医療・福祉産業
離島でも安心して医療を受けられる医療基盤を整備し、医療従事者の育成を図り、沖縄における保健医療の要請に応える医療福祉産業を育てる。また、沖縄の健康・長寿イメージを全国に発信し、自然と結びついた医療・福祉産業を振興する。
沖縄県は、短期入所の利用が少ない一方、入院や施設入所の利用が多く、介護保険料は日本一の高さ※14)になっている。今後は、地域福祉の整備と共に住民ネットワークを活用し、協働共生の精神のもとでの福祉活動を進める。
※14)介護保険料の全国のトップ10に沖縄県の7市町と1広域連合が入っている(2003年4月1日時点)
15) ビザの免除、キャンペーンの実施等による東アジアとの人的交流の促進
県と民間事業者が一体となった海外からの訪問者増加に向けたキャンペーンを実施すると共に、地理的に近い台湾に対しては観光ビザの免除をするなどの入国管理の適切な運用によって、東アジアの人的交流の拠点を目指す。その一方で、麻薬をはじめとした不法物の沖縄への流入防止に一層努め、安全で健全な沖縄のイメージをアピールする。
16) 東アジアのエネルギー・センター
沖縄の既存の原油備蓄能力を活かすと共に、沖縄の地理的・自然特性を活用した、風力、太陽光・熱、潮の干満、海水揚水等に加え、環境立県沖縄のイメージとも整合する燃料電池などのエネルギー関連技術の研究開発拠点を沖縄諸島に設置し、東アジアの新エネルギー研究開発地域として位置付ける。
17) 全県自由貿易地域(フリー・トレード・ゾーン)構想
那覇港や中城港に設置されている現在の自由貿易地域(FTZ)のような限定的・象徴的なものではなく、全県を範囲とする本格的な自由貿易政策を行う。沖縄県の地域振興という位置付けのみではなく、香港、上海、台湾、釜山等の東アジア各地との経済交流拠点とすることを念頭においた構想とする。
18) 金融特区での税制面での支援
名護市全域が対象となっている金融特区※15)については、現在、インフラ整備、人材育成、事業研究などの活動※16)が行われている。金融特区を従来型のハコモノ建設のイベントに終わらせることのないように留意すると共に、金融特区を本格的に活用、発展させていくために、税制面の対応などを検討する。
※15)金融特区は、沖縄振興特別措置法の施行に伴い、2002年4月に創設され、同7月、名護市全域が指定された。
※16)名護市マルチメディア館、みらい1号館、2号館などが建設されたほか、地元の高校や大学における金融講座開設による人材育成、地元の財界・官界による各種研究会が相次いで立ち上がっている。
19) 沖縄に根ざした中小企業金融の育成
本土における1銀行4公庫に相当する業務を一元的に取り扱っている沖縄振興開発金融公庫の貸付制度等については、その実情を精査すると共に、政府系金融機関全体の見直しを通じ、地元の企業・自営業者に更に使い勝手の良い機関にするようスクラップ&ビルドに努める。
20)沖縄独自の起業家支援制度の整備と雇用・能力開発の促進
観光・環境・福祉・教育等の分野は、女性に「比較優位」があると考えられる。これらの分野のNPOや女性起業家の支援のため、マイクロ・クレジット(小規模貸付)の活用など、沖縄独自の起業家支援制度を整備する。
また、自立型経済の形成には、基礎的な就業能力はもとより、法務、財務、マーケティングなどの専門能力などが必要となることから、能力開発面を重視し既存の高等教育機関(高校、大学、専門学校)を強化する。
21) 地域通貨の発行
自立的な経済循環を形成して地域経済を活性化させ、地域通貨(エコマネー)を活用することでコミュニティの再生を促進し、介護・福祉、環境などの問題を地域内で解決する。
22)各学術研究機関等と産業との連携強化
沖縄経済の競争力向上、雇用能力の開発などを進めるため、沖縄科学技術大学院大学や琉球大学と産業との連携を図る。また、沖縄には世界的に希少性の高い海洋生物が豊富なことを生かし、産業(水産業)とも連携した海洋研究所の設置を進める。
23) 母子家庭等の就業環境の整備
沖縄県は離婚率が高い傾向にあり、それに伴って母子家庭数も多い。沖縄の産業発展を見越した母子家庭の就業環境整備が必要である。沖縄県で今後発展が期待されるITや金融に関するビジネス、観光・リゾート産業などにおいて、比較的フレキシブルに対応できる就業環境を整える。
例として、インターネットを活用して職場のみならず家庭でも仕事ができる職種(例えば、語学教育やIT技術の取得と連動した翻訳やプログラム開発など)や、ホテルに保育所を併設し、ホテルの最繁忙時間であるチェックインやチェックアウト等の業務を集中的に行える環境づくりを進める等が想定できる。
24)沖縄“かりゆし"の積極的普及
沖縄独特の伝統的な織物を活用し、沖縄県の正装に指定されている“かりゆしウェア" ※17)を全国に定着させ、将来的には日本の夏の正装の一つとして認知するよう積極的な働きかけを行い、省エネ・地球温暖化対策に貢献する。
※17)かりゆしとは「縁起が良いこと、めでたいこと」を指し、かりゆしウェアとは沖縄らしさを表現し、沖縄で縫製された衣服をいう。2000年の九州・沖縄サミットにおいて各国首脳が着用したことで知名度が向上した。沖縄県議会、県庁、市町村等でも正式に着用されている。
25) 本土との間に時差を設定
本土からの観光客の活動時間を長くできるなど観光産業にメリットをもたらすため、本土との間に時差を設けることを、企業経営の負担等も勘案しつつ検討する。
3.世界の知性が集まり交流する「学問・研究の沖縄」を目指す
沖縄独自の自然と風土、歴史と文化を生かして東アジア、更には世界の知性が集まり交流する「学問・研究の沖縄」を目指す。
このため、言語や環境、芸能分野の教育に力を入れ、戦争体験に基づく国際平和の追求等、本土にはない特性を伸ばす。また、こうした沖縄の特性を生かしつつ大学院大学を設置し、自然に囲まれた住みよい研究・教育環境の整備等を図る。
26) 語学教育
沖縄の地理的、歴史的、社会的特性を踏まえて徹底した英語教育を行うと共に、中国語などの学習も含め、沖縄の「マルチリンガル化」を促進する。
沖縄県下全小学校での、英語などの語学教育の実施を推進する。
27) 環境教育・ものづくり教育・平和教育・IT教育
沖縄の豊かで広大な自然を生かしてエコ体験をカリキュラムに入れるなど環境教育を徹底し、自然環境に対し負荷の少ない観光を普及し、地域経済への寄与と自然環境保全とを両立させる「エコ・ツーリズム(環境体験型観光)」の普及を進める。具体的には、体験学習として学校給食の残飯を沖縄で盛んな有用微生物群(EMなど)処理で堆肥にすることなどが考えられる。
また、伝統手工芸などのものづくり教育を強化して観光産業を活性化させる、沖縄修学旅行とタイアップした平和教育を更に充実させる、コンピュータ操作の修得、校内LANの整備などによりIT教育を促進するなど、沖縄ならではの教育を進める。
28) 大学院大学の活用・沖縄の特性を活かした高等教育
本年9月に設立される沖縄科学技術研究基盤整備機構、そして2年後に開校予定の沖縄科学技術大学院大学については、建設自体を目的とする「ハコモノ行政」とならないよう、地元がその企画・構成に参加できる仕組みを確立する。
また、科学技術だけでなく、環境教育、国際交流、エコ・ツーリズムなどの拠点としての活用を図り、国際的な認知度の高い大学院大学を目指す。また、沖縄の特性を活かし、環境・海洋・観光学の他、安全保障に関連した研究分野が県内の大学等で率先して研究されるよう基盤整備をする。
2004年に沖縄工業高等専門学校が開校したが、沖縄を産業創出、インキュベーションの拠点とするため先端技術の集積を図り、大学、多国籍企業、国立・民間の研究機関が立地する、国内外から研究者が集うサイエンスパーク・学術研究都市の形成に努める。研究やビジネス面のみならず、自然や健康などの優位性を活かし、本人やその子弟にとっても住み良い沖縄をつくり、家族で移住できる環境を整備する。
29) 沖縄独自の文化と芸能の継承
方言や伝統芸能など独自で貴重な文化を教育の中でしっかりと継承する。これは、観光資源を継承することにもつながる。
30) 国際児の教育権の確立
アメラジアン※18)だけでなく、無国籍児など多様化している国際児の教育を受ける権利の確立のため、公的助成を含めた教育環境の整備、及び養育費を確保するための米国との協定締結等の措置の実現を図る。
※18)アメラジアンとはAmerican と Asian の造語。アメリカ人とアジア人を両親にもつ子ども。特に日本では沖縄においてアメリカ軍人および軍属と日本人女性との間に生まれた二重国籍児を指す。
4. いつまでも豊かな自然環境を守り、共生環境を再生する
沖縄の豊かで多様な自然環境は、その亜熱帯気候・島嶼性などの地理的特性から、わが国の誇りであるにとどまらず世界的にも貴重な財産であり、沖縄の自立的発展の基礎的な条件である。
このような観点から西表島ややんばる地域に代表される、貴重かつ希有な自然環境の保護を図る必要がある。とりわけ、世界有数のサンゴの死滅は自然喪失の重大な警鐘であり、この対策に重点的に取り組む必要がある。
また、都市地域及び周辺についてもこれまでの開発等で失われた環境を回復し、軍用地跡地等をコアに個性的で魅力ある人間と自然の多様な共生環境を再生する。
31) 有用微生物群技術の活用
沖縄の自然環境を活かした有用微生物群に関する技術などの積極的活用により、赤土の健全化、流出防止など環境保全を目指す。また、同時に新たなライフスタイルの創造によるリサイクル型社会の構築を目指す。
32) サンゴ礁の保全・再生
沖縄のサンゴ礁は最も多くの希少生物種が確認されていることなどで、世界一のサンゴ礁と評価されている。しかし、そのサンゴ礁が、沖縄の気象、土壌条件を無視した公共事業や農業による赤土流出、更にオニヒトデの増加などにより、壊滅の危機に瀕している。将来の世代のためにも、世界的にも貴重な沖縄のサンゴ礁保全を21世紀初頭における最重要課題の一つと位置付け、これに全力で取り組む。
また、圃場(ほじょう)の勾配修正などのハード面、マルチング(敷き草)や有機農業への転換などソフト面の両面に取り組んで赤土流出を止め、サンゴ礁を守る。慶良間諸島、西表島を保護地区と位置付け、サンゴ礁回復を図るため他地域向けのサンゴ養殖を行う。
特に、北半球最大・最古のアオサンゴ群落のある石垣白保のサンゴ礁は貴重であり、西表国立公園への編入、世界遺産登録を目指す。
新石垣空港の計画については、この貴重なサンゴ礁生態系だけでなく、小型コウモリ類等の保全との両立を図る。
33) 干潟の保全
川田干潟埋立てによる特別自由貿易地域(新港地区)の分譲用地は、1999年から公募が行われているが、未だ全93区画のうちわずか3区画しか入居しておらず、計画は頓挫している。また、泡瀬干潟の埋立て計画は中城湾港の浚渫(しゅんせつ)土砂の受入れ場としての事業となっており、港湾事業と共に計画を見直す必要がある。干潟の保全により沖縄の海を守ることは観光振興においても不可欠の要素であり、これらの埋立ては「中止」も含めて見直し、今後、新規の干潟埋立ては行わない。
34) 沖縄特有の動植物の保護
やんばる地区の国立公園指定を推進し、観光客の立ち入り許可区域と禁止区域の線引きを明確にし、沖縄の自然保護のため総量規制、入域規制等を検討をする。広域基幹林道などの開発に際しては、動物園や水族館とも協力し、専門家が環境ファクターを監視しながらジュゴン、ノグチゲラなど沖縄に特有な動植物の保護に万全を期す。
35) 自然環境再生型公共事業
本土と同じ基準での公共事業が貴重な自然環境を破壊してきた。2002年から全国で「自然再生型公共事業」が実施されているが、全国のモデルケースとして沖縄では独自の基準による「自然環境再生型公共事業」を積極的に推進する。また、電柱の地中化など、台風の通り道に当たる沖縄の気象条件に対応した公共事業を推進する。
36) 基地返還跡地の土壌汚染問題
基地返還跡地の土壌汚染は深刻である。土壌汚染問題は全国的な問題でもあり、土壌汚染対策のモデル地域としての先進的な対策を講じる。
37) エネルギー自給自足を目指すモデル県
風力、太陽光、バイオマス※19)、小規模水力発電等の自然エネルギーや、燃料電池などを含めた新エネルギーを積極的に導入することによって、沖縄からエネルギー自給自足に向けた革命を起こす。将来的には燃料電池車の普及により、排気ガスのない「エコ・アイランド沖縄」を目指す。
※19)生物資源(bio)の量(mass)を表す概念で、一般的には「再生可能な、生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの」をバイオマスと呼ぶ。バイオマスの種類は多岐に渡り、(1)廃棄物系:廃棄される紙、家畜排せつ物・食品廃棄物・建設発生木材・製材工場残材・黒液(パルプ工場廃液)・下水汚泥・し尿汚泥 (2)未利用のもの:稲わら・麦わら・もみ殻・林地残材(間伐材、被害木等)等 (3)エネルギー作物:さとうきびやトウモロコシなどの糖質系作物やなたねなどの油糧作物 に分けられる。
38) 都市地域における共生環境の再生
100万県民の暮らす人口稠密(ちゅうみつ)かつ一体的に連なっている都市圏である沖縄本島中南部地域は、太平洋戦争とその後の軍用地建設、そして急速な市街地開発等によって自然環境がひどく攪乱され、損なわれている。これらの地域において市街地の環境や景観の整備を進めると同時に、丘陵の緑から珊瑚礁の海浜に連なる沖縄固有の自然と人間の共生環境の再生を図る。
以上
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民主党という悪夢・中国という脅威
2010年03月14日
沖縄を中国と共有しようと公言してる民主党を支持されたみなさん、こんばんわ。
天皇陛下を利用し、日本の神々にツバを吐いて中国に媚びを売りまくる売国奴・小沢一郎と民主党を絶対に許すまじと怒りに燃えてるアマたんです。
中国が日本にしてる工作にも気付かない平和な方は、自衛隊のお友達に「奄美大島沖で北朝鮮の工作船に海上保安庁が50年の沈黙をやぶって何故威嚇射撃したのか」理由をきいてみてね☆たぶん絶対に答えないと思うけど。
このままでは沖縄ひいては奄美はこうなりますよというステキなマンガをご紹介します。
欧米では常識ですが日本の新聞は絶対に報じない中国によるチベット支配の内容をわかりやすく書いてる100パーノンフィクションです。
「慈悲と修羅」業田良家さんです。たしか小林よしのり責任編集の「わしズム。」に載ってたなぁ。なつかしー。
そこのあなた、わしズム読んでるくらいで右翼なんて言わないでください。わしズムで一番好きなのはみうらじゅんさんのマンガでした。みうらじゅんさんのあの徹頭徹尾つらぬかれたバカバカしさが大好きです。「諸君!」とか読みませんよ。漢字苦手なんで。
http://www.geocities.jp/my_souko/goda_01.htm
はい、あと小林よりのりさんがチベットについて書いた漫画ね。
http://www.geocities.jp/my_souko/koba_01.htm
しかしマスコミによるあの異常な安倍・麻生政権たたき、いったいなんだったんでしょうかね。(なぜか親中派だった福田首相はたたかれなかった不思議。)
漢字の読み間違いとか酔っぱらい会見とかいう比じゃないんですけど。鳩山さんとオザワさんの外道っぷり。
ま、これが「民意」というモノでしょう。
たしか日蓮さまは国難を訴えて島流しにあって死刑にされかけましたね。
いえ、死刑になるとわかっていて声をあげられたんです。宗教者でありながら。座していれば平穏で生きられた道を捨てて。
偉大な御方に、日蓮さま、どうかこの国をお救いくださいと、祈る私がいます。
天皇陛下を利用し、日本の神々にツバを吐いて中国に媚びを売りまくる売国奴・小沢一郎と民主党を絶対に許すまじと怒りに燃えてるアマたんです。
中国が日本にしてる工作にも気付かない平和な方は、自衛隊のお友達に「奄美大島沖で北朝鮮の工作船に海上保安庁が50年の沈黙をやぶって何故威嚇射撃したのか」理由をきいてみてね☆たぶん絶対に答えないと思うけど。
このままでは沖縄ひいては奄美はこうなりますよというステキなマンガをご紹介します。
欧米では常識ですが日本の新聞は絶対に報じない中国によるチベット支配の内容をわかりやすく書いてる100パーノンフィクションです。
「慈悲と修羅」業田良家さんです。たしか小林よしのり責任編集の「わしズム。」に載ってたなぁ。なつかしー。
そこのあなた、わしズム読んでるくらいで右翼なんて言わないでください。わしズムで一番好きなのはみうらじゅんさんのマンガでした。みうらじゅんさんのあの徹頭徹尾つらぬかれたバカバカしさが大好きです。「諸君!」とか読みませんよ。漢字苦手なんで。
http://www.geocities.jp/my_souko/goda_01.htm
はい、あと小林よりのりさんがチベットについて書いた漫画ね。
http://www.geocities.jp/my_souko/koba_01.htm
しかしマスコミによるあの異常な安倍・麻生政権たたき、いったいなんだったんでしょうかね。(なぜか親中派だった福田首相はたたかれなかった不思議。)
漢字の読み間違いとか酔っぱらい会見とかいう比じゃないんですけど。鳩山さんとオザワさんの外道っぷり。
ま、これが「民意」というモノでしょう。
たしか日蓮さまは国難を訴えて島流しにあって死刑にされかけましたね。
いえ、死刑になるとわかっていて声をあげられたんです。宗教者でありながら。座していれば平穏で生きられた道を捨てて。
偉大な御方に、日蓮さま、どうかこの国をお救いくださいと、祈る私がいます。
師匠伝説よん
2010年03月14日
[不思議な会社?★]
アマミキョさんからの投稿
私が以前勤めていた、お客様からは通称「尼寺」と呼ばれていたちょっと不思議な会社でのお話です。
なぜ「尼寺」かというと、カタギの仕事なのに雰囲気が禅寺みたいだから。
(実際、宗教関係のお客様が「どうしてこんな磁場がつくれるんだ、名のある仏像でも隠してるのか」と驚嘆していた)
その理由は、スタッフに必ずお坊さん並の禁酒・禁欲・禁色(結婚を前提とした交際は可)・禁煙などを厳しく戒められていたこともありますが、やはりなんといっても一番の理由は、社長のA先生がいるからだと思います。
その証拠に、先生が3日以上不在時は、本当にただの店になりました。
先生に、どうして空気がかわるのかとたずねると
「つねに自分を戒め、つねにまわりを愛していれば、自ずと気は清められます」
ま、真似できません…。
(((( ;゚Д゚)))ガクブル
そんなお店では、不思議な事が起こるのが当然というもの。
家族とケンカしてムカつきながら味噌汁をつくると、椀を一瞥した先生「鬼が浮いてる」と味噌汁をすべて捨てられる。
叱られて落ち込んでいると隣りの部屋から「頭だけで悩まず改善しろ、後ろ向きに悩まれると気が乱れてこちらにも迷惑です!」と一喝される。
深夜アニメを観て夜更かししてると、ある日「あんまり言いたくないんだけど、…夜はちゃんと寝なさい。」と語り掛けられる。
乱れた恋愛をしている友人と長電話をした翌日、出社と同時に「なんなの、その色情は!!(前夜の顛末を話すと)友達ならちゃんと諫めなさい!!さもなくば縁を切りなさい!!」と叱られる。
先生には、いったい何が見えてるのだろう。うーむ。
しかしとてもお優しい先生で、情けが深く、私が実家に送金していると知ると、他のスタッフに内緒で私だけに特別手当てを毎月くださるような方でした。(号泣)
ある日、私の腕に見覚えのないアザができていて、みんなで原因をああでもないこうでもないと探っていると、そこに通りかかった先生。私の腕を覗き込んでニッコリ苦笑いしました。
「お母さんがすがりついてきてるわよ。(注・まだ死んでません)まわりが黒くて真ん中が白い。ーこれ、お金ね。お母さんいまお金に困ってるんじゃないの?電話してあげなさい。」
あわてて実家に電話すると、まさにその通りでかなり驚かれました。
先生にいきさつと感謝を伝えると「あなたが向こうとつながってるからねー」と笑っていました。
「実家ですか?」ときくと、
「奄美ですよ」と上をゆびさして笑いました。
分かるよーな、分からんよーな…。
アマミキョさんからの投稿
私が以前勤めていた、お客様からは通称「尼寺」と呼ばれていたちょっと不思議な会社でのお話です。
なぜ「尼寺」かというと、カタギの仕事なのに雰囲気が禅寺みたいだから。
(実際、宗教関係のお客様が「どうしてこんな磁場がつくれるんだ、名のある仏像でも隠してるのか」と驚嘆していた)
その理由は、スタッフに必ずお坊さん並の禁酒・禁欲・禁色(結婚を前提とした交際は可)・禁煙などを厳しく戒められていたこともありますが、やはりなんといっても一番の理由は、社長のA先生がいるからだと思います。
その証拠に、先生が3日以上不在時は、本当にただの店になりました。
先生に、どうして空気がかわるのかとたずねると
「つねに自分を戒め、つねにまわりを愛していれば、自ずと気は清められます」
ま、真似できません…。
(((( ;゚Д゚)))ガクブル
そんなお店では、不思議な事が起こるのが当然というもの。
家族とケンカしてムカつきながら味噌汁をつくると、椀を一瞥した先生「鬼が浮いてる」と味噌汁をすべて捨てられる。
叱られて落ち込んでいると隣りの部屋から「頭だけで悩まず改善しろ、後ろ向きに悩まれると気が乱れてこちらにも迷惑です!」と一喝される。
深夜アニメを観て夜更かししてると、ある日「あんまり言いたくないんだけど、…夜はちゃんと寝なさい。」と語り掛けられる。
乱れた恋愛をしている友人と長電話をした翌日、出社と同時に「なんなの、その色情は!!(前夜の顛末を話すと)友達ならちゃんと諫めなさい!!さもなくば縁を切りなさい!!」と叱られる。
先生には、いったい何が見えてるのだろう。うーむ。
しかしとてもお優しい先生で、情けが深く、私が実家に送金していると知ると、他のスタッフに内緒で私だけに特別手当てを毎月くださるような方でした。(号泣)
ある日、私の腕に見覚えのないアザができていて、みんなで原因をああでもないこうでもないと探っていると、そこに通りかかった先生。私の腕を覗き込んでニッコリ苦笑いしました。
「お母さんがすがりついてきてるわよ。(注・まだ死んでません)まわりが黒くて真ん中が白い。ーこれ、お金ね。お母さんいまお金に困ってるんじゃないの?電話してあげなさい。」
あわてて実家に電話すると、まさにその通りでかなり驚かれました。
先生にいきさつと感謝を伝えると「あなたが向こうとつながってるからねー」と笑っていました。
「実家ですか?」ときくと、
「奄美ですよ」と上をゆびさして笑いました。
分かるよーな、分からんよーな…。
Posted by アマミちゃん(野崎りの) at
00:08
│Comments(2)
ある友人のこと
2010年03月14日
その友人はゲイだった。
しかし、本当は普通に異性が好きだった。
しかしあるとき、ゲイの男数人にレイプされ、しかもそれをビデオに撮られ、脅迫された。
中学生だった彼はゲイ相手の売りをさせられた。
やがて彼を脅していた男は警察につかまり、彼の地獄の日々は終わったが、彼の一件はでることはなかった。
彼をレイプした中には、現役の警官もいたそうだから。
それから彼は男性しか受け付けなくなった。
それを誰が責められるのだろうか。
これは奄美大島内での話だ。
しかし、まぁ、病気には気をつけろよ!
好きでもない人とエッチするのはあまりすすめられるもんでもないぞ。
あいつ、今なにやってんのかなぁ。
東京にいったきり、もう連絡もこないが。
元気にしてるんだろうか?
しかし、本当は普通に異性が好きだった。
しかしあるとき、ゲイの男数人にレイプされ、しかもそれをビデオに撮られ、脅迫された。
中学生だった彼はゲイ相手の売りをさせられた。
やがて彼を脅していた男は警察につかまり、彼の地獄の日々は終わったが、彼の一件はでることはなかった。
彼をレイプした中には、現役の警官もいたそうだから。
それから彼は男性しか受け付けなくなった。
それを誰が責められるのだろうか。
これは奄美大島内での話だ。
しかし、まぁ、病気には気をつけろよ!
好きでもない人とエッチするのはあまりすすめられるもんでもないぞ。
あいつ、今なにやってんのかなぁ。
東京にいったきり、もう連絡もこないが。
元気にしてるんだろうか?
Posted by アマミちゃん(野崎りの) at
00:02
│Comments(0)
しごとの憑かれと対処法
2010年03月13日
11時にお客様が終わって掃除がおわるころには1時。寒さしのぎに主人が敷いて下さった(私はいま腰が痛くて敷けない)お布団に入ったらそのままお風呂に入るまもなく寝ちゃったんですね。
そしたら、見た夢がまたヤなもんでした。男の生首のオバケがとぶ夢ですね。
ああ、これがお客様についてたやつか。やっぱお風呂に入るべきだったなー。しんどいなー。
と思いながら目を覚ましたら、もう胃が痛くて、そのまま翌日(つまり今日)の昼までうんうん唸ってました。
別のお客様からいただいた陀羅尼助丸(修験者の薬ですね。胃腸薬に最高。中身はゲンノショウコとガジュツ。)を飲んだらやっと治りました。
え?はやく飲めよって?
師匠がよく百草丸という胃腸薬を置いて飲んでましたが、その理由がわかった気がします。
そういやなんかゆってたな。胃にはいるモノにはこの薬草系が効くとかうんたらかんたら・・。
あと、よく梅肉エキス粒を飲んでました。邪気にふれると血がにごりやすくなるそうで、これを飲むと楽になると言ってました。ええ、私はいま飲んでませんね。
なんか、私、全然師匠から学習してないんだなと今ふと思いました。
せつなくて泣きそうです。(´;ω;`)ウッ
そしたら、見た夢がまたヤなもんでした。男の生首のオバケがとぶ夢ですね。
ああ、これがお客様についてたやつか。やっぱお風呂に入るべきだったなー。しんどいなー。
と思いながら目を覚ましたら、もう胃が痛くて、そのまま翌日(つまり今日)の昼までうんうん唸ってました。
別のお客様からいただいた陀羅尼助丸(修験者の薬ですね。胃腸薬に最高。中身はゲンノショウコとガジュツ。)を飲んだらやっと治りました。
え?はやく飲めよって?
師匠がよく百草丸という胃腸薬を置いて飲んでましたが、その理由がわかった気がします。
そういやなんかゆってたな。胃にはいるモノにはこの薬草系が効くとかうんたらかんたら・・。
あと、よく梅肉エキス粒を飲んでました。邪気にふれると血がにごりやすくなるそうで、これを飲むと楽になると言ってました。ええ、私はいま飲んでませんね。
なんか、私、全然師匠から学習してないんだなと今ふと思いました。
せつなくて泣きそうです。(´;ω;`)ウッ
明王の炎・隊長からのプレゼント
2010年03月13日
「これ、実家での柴燈護摩のときに撮ったんだけどな。何に見える?」
「え?????え???えええええ???」
「これな、明王が護摩火のなかに姿をあらわしたんだよ。」
「・・・・す・・・すごすぎます・・・なんですかこれ・・・
(((( ;゚Д゚)))ガクブル 」
「この画像だけでお守りになるぞ?(笑)」
「ええ、なるでしょうね・・・リアルご神仏ですし・・・
でも・・・これ、ホントにいただいていいんですか?」
「いいんじゃない?俺の写真だし」
だそーです。奄美大島のみなさん、よろこんでください。
あ、まだ許可とってません。でも寛容な隊長さまはきっとひろいお心で許してくださ(略)
神様の道~昔、とあるサイトに投稿した話
2010年03月13日
[神様の道]
アマミキョさんからの投稿
みなさん、いつもありがとうございます。
今回も飽きずに地元奄美ネタでいきたいと思います。
奄美の昔ながらの集落には、かならず『カミミチ』と呼ばれる細い道が、『カミヤマ』と呼ばれる山から海まで集落を横切る形でとおっています。
この道は山の神・集落の守り神・テルコ神(海の神・浄土の神)などが毎月1日15日などや祭りの日に行き来するとされ、その道をさえぎってはならないとされていました。
ある集落の話で、カミミチ添いに住んでいる民家の住民が15日の夜にふと窓を見ると、白い着物姿の髪の長い女性の姿が見え、あわてて見なおすともう消えていたという話もよくありました。(神様なのでこわがることはない)
そしてこの話は、私の父の集落での、もう50年も前のお話でしょうか。
1日15日の夜は、神様がとおるので決して人間はカミミチを歩いてはいけないとされていますが、(普段はとおってもかまわない)
あるアホな男が、お祝いの帰りにホロ酔い気分もあり、「どうせ言い伝えだろう」と鼻で笑って、自宅までの近道であるカミミチをとおったそうなのです。
ると突然とんでもない力で吹っ飛ばされ、4、5メートル先の田んぼのど真ん中に落ち、あまりの恐怖に腰をぬかして泥だらけで近くの民家に駆け込んだとのことでした。
近所のおばさん達が笑いながら、「だから昔からの言い伝えはきくものだよ~」と幼い父に笑ってきかせた話です。
しかし今では、カミミチなどおかまいなしに家など建てていますが、果たして大丈夫なんでしょうか…?
アマミキョさんからの投稿
みなさん、いつもありがとうございます。
今回も飽きずに地元奄美ネタでいきたいと思います。
奄美の昔ながらの集落には、かならず『カミミチ』と呼ばれる細い道が、『カミヤマ』と呼ばれる山から海まで集落を横切る形でとおっています。
この道は山の神・集落の守り神・テルコ神(海の神・浄土の神)などが毎月1日15日などや祭りの日に行き来するとされ、その道をさえぎってはならないとされていました。
ある集落の話で、カミミチ添いに住んでいる民家の住民が15日の夜にふと窓を見ると、白い着物姿の髪の長い女性の姿が見え、あわてて見なおすともう消えていたという話もよくありました。(神様なのでこわがることはない)
そしてこの話は、私の父の集落での、もう50年も前のお話でしょうか。
1日15日の夜は、神様がとおるので決して人間はカミミチを歩いてはいけないとされていますが、(普段はとおってもかまわない)
あるアホな男が、お祝いの帰りにホロ酔い気分もあり、「どうせ言い伝えだろう」と鼻で笑って、自宅までの近道であるカミミチをとおったそうなのです。
ると突然とんでもない力で吹っ飛ばされ、4、5メートル先の田んぼのど真ん中に落ち、あまりの恐怖に腰をぬかして泥だらけで近くの民家に駆け込んだとのことでした。
近所のおばさん達が笑いながら、「だから昔からの言い伝えはきくものだよ~」と幼い父に笑ってきかせた話です。
しかし今では、カミミチなどおかまいなしに家など建てていますが、果たして大丈夫なんでしょうか…?
ぽえむん 「鏡」
2010年03月13日
自分を見つめるということは苦しいものだ
しずかに目を閉じ 内側に眼差しを向けると
過去からの傷と罪と、それをごまかそうとする虚勢が
苦しさとなってそれ以上の視線を拒む
こんな事、ありふれたものさ
たいしたものなんかじゃないのさと
自分のこころから 責任から 真実から逃げている
虚勢のこころはみずからを隠し
つつみかくして『罪』となり
いつしかそれを外の世界にもむけはじめていた
すべては自分の見方の愚かさだったのだ
素直に泣けなかっただけだったのだ
世界への疑心は 自分自身への人差し指だったのだ
すべてお前が悪いのだと その言葉を背負うのが怖かった
過ちを犯し 人を傷つけ 自分を呪った日々の
原因から 傷から 罪から 目をそらし続けてきた
やっと その根を見つめてみようと思う
この悲しみには かならず希望がある
自分をすくいあげるのは
自分しかいない
しずかに目を閉じ 内側に眼差しを向けると
過去からの傷と罪と、それをごまかそうとする虚勢が
苦しさとなってそれ以上の視線を拒む
こんな事、ありふれたものさ
たいしたものなんかじゃないのさと
自分のこころから 責任から 真実から逃げている
虚勢のこころはみずからを隠し
つつみかくして『罪』となり
いつしかそれを外の世界にもむけはじめていた
すべては自分の見方の愚かさだったのだ
素直に泣けなかっただけだったのだ
世界への疑心は 自分自身への人差し指だったのだ
すべてお前が悪いのだと その言葉を背負うのが怖かった
過ちを犯し 人を傷つけ 自分を呪った日々の
原因から 傷から 罪から 目をそらし続けてきた
やっと その根を見つめてみようと思う
この悲しみには かならず希望がある
自分をすくいあげるのは
自分しかいない
レッツ止観瞑想♪~数息観編~
2010年03月13日
最近、奄美大島ではものすごい中途半端な気温なんですよ。
半袖だとすこし肌寒いんですが、上着をつけるとすこしでも動いたら途端に暑くなって汗かいちゃう。
そんなわけで夜も毛布であちーよーとかごろごろしてるので、これもなにかのアレだと思い、寝ながら数息観でもしてみようかなと思い立ちました。
数息観とはその名のとおり、息を数える観法ですね。
うちの宗派の職員さんが昔いってたんですよね。
「本当に自分の心を知りたかったらまず自分を誤魔化してる雑念をとらないといけない。雑念はどこまでも自分の心を邪魔する。雑念をとるには数息観が一番だよ。
ゆっくり深呼吸して、一つの呼吸ごとに1、2、3、とただ数えていく。
これがむずかしいのは、雑念に意識がすこしでもかたむくと、数えてた数がいくつかあいまいになっちゃうんだよ。あれ?18だっけ?19だっけ?ってなる。そうなったら、最初からやり直し。また1から数え直す。
最初は20数えるのも大変だろうけどね。ちなみにちゃんと自分の心を見つめるようになるには100数えられるくらいだね☆」
そのときはおいおい、無茶もいいとこじゃねーかと思って聞き流していたんですが、なにを思ったか、昨晩やってみましたよ数息観!
やってみて思いました。自分、マジ雑念ハンパねー!!!
本当に、どうでもいいようなことがあとからあとから、まるで邪魔するかのようにかぶさってくるかのように湧いてくる。
ああ、これじゃ自分の心なんか知ったつもりになっててもわかるわけないわとなかなかに面白・・・ゲフンゲフン・・・興味深いものがありました。
今回目標は20だったんですが、何度も雑念に気をそらせてしまい、17?16?とかなってやり直し。
どれくらいたったかわかりませんが、20数えられた時点で疲労でそのまま意識を失いました(笑)
この雑念のむこうに自分がいる・・・・うーむ、面白い。
おやすみ数息観。しばらくつづけてみやう。
半袖だとすこし肌寒いんですが、上着をつけるとすこしでも動いたら途端に暑くなって汗かいちゃう。
そんなわけで夜も毛布であちーよーとかごろごろしてるので、これもなにかのアレだと思い、寝ながら数息観でもしてみようかなと思い立ちました。
数息観とはその名のとおり、息を数える観法ですね。
うちの宗派の職員さんが昔いってたんですよね。
「本当に自分の心を知りたかったらまず自分を誤魔化してる雑念をとらないといけない。雑念はどこまでも自分の心を邪魔する。雑念をとるには数息観が一番だよ。
ゆっくり深呼吸して、一つの呼吸ごとに1、2、3、とただ数えていく。
これがむずかしいのは、雑念に意識がすこしでもかたむくと、数えてた数がいくつかあいまいになっちゃうんだよ。あれ?18だっけ?19だっけ?ってなる。そうなったら、最初からやり直し。また1から数え直す。
最初は20数えるのも大変だろうけどね。ちなみにちゃんと自分の心を見つめるようになるには100数えられるくらいだね☆」
そのときはおいおい、無茶もいいとこじゃねーかと思って聞き流していたんですが、なにを思ったか、昨晩やってみましたよ数息観!
やってみて思いました。自分、マジ雑念ハンパねー!!!
本当に、どうでもいいようなことがあとからあとから、まるで邪魔するかのようにかぶさってくるかのように湧いてくる。
ああ、これじゃ自分の心なんか知ったつもりになっててもわかるわけないわとなかなかに面白・・・ゲフンゲフン・・・興味深いものがありました。
今回目標は20だったんですが、何度も雑念に気をそらせてしまい、17?16?とかなってやり直し。
どれくらいたったかわかりませんが、20数えられた時点で疲労でそのまま意識を失いました(笑)
この雑念のむこうに自分がいる・・・・うーむ、面白い。
おやすみ数息観。しばらくつづけてみやう。
ぽえむん 「いみ」
2010年03月13日
無力さにうちひしがれるとき
自分を責めて責めてしょうがなくなるとき
孤独にふるえ 頭かきむしるとき
むなしさとみじめさに つきおとされたとき
どす黒い感情に胸を灼かれ 自分の狂いをまのあたりにするとき
涙も枯れて わらうことしかできなくなったとき
自然にでて 風に身を任せたら
傷ついたときにだけ いたわるかのように吹いてくる風
うすい絹でくるむかのように あたたかくふきぬける風
花や木のやさしさ 無言のなぐさめ
虫たちのせいいっぱいの営み
この世界を 照らす太陽
月の光の ふかいぬくもり
苦しみにうちひしがれてはじめて
みえてくる 言葉なき世界の美しさ
苦しみに 手を合わせた
自分を責めて責めてしょうがなくなるとき
孤独にふるえ 頭かきむしるとき
むなしさとみじめさに つきおとされたとき
どす黒い感情に胸を灼かれ 自分の狂いをまのあたりにするとき
涙も枯れて わらうことしかできなくなったとき
自然にでて 風に身を任せたら
傷ついたときにだけ いたわるかのように吹いてくる風
うすい絹でくるむかのように あたたかくふきぬける風
花や木のやさしさ 無言のなぐさめ
虫たちのせいいっぱいの営み
この世界を 照らす太陽
月の光の ふかいぬくもり
苦しみにうちひしがれてはじめて
みえてくる 言葉なき世界の美しさ
苦しみに 手を合わせた
奄美の雨は天のめぐみ
2010年03月12日
私は雨が好きだ。雷も好きですけどね。
小さい頃などはとくに大好きで、雨が降ると外にとびだしてよくずぶぬれになっていた。
奄美は雨の島といっても過言ではない。
だから観光の方や地元の方が「今日は雨でいやぁねぇ~」と言っているのをきくと、ああ、もったいないなぁ・・・とつい思ってしまう。
ある方によると、奄美は竜宮界と強いつながりがあるらしい。えーと、つまり、龍神さまがとっても身近な磁場だということらしいですね。
だからなのか、空をみていると、不思議な雲が多いですよね。ええ、雲に姿を変えたどなた様かは存じませんが。
雨あがりの湯湾岳など、最高ですよ。山全体がキラキラして、なんともいえない美しさです。
数年前、奄美で日照りになりましたね。その原因が何かはわからないですが(わかってる方も多いとは想いますが)、あのとき、不思議な出来事がありました。
神月のある日に、地元のユタのみなさんと大本教(聖地の一つが奄美)の教師のみなさんが、それぞれに場所をかえて同時に雨乞いの儀式をしてくださったんですね。もちろん連絡などとりあっていないと思います。
そしたら、その翌日から久々の雨ですよ。
私は、『信仰の奇跡』をみた思いでした。その雨はすきとおるような雨でした。
あれからすこしずつ雨がふりはじめ、干ばつの危機は脱しましたが、天の恵みのありがたさを改めて実感した出来事でした。
徳之島も天城岳も、昔は『雨気岳』だったそうだときいたことがあります。非常に霊験のある御山で、どんな日照りでも雨気岳でご祈願したらかならず雨が降ったとか。
龍神さまとのつながりを、昔の方はよくご存じでいらしたのかもしれませんね。
そんなわけで、奄美の雨を、もっと魅力的に演出できたらなぁ・・・とおもいます
小さい頃などはとくに大好きで、雨が降ると外にとびだしてよくずぶぬれになっていた。
奄美は雨の島といっても過言ではない。
だから観光の方や地元の方が「今日は雨でいやぁねぇ~」と言っているのをきくと、ああ、もったいないなぁ・・・とつい思ってしまう。
ある方によると、奄美は竜宮界と強いつながりがあるらしい。えーと、つまり、龍神さまがとっても身近な磁場だということらしいですね。
だからなのか、空をみていると、不思議な雲が多いですよね。ええ、雲に姿を変えたどなた様かは存じませんが。
雨あがりの湯湾岳など、最高ですよ。山全体がキラキラして、なんともいえない美しさです。
数年前、奄美で日照りになりましたね。その原因が何かはわからないですが(わかってる方も多いとは想いますが)、あのとき、不思議な出来事がありました。
神月のある日に、地元のユタのみなさんと大本教(聖地の一つが奄美)の教師のみなさんが、それぞれに場所をかえて同時に雨乞いの儀式をしてくださったんですね。もちろん連絡などとりあっていないと思います。
そしたら、その翌日から久々の雨ですよ。
私は、『信仰の奇跡』をみた思いでした。その雨はすきとおるような雨でした。
あれからすこしずつ雨がふりはじめ、干ばつの危機は脱しましたが、天の恵みのありがたさを改めて実感した出来事でした。
徳之島も天城岳も、昔は『雨気岳』だったそうだときいたことがあります。非常に霊験のある御山で、どんな日照りでも雨気岳でご祈願したらかならず雨が降ったとか。
龍神さまとのつながりを、昔の方はよくご存じでいらしたのかもしれませんね。
そんなわけで、奄美の雨を、もっと魅力的に演出できたらなぁ・・・とおもいます
前世と守護霊と責任について
2010年03月12日
そんなわけで、前世といえば、自分の前世や守護霊にものすごい願望というか、夢もってる方がときどきいますよね。
よくインターネットの占い系サイトとかでもいらっしゃいますよね。
「自分の守護神は天照大御神」「守護霊は聖徳太子」「前世は安倍晴明」「前世はヨーロッパの貴族」「守護霊は不動明王」「前世は高名な霊能力者」
でも、思うんですけど、それって本人が相応の認識や心境や影響力をもっていないと、なかなかに辛くないでしょうかね。ですから、「自分の前世は○○」とか言ってゆってることやってることがアレだとウソでもホントでもかなりつらいものがあります。
私?今まで思い出した過去世として認めたのはたまたま「玉の輿にのれた戦争孤児」「野戦看護婦兼尼さん」「王様を裏切って死んだあと泣いて後悔した役人兼神官」で、あとはこれといってパッとしたのはございません。ほとんどは一般ピープル即ち百姓です。
もしも、私の守護霊や前世に高名な方がいらしたら・・・・・・絶対言えないですね。恥ずかしすぎて。だって、今の私はそれに値する人格ではありませんから。おじさま?あの方は奄美のご縁であって私の実績ではありませんから・・・・。
よく「偉い人の方がいい」と言い、数代前までの前世に偉い人がいないと知ってがっかりする人もいますが、もしも前世が偉い方であっったとしたら、宗教家とか政治家とか貴族とか、その人生によってその時代や地域に与えた影響を考えたら?
その責任の重圧がどれほどのものかリアルに体験したら、とても軽々しく話題に乗せられるようなものではないでしょうね。
守護霊であったとしたら、なおさらですね。それだけの守護霊の加護と指導をいただいていながら、あなたはその程度?といわれたらどう答えたらよいのでしょう。自問自答のなかでやはり守護霊のことには触れられないと思います。
ですから私は前世に偉い方がいないことにホッと胸をなで下ろすばかりですし、守護霊も自分のレベルよりも上の方がいらっしゃることにはもうマジで感謝しかございません。こんな私で申し訳ございません・・・と泣いた夜もありましたが、それはもう卒業。がんばるしかないのですから。おねーさま、みててくださいね。(守護霊が偉いという意味ではない。守護霊は自分より大体格が高いものだそうです。)
そんなわけで、前世と守護霊を語るときには計画的にね!(笑
よくインターネットの占い系サイトとかでもいらっしゃいますよね。
「自分の守護神は天照大御神」「守護霊は聖徳太子」「前世は安倍晴明」「前世はヨーロッパの貴族」「守護霊は不動明王」「前世は高名な霊能力者」
でも、思うんですけど、それって本人が相応の認識や心境や影響力をもっていないと、なかなかに辛くないでしょうかね。ですから、「自分の前世は○○」とか言ってゆってることやってることがアレだとウソでもホントでもかなりつらいものがあります。
私?今まで思い出した過去世として認めたのはたまたま「玉の輿にのれた戦争孤児」「野戦看護婦兼尼さん」「王様を裏切って死んだあと泣いて後悔した役人兼神官」で、あとはこれといってパッとしたのはございません。ほとんどは一般ピープル即ち百姓です。
もしも、私の守護霊や前世に高名な方がいらしたら・・・・・・絶対言えないですね。恥ずかしすぎて。だって、今の私はそれに値する人格ではありませんから。おじさま?あの方は奄美のご縁であって私の実績ではありませんから・・・・。
よく「偉い人の方がいい」と言い、数代前までの前世に偉い人がいないと知ってがっかりする人もいますが、もしも前世が偉い方であっったとしたら、宗教家とか政治家とか貴族とか、その人生によってその時代や地域に与えた影響を考えたら?
その責任の重圧がどれほどのものかリアルに体験したら、とても軽々しく話題に乗せられるようなものではないでしょうね。
守護霊であったとしたら、なおさらですね。それだけの守護霊の加護と指導をいただいていながら、あなたはその程度?といわれたらどう答えたらよいのでしょう。自問自答のなかでやはり守護霊のことには触れられないと思います。
ですから私は前世に偉い方がいないことにホッと胸をなで下ろすばかりですし、守護霊も自分のレベルよりも上の方がいらっしゃることにはもうマジで感謝しかございません。こんな私で申し訳ございません・・・と泣いた夜もありましたが、それはもう卒業。がんばるしかないのですから。おねーさま、みててくださいね。(守護霊が偉いという意味ではない。守護霊は自分より大体格が高いものだそうです。)
そんなわけで、前世と守護霊を語るときには計画的にね!(笑
ぽえむん 「昔の友へ」
2010年03月12日
昔の友よ
あなたとはどれくらいぶりだろうか
あの方が私たちの師であったときに
私達は共にあの方に仕えていた
ともにあの方の愛をうけ
あの方の手足となって
あの方の道を説くべく野におりた
あなたはいま東京にすんでいるんだね
あなたがお客様として私のところへきてくれた
どうしてあなたのことを私がわかったのか
それは私にもわからないけれど
あのときの共に過ごした日々は
あなたの魂はまだおぼえていてくれているだろうか
いま師は私の主人として
私はまた師のおそばにいるのだよ
次はあなたの番なのだろうか
不思議な時間だった
かつての友よ
また会うかもしれない未来まで
どうか元気で
あなたとはどれくらいぶりだろうか
あの方が私たちの師であったときに
私達は共にあの方に仕えていた
ともにあの方の愛をうけ
あの方の手足となって
あの方の道を説くべく野におりた
あなたはいま東京にすんでいるんだね
あなたがお客様として私のところへきてくれた
どうしてあなたのことを私がわかったのか
それは私にもわからないけれど
あのときの共に過ごした日々は
あなたの魂はまだおぼえていてくれているだろうか
いま師は私の主人として
私はまた師のおそばにいるのだよ
次はあなたの番なのだろうか
不思議な時間だった
かつての友よ
また会うかもしれない未来まで
どうか元気で
師匠伝説さん
2010年03月12日
[不思議な会社⑪]
アマミキョさんからの投稿
私が以前勤めていた、ちょっと不思議な会社でのお話です。
A先生は、とてもあたたかく、そしてとても厳しい方でした。
スタッフは皆例外なく飲酒ダメ、タバコだめ、夜遊び一切ダメ(カラオケさえも)、不純異性交遊絶対禁止。(結婚を前提とした付き合いは可。むしろ祝福される。)あまりの厳しさにどうしてかと先生に問うと、
「自分が乱れた心をもっていて、病んだ方を癒せるわけがありません。一分の心のスキが、悪霊や邪気を引き寄せます。」
でも、完璧な人間なんていないじゃないですかーと笑いながら言ったら、一喝されました。
「完璧になる必要はありません!より良い人間をめざして精進なさい!」
ま、まいりました…。
先生は非常に優しく懐のひろいおばちゃんでしたが、その先生がとても嫌うものが二つありました。
一つは前向きに精進しない姿勢(言い訳なんてしようものならえらいことになります)。
そしてもう一つが、『自分憐憫・自己保身』でした。
風邪をひこうが熱がでようが、自分のつらさに浸りきった弱音は一切許されません。
(もちろん、体調を考慮して早退はできるが、周りへの配慮に欠けていたら、「明日からこなくていいよ、自分の気がすむまで何日でも休みなさい」といわれる。)
「自分がつらいときほど、まわりへの愛と感謝を忘れるな」
と幾度も叱られました。
ある日、スタッフ内でも「とびきりキツイ」と 評判のお客さまをさせていただいていた時のことでした。
突然耳鳴りがしたと思ったら、ものすごい眠気と吐き気と全身の重だるさと痛みに襲われました。まるで、突然高熱の症状が発症したよう。
ヘタレな私は一瞬で「もうダメぽ」状態です。しかし、ここで引いたらもっとひどくなると教わっています。
私は一生分くらいの精神力をつかって、自分の守護・指導霊に祈りました。
「私の体はどうなってもかまいません!どうか、この方をお救いください。」
すると、予期しないことがおきました。突然部屋の空気が変わったかと思うと、頭の中に不思議な映像が流れこんできました。
私たちの真上に天国へつながってると思われる扉があらわれ、その扉が開いて幅1メートルほどの光の柱がスパーンと降りてきたのがわかりました。さっきまでお客さまの邪気で濁っていた部屋の空気はまるで、教会のような厳かな澄んだ空気になっていました。
私は何故か感動に泣きそうになり、でもお客さまを必死にマッサージしました。体の痛みもキレイにとれていて、「すごい、すごい」とただただビックリでした。
施術が終わってお客さまがニコニコ顔でお帰りになった後、私は先生の元へ駆け寄りました。さきほどの話を興奮しながら伝えると、ほめてもらえるかと思いきや先生は何をいまさらといった感じで
「それはいつもの事じゃないの。無私なる心で祈れば応援がくるのは当たり前でしょう。」
いや、先生にとってはいつもの事かもしれないんですが、私ははじめての経験で…。
「あなたはいつも自我力でやってるから、応援をいただいてることに気付いてないのねー。」
そして楽しそうに
「あの時あなたが自分のつらさに浸ってしまったら、そのまま憑依されてたわよ。自分が苦しい時ほど相手を想うのは、天使の心だから、オバケは逃げ出したのよー。うふふ。」
せ、先生ってマジで何者なんでしょうか?
アマミキョさんからの投稿
私が以前勤めていた、ちょっと不思議な会社でのお話です。
A先生は、とてもあたたかく、そしてとても厳しい方でした。
スタッフは皆例外なく飲酒ダメ、タバコだめ、夜遊び一切ダメ(カラオケさえも)、不純異性交遊絶対禁止。(結婚を前提とした付き合いは可。むしろ祝福される。)あまりの厳しさにどうしてかと先生に問うと、
「自分が乱れた心をもっていて、病んだ方を癒せるわけがありません。一分の心のスキが、悪霊や邪気を引き寄せます。」
でも、完璧な人間なんていないじゃないですかーと笑いながら言ったら、一喝されました。
「完璧になる必要はありません!より良い人間をめざして精進なさい!」
ま、まいりました…。
先生は非常に優しく懐のひろいおばちゃんでしたが、その先生がとても嫌うものが二つありました。
一つは前向きに精進しない姿勢(言い訳なんてしようものならえらいことになります)。
そしてもう一つが、『自分憐憫・自己保身』でした。
風邪をひこうが熱がでようが、自分のつらさに浸りきった弱音は一切許されません。
(もちろん、体調を考慮して早退はできるが、周りへの配慮に欠けていたら、「明日からこなくていいよ、自分の気がすむまで何日でも休みなさい」といわれる。)
「自分がつらいときほど、まわりへの愛と感謝を忘れるな」
と幾度も叱られました。
ある日、スタッフ内でも「とびきりキツイ」と 評判のお客さまをさせていただいていた時のことでした。
突然耳鳴りがしたと思ったら、ものすごい眠気と吐き気と全身の重だるさと痛みに襲われました。まるで、突然高熱の症状が発症したよう。
ヘタレな私は一瞬で「もうダメぽ」状態です。しかし、ここで引いたらもっとひどくなると教わっています。
私は一生分くらいの精神力をつかって、自分の守護・指導霊に祈りました。
「私の体はどうなってもかまいません!どうか、この方をお救いください。」
すると、予期しないことがおきました。突然部屋の空気が変わったかと思うと、頭の中に不思議な映像が流れこんできました。
私たちの真上に天国へつながってると思われる扉があらわれ、その扉が開いて幅1メートルほどの光の柱がスパーンと降りてきたのがわかりました。さっきまでお客さまの邪気で濁っていた部屋の空気はまるで、教会のような厳かな澄んだ空気になっていました。
私は何故か感動に泣きそうになり、でもお客さまを必死にマッサージしました。体の痛みもキレイにとれていて、「すごい、すごい」とただただビックリでした。
施術が終わってお客さまがニコニコ顔でお帰りになった後、私は先生の元へ駆け寄りました。さきほどの話を興奮しながら伝えると、ほめてもらえるかと思いきや先生は何をいまさらといった感じで
「それはいつもの事じゃないの。無私なる心で祈れば応援がくるのは当たり前でしょう。」
いや、先生にとってはいつもの事かもしれないんですが、私ははじめての経験で…。
「あなたはいつも自我力でやってるから、応援をいただいてることに気付いてないのねー。」
そして楽しそうに
「あの時あなたが自分のつらさに浸ってしまったら、そのまま憑依されてたわよ。自分が苦しい時ほど相手を想うのは、天使の心だから、オバケは逃げ出したのよー。うふふ。」
せ、先生ってマジで何者なんでしょうか?
Posted by アマミちゃん(野崎りの) at
00:17
│Comments(2)
私と主人の出会いから結婚まで
2010年03月12日
なんとなしに書いてみる。
主人とはぶっちゃけ宗教で出会った。
でも、宗教ではただの仲間。互いにまったくその気はなかった。
ましてや主人は奄美、私は東京。たまに帰郷するときに話をするくらいで、接点はほとんどなかった。
しかしあるとき、主人と主人の遠縁のSさん(スーパー経営。無宗教。)が東京に遊びにきた。私も師匠も奄美にいったときに主人を通してSさんとお会いしたことがあったので、東京見物もかねて一人でいくよりはと主人をつれてきたらしい。
ちなみにSさんは私からみたら完全に奄美の民族神の指導をいただいている方。毎月かならずユタに商売繁盛祈願をしてもらっているらしいし、私財を投じて地元の遺跡を保護したりしている。
そこで、Sさんがうちの師匠に話したのだ。
「ねぇねぇ社長、アマちゃんとあいつさぁ、同じ宗教なんでしょ?くっつけません?」
Sさんはどうやら42歳独身で両親から心配の種になっている主人の結婚相手をさがしあぐねていたらしい。その提案に、うちの師匠は二つ返事でのった。
その夜にSさんは主人を二時間、お前はアマちゃんと結婚すべきだ、これを逃したらないぞと口説き落としたらしい。
素直な主人はそれもそうかと次の日、私をいきなりホテルの部屋に呼び出して突然プロポーズしてきた。あのときのせりふは今も忘れない。
「実はね、結婚してほしいんだけど。」
あのー、普通、結婚を前提にお付き合いとかいいません?いきなり結婚ですか?てゆーか、あなたはそんな目で私を見てたんですか?
男性恐怖症で告白なぞされようもんならスイッチオンだった私はあまりの恐怖にパニックになりかけたが、そこで師匠に電話で助けを求めたら、師匠はこう言った。
「アマちゃん、あのときのお弁当おぼえてる?あなたには結婚の霊示がきてたのよ?Sさんがあなたと彼をすすめてきた理由がわかるでしょ?奄美の神々はあなた達をむすびつけようとしているのよ。彼は奄美の民族神の加護をいただいている方なのよ?」
そうか。これは天意なのか。
思い出した。元旦に書いた人生計画書のインスピレーションで、私は今まで決して書かなかったことをなぜか書いていた。
結婚と相手の幸福について。そうか。あれはこのことだったのか。これが天意か。
その瞬間、私は納得した。天意ならうけいれるしかない。はい。結婚しましょう。
しかしその即決を報告したら主人はもちろんさすがの師匠もすこしビックリしてました(笑)
そして私は会社をやめ、交際なしの半年で結婚することになります。
今はとっても幸せですが、少しだけ不思議な感じです。
主人は父でもあり、兄でもあり、子供でもあり、主でもあるような。なんともいえない不思議な感覚がときどきします。
17歳ちがえばこんな感覚なんでしょうか?
なーんて、どうでもいい惚気でした☆
(*´Д`)あはーん
主人とはぶっちゃけ宗教で出会った。
でも、宗教ではただの仲間。互いにまったくその気はなかった。
ましてや主人は奄美、私は東京。たまに帰郷するときに話をするくらいで、接点はほとんどなかった。
しかしあるとき、主人と主人の遠縁のSさん(スーパー経営。無宗教。)が東京に遊びにきた。私も師匠も奄美にいったときに主人を通してSさんとお会いしたことがあったので、東京見物もかねて一人でいくよりはと主人をつれてきたらしい。
ちなみにSさんは私からみたら完全に奄美の民族神の指導をいただいている方。毎月かならずユタに商売繁盛祈願をしてもらっているらしいし、私財を投じて地元の遺跡を保護したりしている。
そこで、Sさんがうちの師匠に話したのだ。
「ねぇねぇ社長、アマちゃんとあいつさぁ、同じ宗教なんでしょ?くっつけません?」
Sさんはどうやら42歳独身で両親から心配の種になっている主人の結婚相手をさがしあぐねていたらしい。その提案に、うちの師匠は二つ返事でのった。
その夜にSさんは主人を二時間、お前はアマちゃんと結婚すべきだ、これを逃したらないぞと口説き落としたらしい。
素直な主人はそれもそうかと次の日、私をいきなりホテルの部屋に呼び出して突然プロポーズしてきた。あのときのせりふは今も忘れない。
「実はね、結婚してほしいんだけど。」
あのー、普通、結婚を前提にお付き合いとかいいません?いきなり結婚ですか?てゆーか、あなたはそんな目で私を見てたんですか?
男性恐怖症で告白なぞされようもんならスイッチオンだった私はあまりの恐怖にパニックになりかけたが、そこで師匠に電話で助けを求めたら、師匠はこう言った。
「アマちゃん、あのときのお弁当おぼえてる?あなたには結婚の霊示がきてたのよ?Sさんがあなたと彼をすすめてきた理由がわかるでしょ?奄美の神々はあなた達をむすびつけようとしているのよ。彼は奄美の民族神の加護をいただいている方なのよ?」
そうか。これは天意なのか。
思い出した。元旦に書いた人生計画書のインスピレーションで、私は今まで決して書かなかったことをなぜか書いていた。
結婚と相手の幸福について。そうか。あれはこのことだったのか。これが天意か。
その瞬間、私は納得した。天意ならうけいれるしかない。はい。結婚しましょう。
しかしその即決を報告したら主人はもちろんさすがの師匠もすこしビックリしてました(笑)
そして私は会社をやめ、交際なしの半年で結婚することになります。
今はとっても幸せですが、少しだけ不思議な感じです。
主人は父でもあり、兄でもあり、子供でもあり、主でもあるような。なんともいえない不思議な感覚がときどきします。
17歳ちがえばこんな感覚なんでしょうか?
なーんて、どうでもいい惚気でした☆
(*´Д`)あはーん
恋心と「惚れ薬」について
2010年03月11日
私が以前勤めてた師匠のとこで、よく霊的に「惚れ薬をかけられる」ということがありました。
あるお客様なんですが、目があった何気ない一瞬に、すごい動悸がして、その人の事が何日も頭について離れなくなるんですね。
慣れると数時間くらいでとれますが、しかし厄介なことにかわりはありません(笑)
これは、ちゃんと平時から自分を客観的に観たりして多角的な自己認識をもっておかないと、恋愛感情とまちがえかねないので、しばらく苦しみます。(笑)
これをうちの会社では「惚れ薬」といってました。「また○○さんに惚れ薬かけられたわね~」みたいな感じですね。
これはうちの師匠によると一種の念縛りのような霊的な術だそうです。異性相手のみならず、仕事などでもこれを無意識につかってる人もいます。宗教家やビジネスマンで無意識にこれを使ってる人もいるとか。支配欲のつよい人はこれを使うのがウマイみたいですね。
これにのまれると、自分に盲目的な方ほど理由なく恋愛感情や心酔感におちておかしくはないでしょうね。
そう考えると、「恋愛とはなんだろうか」と思います。
私は昔から人格と志と天意でしか相手を定めないときめていたので、自分は二度ほど恋はしましたが、相手に尊敬できるまでの人格と志がなかったのでその恋情を「これは持つべき思いではない!」と切りました。
ちなみに、私の男性の萌えポイントは「悲しそうな目」です。(笑)
なんでかって?私の父がそんな目をしてるからです。(笑)
主人は全然違いますけどね。5歳のこどものような透明な目をしてます。ときどき、まぶしすぎて無性になぐりたくなります。(笑)
しかし、あの思春期の恋情の胸の苦しさは本当に心臓の病気かと思うくらいでした。それもすぎればかわいい思い出です。
しかし惚れ薬かける名人だったあの方、一体何者だったんだろう・・・
(*´Д`*)ハァハァ
あるお客様なんですが、目があった何気ない一瞬に、すごい動悸がして、その人の事が何日も頭について離れなくなるんですね。
慣れると数時間くらいでとれますが、しかし厄介なことにかわりはありません(笑)
これは、ちゃんと平時から自分を客観的に観たりして多角的な自己認識をもっておかないと、恋愛感情とまちがえかねないので、しばらく苦しみます。(笑)
これをうちの会社では「惚れ薬」といってました。「また○○さんに惚れ薬かけられたわね~」みたいな感じですね。
これはうちの師匠によると一種の念縛りのような霊的な術だそうです。異性相手のみならず、仕事などでもこれを無意識につかってる人もいます。宗教家やビジネスマンで無意識にこれを使ってる人もいるとか。支配欲のつよい人はこれを使うのがウマイみたいですね。
これにのまれると、自分に盲目的な方ほど理由なく恋愛感情や心酔感におちておかしくはないでしょうね。
そう考えると、「恋愛とはなんだろうか」と思います。
私は昔から人格と志と天意でしか相手を定めないときめていたので、自分は二度ほど恋はしましたが、相手に尊敬できるまでの人格と志がなかったのでその恋情を「これは持つべき思いではない!」と切りました。
ちなみに、私の男性の萌えポイントは「悲しそうな目」です。(笑)
なんでかって?私の父がそんな目をしてるからです。(笑)
主人は全然違いますけどね。5歳のこどものような透明な目をしてます。ときどき、まぶしすぎて無性になぐりたくなります。(笑)
しかし、あの思春期の恋情の胸の苦しさは本当に心臓の病気かと思うくらいでした。それもすぎればかわいい思い出です。
しかし惚れ薬かける名人だったあの方、一体何者だったんだろう・・・
(*´Д`*)ハァハァ
師匠伝説に
2010年03月11日
[不思議な会社⑫]
アマミキョさんからの投稿
私が結婚するまで勤めていた会社の話です。
社長にして不思議なパワーの持ち主でもあるA先生は、日頃ほとんど霊的な話題にふれることはなく、かわりに口グセのように繰り返していました。いわく
「利他のこころをもちなさい。自分のこころを磨きなさい。」
しかしそれが最終的には霊的な世界と直結するのだと、身をもって教えられる職場でした。
気持ちが乱れたり自分中心に考えると、たちまちオバケや邪気が寄ってくる。
自分が苦手にして逃げている問題(つまり精進を放棄している課題)にまつわるオバケや邪気は、とっても必ずまたやってくる。これがリアルに見えたりしたらどうなるんだろうと考えると、とてもスリリングでした。
あるお客さまを施術していた時のこと。どうしても左肩甲骨の滞りだけ、とることができません。落ち込みながら先生に仕上げをお願いすると
「どうしてとれないかわかる?」
「私の腕が未熟だからでしょうか?」
すると先生はほほ笑みながら 私を指差し、
「あなたがお父さんの因縁を背負ったままで解消できてないから、同じ傾向の因縁の邪気が流せないのよ。お客さまはあなたの我の鏡なのよ。」
そして少し厳しい口調で、
「だからこそ、自分を捨てて、大いなる存在に祈りなさい。我で仕事をするから、限界があるんです。」
先生、難しすぎです…。(泣)
先生はつねづね施術とは「技術三割・こころ七割」といっていましたが、それがいまいちよくわからない私。しかしある敏感なお客さまから、こんな感想をききました。
アマさんにされると、天狗のうちわで一扇されたように邪気がとれる。でも疲れる。
先輩スタッフのCさんにされると、きれいな水でみそぎしたみたいに邪気が流れる。何も残らない。さっぱりする。
A先生にしていただくと、なんともいえない光に包まれる。光のシャワーが降ってくる。あったかい。涙がでてくる。こころがあったかくなる。
みんなはそれをきいて爆笑。「アマちゃん、よかったねー。チカラづよい天狗さんだってー」
それが皮肉にしか聞こえないのは私だけでしょうか。ええ、そうですよ、確かに私は我がつよいし愛が足りませんよっ。(涙)
先生のような無我で愛深い人になりたいっす
アマミキョさんからの投稿
私が結婚するまで勤めていた会社の話です。
社長にして不思議なパワーの持ち主でもあるA先生は、日頃ほとんど霊的な話題にふれることはなく、かわりに口グセのように繰り返していました。いわく
「利他のこころをもちなさい。自分のこころを磨きなさい。」
しかしそれが最終的には霊的な世界と直結するのだと、身をもって教えられる職場でした。
気持ちが乱れたり自分中心に考えると、たちまちオバケや邪気が寄ってくる。
自分が苦手にして逃げている問題(つまり精進を放棄している課題)にまつわるオバケや邪気は、とっても必ずまたやってくる。これがリアルに見えたりしたらどうなるんだろうと考えると、とてもスリリングでした。
あるお客さまを施術していた時のこと。どうしても左肩甲骨の滞りだけ、とることができません。落ち込みながら先生に仕上げをお願いすると
「どうしてとれないかわかる?」
「私の腕が未熟だからでしょうか?」
すると先生はほほ笑みながら 私を指差し、
「あなたがお父さんの因縁を背負ったままで解消できてないから、同じ傾向の因縁の邪気が流せないのよ。お客さまはあなたの我の鏡なのよ。」
そして少し厳しい口調で、
「だからこそ、自分を捨てて、大いなる存在に祈りなさい。我で仕事をするから、限界があるんです。」
先生、難しすぎです…。(泣)
先生はつねづね施術とは「技術三割・こころ七割」といっていましたが、それがいまいちよくわからない私。しかしある敏感なお客さまから、こんな感想をききました。
アマさんにされると、天狗のうちわで一扇されたように邪気がとれる。でも疲れる。
先輩スタッフのCさんにされると、きれいな水でみそぎしたみたいに邪気が流れる。何も残らない。さっぱりする。
A先生にしていただくと、なんともいえない光に包まれる。光のシャワーが降ってくる。あったかい。涙がでてくる。こころがあったかくなる。
みんなはそれをきいて爆笑。「アマちゃん、よかったねー。チカラづよい天狗さんだってー」
それが皮肉にしか聞こえないのは私だけでしょうか。ええ、そうですよ、確かに私は我がつよいし愛が足りませんよっ。(涙)
先生のような無我で愛深い人になりたいっす
Posted by アマミちゃん(野崎りの) at
01:19
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心霊スポットにいく罪~隊長との会話
2010年03月10日
「ときどきね、心霊スポットにいって、霊に憑依されたから助けてくれってくるんだよ」
「本当に霊に憑かれたりするんですね」
「私はね、そういう人は祓わないんだ。」
「ええ!?ど、どうしてですか!?」
「よく考えてごらん。心霊スポットがどんな場所か。」
「・・・・・・・・・?」
「あなたが突然事故かなにかで死んだとしよう。あなたはすごく思いを残してる。その思いが強くて、事故現場にまだとどまっている。苦しいし、悲しい。その思いで身動きがとれない。」
「はぁ」
「そこに、『肝試し』と称して、いきなりろくでもない連中がくるわけだ。自分が死んだことも苦しいのに、そこに遊びにきた連中から、からかわれてバカにされるわけだ。」
「・・・・・あっ」
「それだけならまだいい。中には、遊びがすぎて、家族や友人たちが自分のために手向けてくれた花や供物にいたずらをする者さえいる。愛する家族の悲しみが宿る大切な、大切なものをだ」
「・・・・・・・・」
「私にはね、それが見えるんだよ。お祓いにきた彼らが、心霊スポットで何をしたのか。霊の怒りと悲しみが。もしもその心霊スポットが、あなたの大事な家族が亡くなった場所だったら?」
「・・・・・・・・」
「だから、私はそんな連中は祓わない。それは自分がしたことの因果だからね。祓うべきものではないんだ。」
「・・・・・・ご説明いただくと、その通りだと思います」
「それに、そのような連中祓っても意味ないんだよ。祓っても祓っても、また戻ってしまうからね。」
「本人のこころのゆがみが霊をよんでるんですね」
「そう、だから宗教が必要なんだよ。祓いなんか一時的なものなんだよ。こころを正さないといけない。それには諭すことが大切なんだから。」
「はい」
「これだけは知っておきなさい。霊は、バケモノなんかじゃないんだよ。生きてる人間の延長線なんだ。彼らも私達と同じ人間なんだ。人間をバカにしてはいけないんだよ」
この話をお聞きしてから、隊長のことがますます好きになりました。このようなあたたかな眼差しをもっておられるとは・・・・正直以外でした(笑)
そんなわけで、これを読んだそちらのあなた、肝試しはやめておきましょう。
私?肝試しなどいままでしたことございません。ケンムンがでますからね(笑)うちのかーちゃんいわく。
隊長のお話をこちらに認めさせていただきましたが、もちろんプロであられるからには寛容なお心でお許しくださるものと固く信じております。 (笑)
隊長、ありがとうございます!!るる~
「本当に霊に憑かれたりするんですね」
「私はね、そういう人は祓わないんだ。」
「ええ!?ど、どうしてですか!?」
「よく考えてごらん。心霊スポットがどんな場所か。」
「・・・・・・・・・?」
「あなたが突然事故かなにかで死んだとしよう。あなたはすごく思いを残してる。その思いが強くて、事故現場にまだとどまっている。苦しいし、悲しい。その思いで身動きがとれない。」
「はぁ」
「そこに、『肝試し』と称して、いきなりろくでもない連中がくるわけだ。自分が死んだことも苦しいのに、そこに遊びにきた連中から、からかわれてバカにされるわけだ。」
「・・・・・あっ」
「それだけならまだいい。中には、遊びがすぎて、家族や友人たちが自分のために手向けてくれた花や供物にいたずらをする者さえいる。愛する家族の悲しみが宿る大切な、大切なものをだ」
「・・・・・・・・」
「私にはね、それが見えるんだよ。お祓いにきた彼らが、心霊スポットで何をしたのか。霊の怒りと悲しみが。もしもその心霊スポットが、あなたの大事な家族が亡くなった場所だったら?」
「・・・・・・・・」
「だから、私はそんな連中は祓わない。それは自分がしたことの因果だからね。祓うべきものではないんだ。」
「・・・・・・ご説明いただくと、その通りだと思います」
「それに、そのような連中祓っても意味ないんだよ。祓っても祓っても、また戻ってしまうからね。」
「本人のこころのゆがみが霊をよんでるんですね」
「そう、だから宗教が必要なんだよ。祓いなんか一時的なものなんだよ。こころを正さないといけない。それには諭すことが大切なんだから。」
「はい」
「これだけは知っておきなさい。霊は、バケモノなんかじゃないんだよ。生きてる人間の延長線なんだ。彼らも私達と同じ人間なんだ。人間をバカにしてはいけないんだよ」
この話をお聞きしてから、隊長のことがますます好きになりました。このようなあたたかな眼差しをもっておられるとは・・・・正直以外でした(笑)
そんなわけで、これを読んだそちらのあなた、肝試しはやめておきましょう。
私?肝試しなどいままでしたことございません。ケンムンがでますからね(笑)うちのかーちゃんいわく。
隊長のお話をこちらに認めさせていただきましたが、もちろんプロであられるからには寛容なお心でお許しくださるものと固く信じております。 (笑)
隊長、ありがとうございます!!るる~
『ヘミシンクで起きた驚愕の前世体験』を読む
2010年03月10日
そんなわけで、ミクシィでみかけてこの本買ってみたんですけどね。
先に読んだ主人いわく「なんか音楽きいたら瞑想はいれたらしーよ」と軽く言うのでまぁわたしもかるーい気持ちで読んでみたわけですよ。
そしたらでてくるでてくる!え?何がって?インスピレーションが!
これ、『コスモ・メディテーション』と同じで要は瞑想からチャネリング(高次元意識との交信)への過程なので、どうやら本自体にそんな仕掛けがしてあるらしく、インスピが降りやすくなるんですね。
ただ、こちらにでてくる『ガイドさん』指導霊についてはあの本もそうですが、かなりクセがあります・・・・。全部は鵜呑みにしないほうがいいですね。ま、高級霊も完全じゃありませんからねー。
なんによせ私がいまの自分にいきづまりを感じているからかもしれませんが、どうやらまことにタイムリーだったもよう。
ま、前世といってもあくまでそれをきっかけとして個としての人格の傾向性やこえるべき課題、本来の役割をいかに発見・発現・向上していくかというのが主であるのでそこで前世のせいにしたい私みたいな人には耳がいたい内容です。
私はこの本を読んで、見事にかるく寝込みました。ええ、薬でいうところのバッドトリップですね。もしくは潜在意識での抵抗なのかもしれませんが。胸が死ぬほど苦しくなるし、後頭部くらくらだし、左足がガクガクになるしで、普段自覚してない(というか意図的に感覚を封じてる)精神的弱みにつながる部分の不調にもろにきましたね!
私がお店をもてない理由もわかりました。さて、この問題といかに対峙するべきかだ・・・・・・。
てゆーか、ヘミシンク、やってみようかなぁ・・・でも奄美にそんな場所ないし・・・まずヘッドフォンもってないし・・・
(*´Д`*)ハァハァ
よし!とりあえず、冷蔵庫でも掃除するか!(`・ω・´)シャキーン
先に読んだ主人いわく「なんか音楽きいたら瞑想はいれたらしーよ」と軽く言うのでまぁわたしもかるーい気持ちで読んでみたわけですよ。
そしたらでてくるでてくる!え?何がって?インスピレーションが!
これ、『コスモ・メディテーション』と同じで要は瞑想からチャネリング(高次元意識との交信)への過程なので、どうやら本自体にそんな仕掛けがしてあるらしく、インスピが降りやすくなるんですね。
ただ、こちらにでてくる『ガイドさん』指導霊についてはあの本もそうですが、かなりクセがあります・・・・。全部は鵜呑みにしないほうがいいですね。ま、高級霊も完全じゃありませんからねー。
なんによせ私がいまの自分にいきづまりを感じているからかもしれませんが、どうやらまことにタイムリーだったもよう。
ま、前世といってもあくまでそれをきっかけとして個としての人格の傾向性やこえるべき課題、本来の役割をいかに発見・発現・向上していくかというのが主であるのでそこで前世のせいにしたい私みたいな人には耳がいたい内容です。
私はこの本を読んで、見事にかるく寝込みました。ええ、薬でいうところのバッドトリップですね。もしくは潜在意識での抵抗なのかもしれませんが。胸が死ぬほど苦しくなるし、後頭部くらくらだし、左足がガクガクになるしで、普段自覚してない(というか意図的に感覚を封じてる)精神的弱みにつながる部分の不調にもろにきましたね!
私がお店をもてない理由もわかりました。さて、この問題といかに対峙するべきかだ・・・・・・。
てゆーか、ヘミシンク、やってみようかなぁ・・・でも奄美にそんな場所ないし・・・まずヘッドフォンもってないし・・・
(*´Д`*)ハァハァ
よし!とりあえず、冷蔵庫でも掃除するか!(`・ω・´)シャキーン
師匠伝説いち
2010年03月10日
不思議な会社?
アマミキョさんからの投稿
私が数年間スタッフとしてお世話になった、ちょっぴり不思議な会社でのお話です。
A先生は、とても不思議な、でも魅力あふれる方でした。
とても厳しく、とてもあたたかな深い愛情のかたまりのような方で、それだけに、お叱りをいただく時も普通の会社ではまず言われないだろう内容ばかり。
入社してまず言われる事は
『親にきちんと感謝できているか・親孝行しているか』
人間としての基本ができていなければ、人の邪気はとれないと。
しかし、後々本当にここの部分が原因でお客さまの邪気に精神憑依され、こころがささくれだってしまい退職に追いやられてしてしまうスタッフが複数いるのは非常な驚きでした。(恩知らずな精神がどれだけ邪悪なこころに近いかということなんですね)
また『トイレ掃除と雑巾がけをこころをこめて丁寧にできるまでは、雑用しかさせてもらえない』これも、後々本当の意味がわかりました。
お客さまの邪気を汚らわしいと思ううちはダメ、邪気を邪気と思わず清められなければ、この仕事は決して長続きしません。
また先生は仏教を学んでおられましたが、そのため会社ではときどき反省瞑想をして、自分達の精進の課題は何か、いつも話し合い励まし合っていました。
ある日、どうしてそんなに精神修業ばかり重んじるのか、たづねました。すると先生は
『霊的な人間ほど、命懸けで謙虚に自分を反省し、こころを磨かなければいけないのですよ』
私は意味がわからずキョトンとしていると
『宗教者や霊的な人間は、普通の人より神気五倍・邪気五倍。こころを磨けば人を救うチカラも大きいけど、うぬぼれや無反省、嫉妬や責任転化などのこころの邪気はたちまち他の邪気をも呼び寄せ、自分やまわりに与える影響もひどくなるんですよ。』
しかしいまいち理解できない私。なんでマッサージとそんな霊とか宗教が関係あるのか?
そんなある日。仕事中に突然悪寒を感じた私は、そのまま高熱をだして倒れてしまいました。
(もちろん自己管理できていないせいなので、誰も同情してかまってくれない。原則無視される。)
すると、めずらしく先生が近づいてこられました。
先生はニコニコしながら『あなた、この間スタッフのBと喧嘩してたでしょう』
私は全身の痛みに耐えながらうなづくと
『その時のあなたの怒りが、いろんな邪気をひっつけて戻ってきてるわよー。
Bはもうその事を反省してるから、まだ怒りがのこってるあなた本人のところにどんどん増幅したのが還ってきてるのね。
ホーラ、なんとか五倍。』
そして、
『今日はもう帰りなさい。お大事にね。もうこんな愚かなことしちゃダメよ。』
私が泣きながら早退させていただいたのは言うまでもありません…。
でも先生、やっぱ厳しすぎです…。(←ヘタレ)
アマミキョさんからの投稿
私が数年間スタッフとしてお世話になった、ちょっぴり不思議な会社でのお話です。
A先生は、とても不思議な、でも魅力あふれる方でした。
とても厳しく、とてもあたたかな深い愛情のかたまりのような方で、それだけに、お叱りをいただく時も普通の会社ではまず言われないだろう内容ばかり。
入社してまず言われる事は
『親にきちんと感謝できているか・親孝行しているか』
人間としての基本ができていなければ、人の邪気はとれないと。
しかし、後々本当にここの部分が原因でお客さまの邪気に精神憑依され、こころがささくれだってしまい退職に追いやられてしてしまうスタッフが複数いるのは非常な驚きでした。(恩知らずな精神がどれだけ邪悪なこころに近いかということなんですね)
また『トイレ掃除と雑巾がけをこころをこめて丁寧にできるまでは、雑用しかさせてもらえない』これも、後々本当の意味がわかりました。
お客さまの邪気を汚らわしいと思ううちはダメ、邪気を邪気と思わず清められなければ、この仕事は決して長続きしません。
また先生は仏教を学んでおられましたが、そのため会社ではときどき反省瞑想をして、自分達の精進の課題は何か、いつも話し合い励まし合っていました。
ある日、どうしてそんなに精神修業ばかり重んじるのか、たづねました。すると先生は
『霊的な人間ほど、命懸けで謙虚に自分を反省し、こころを磨かなければいけないのですよ』
私は意味がわからずキョトンとしていると
『宗教者や霊的な人間は、普通の人より神気五倍・邪気五倍。こころを磨けば人を救うチカラも大きいけど、うぬぼれや無反省、嫉妬や責任転化などのこころの邪気はたちまち他の邪気をも呼び寄せ、自分やまわりに与える影響もひどくなるんですよ。』
しかしいまいち理解できない私。なんでマッサージとそんな霊とか宗教が関係あるのか?
そんなある日。仕事中に突然悪寒を感じた私は、そのまま高熱をだして倒れてしまいました。
(もちろん自己管理できていないせいなので、誰も同情してかまってくれない。原則無視される。)
すると、めずらしく先生が近づいてこられました。
先生はニコニコしながら『あなた、この間スタッフのBと喧嘩してたでしょう』
私は全身の痛みに耐えながらうなづくと
『その時のあなたの怒りが、いろんな邪気をひっつけて戻ってきてるわよー。
Bはもうその事を反省してるから、まだ怒りがのこってるあなた本人のところにどんどん増幅したのが還ってきてるのね。
ホーラ、なんとか五倍。』
そして、
『今日はもう帰りなさい。お大事にね。もうこんな愚かなことしちゃダメよ。』
私が泣きながら早退させていただいたのは言うまでもありません…。
でも先生、やっぱ厳しすぎです…。(←ヘタレ)
Posted by アマミちゃん(野崎りの) at
08:22
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イメージングのちから
2010年03月09日
なんか、偏った日記っすねぇー。
そんなわけで、私の仕事の師匠の話なんですけどね。
師匠はとても感性のするどい人(でも理性と知性もハンパない。しかもそれをまったくかんじさせない。見た目は田舎のかほりのするただのおばちゃん)だったんですが、ある日きいてみました。
「師匠、師匠はどうやってご自身の身を守っておられるんですか?」
師匠はニコニコしながら
「・・・・とっても大事なことを教えてあげるからね。よくきいておくのよ?」
私、目をキラキラさせながら何度もうなづく。
「仏の御姿を、おでこにやきつけなさい。わかった?」
( ゚Д゚)
「あ、はぁ・・・」
そんだけ?
「仏の御姿を常におでこにおいて、目を閉じてもハッキリ見えるようにイメージしなさい。そしてつねに仏とともにある自分を思いなさい。すごいんだからー」
師匠はニッコリ微笑むと、すたすた歩いていきました。
( ゚Д゚)
( ゚Д゚)
( ;゚Д゚)・・・なにがすごいのか全然わかんねぇ・・・
それとはまた別の話。
私の波動が荒すぎる(号泣)という話になり、
「もう、アマちゃんの波動が入らないように、ときどき仕事ルームに【カベ】はらないといけないんだからー」
え?なんすかそれ?結界とか言うヤツですか?術っすか?
「どのようにして【カベ】をつくるんですか???!!!」
「なぁに?また興味しんしんね?(笑)知りたいの?」
「はい!ぜひ!!!!」
「しょうがないわねー。でも簡単よ?仏の光をイメージするでしょ?えいっ☆」
師匠は部屋の出入り口にわざとらしく手で薄いカーテンをおろす仕草をして(そんな仕草みたことないから私にわかりやすくしてくれた模様)
「はい、終わり。」
( ゚Д゚)
なにそれ?
そんだけ?
すると師匠は
「はいってきてごらん?」
はーいと入ろうとすると、なんか、なんか、なんとなく、はいりづらい。とくになにがあるわけでもないのに。
思いこみじゃん?と思うそこのあなた、私はある気功師に気玉をつくる実演をしてもらい、参加者のなかでただ一人気玉とやらがとうとう全然わかんなかった人間だ。つまり霊感ニブ子さんにもほどがあるのだ。
その私が、なんかはいりづらい。入れないわけじゃない。でも・・・。
「ね?これが【カベ】。簡単でしょ?ほとんどいらないけどねー」
( ゚Д゚) ぽかーん
よくわからんが、とにかくイメージングの力はすごいんだなというお話ですた。
るる~。
そんなわけで、私の仕事の師匠の話なんですけどね。
師匠はとても感性のするどい人(でも理性と知性もハンパない。しかもそれをまったくかんじさせない。見た目は田舎のかほりのするただのおばちゃん)だったんですが、ある日きいてみました。
「師匠、師匠はどうやってご自身の身を守っておられるんですか?」
師匠はニコニコしながら
「・・・・とっても大事なことを教えてあげるからね。よくきいておくのよ?」
私、目をキラキラさせながら何度もうなづく。
「仏の御姿を、おでこにやきつけなさい。わかった?」
( ゚Д゚)
「あ、はぁ・・・」
そんだけ?
「仏の御姿を常におでこにおいて、目を閉じてもハッキリ見えるようにイメージしなさい。そしてつねに仏とともにある自分を思いなさい。すごいんだからー」
師匠はニッコリ微笑むと、すたすた歩いていきました。
( ゚Д゚)
( ゚Д゚)
( ;゚Д゚)・・・なにがすごいのか全然わかんねぇ・・・
それとはまた別の話。
私の波動が荒すぎる(号泣)という話になり、
「もう、アマちゃんの波動が入らないように、ときどき仕事ルームに【カベ】はらないといけないんだからー」
え?なんすかそれ?結界とか言うヤツですか?術っすか?
「どのようにして【カベ】をつくるんですか???!!!」
「なぁに?また興味しんしんね?(笑)知りたいの?」
「はい!ぜひ!!!!」
「しょうがないわねー。でも簡単よ?仏の光をイメージするでしょ?えいっ☆」
師匠は部屋の出入り口にわざとらしく手で薄いカーテンをおろす仕草をして(そんな仕草みたことないから私にわかりやすくしてくれた模様)
「はい、終わり。」
( ゚Д゚)
なにそれ?
そんだけ?
すると師匠は
「はいってきてごらん?」
はーいと入ろうとすると、なんか、なんか、なんとなく、はいりづらい。とくになにがあるわけでもないのに。
思いこみじゃん?と思うそこのあなた、私はある気功師に気玉をつくる実演をしてもらい、参加者のなかでただ一人気玉とやらがとうとう全然わかんなかった人間だ。つまり霊感ニブ子さんにもほどがあるのだ。
その私が、なんかはいりづらい。入れないわけじゃない。でも・・・。
「ね?これが【カベ】。簡単でしょ?ほとんどいらないけどねー」
( ゚Д゚) ぽかーん
よくわからんが、とにかくイメージングの力はすごいんだなというお話ですた。
るる~。
Posted by アマミちゃん(野崎りの) at
23:27
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幸福実現党を取り巻く環境の変化
2010年03月09日
幸福実現党を取り巻く環境の変化
政務本部 上条幸哉氏講話から。
「上条幸哉氏は八戸市議会議員(自民系)を10年経験。先の衆院選で実現党の比例区から立候補。現在は実現党の政務本部勤務」
1.内部資料のため省略
2.小選挙区制の問題点。たとえば民主のAさんが10万1千票獲得し、自民のBさんが10万500票獲得した場合、500票差でAさんが当選し、Bさんに投票した10万500票は死票となる。これを全体の得票数を議員数で割る「絶対比例」で計算しなおすと、実現党は3名の当選者を出す力があった。民主は308議席から206議席(絶対比例)に減る。→小選挙区は民意を反映しない制度。
3.現在様々な政党から協力しようと持ちかけられている。自民のあるグループ(タカ派系)から協力依頼。「本来自民が掲げるべき政策を実現党が見事に掲げていた」。しかし、時期早々なので拒否している。自民、民主から衆院選での相当数の候補者に対して、「お宅のあの候補者うちから出さしてくれないか」との問い合わせあった。もちろん拒否。実現党の候補者は質が高い。
4.フジサンケイグループが協力。「保守の論陣を堂々と張れる唯一の政党」との評価。グループ内の有力者は実現党に投票いただいたとのこと。
5.米国が注目している。日米安保の重要性を訴えているので好感触で受けとめられている。先の衆院選では実現党から12名の当選と読んでいたようだ。総裁先生の御法話は翌日にはレポートが米国政府に提出されている模様。自民は、実現党は5名当選との読みだった。
6.オバマの核兵器廃絶は、核兵器を超えるプラズマ兵器を手に入れたからだ、とのマヌ霊言。天変地異、地震を起こすことができる兵器で、宇宙人の協力で開発した。イラン、中国の四川など核兵器のある場所を狙った。
7.「大川隆法先生は英雄になった。すでに宗教法人の地位がありながら、政治という魑魅魍魎の世界に身を投じてこられた。この国の行く末を案じての、国民の幸福を願っての極めてリスキーな判断をされた」と自民系の国会議員。
8.自民、民主と比較して運動員の数はかわらない。違いは一人あたり直接投票依頼できる人(知人、お声掛け人数)が少ない。直接の投票依頼が勝負を決する!これが実現党の弱さでもある。(選挙では超ド素人)
9.内部情報のため省略
政務本部 上条幸哉氏講話から。
「上条幸哉氏は八戸市議会議員(自民系)を10年経験。先の衆院選で実現党の比例区から立候補。現在は実現党の政務本部勤務」
1.内部資料のため省略
2.小選挙区制の問題点。たとえば民主のAさんが10万1千票獲得し、自民のBさんが10万500票獲得した場合、500票差でAさんが当選し、Bさんに投票した10万500票は死票となる。これを全体の得票数を議員数で割る「絶対比例」で計算しなおすと、実現党は3名の当選者を出す力があった。民主は308議席から206議席(絶対比例)に減る。→小選挙区は民意を反映しない制度。
3.現在様々な政党から協力しようと持ちかけられている。自民のあるグループ(タカ派系)から協力依頼。「本来自民が掲げるべき政策を実現党が見事に掲げていた」。しかし、時期早々なので拒否している。自民、民主から衆院選での相当数の候補者に対して、「お宅のあの候補者うちから出さしてくれないか」との問い合わせあった。もちろん拒否。実現党の候補者は質が高い。
4.フジサンケイグループが協力。「保守の論陣を堂々と張れる唯一の政党」との評価。グループ内の有力者は実現党に投票いただいたとのこと。
5.米国が注目している。日米安保の重要性を訴えているので好感触で受けとめられている。先の衆院選では実現党から12名の当選と読んでいたようだ。総裁先生の御法話は翌日にはレポートが米国政府に提出されている模様。自民は、実現党は5名当選との読みだった。
6.オバマの核兵器廃絶は、核兵器を超えるプラズマ兵器を手に入れたからだ、とのマヌ霊言。天変地異、地震を起こすことができる兵器で、宇宙人の協力で開発した。イラン、中国の四川など核兵器のある場所を狙った。
7.「大川隆法先生は英雄になった。すでに宗教法人の地位がありながら、政治という魑魅魍魎の世界に身を投じてこられた。この国の行く末を案じての、国民の幸福を願っての極めてリスキーな判断をされた」と自民系の国会議員。
8.自民、民主と比較して運動員の数はかわらない。違いは一人あたり直接投票依頼できる人(知人、お声掛け人数)が少ない。直接の投票依頼が勝負を決する!これが実現党の弱さでもある。(選挙では超ド素人)
9.内部情報のため省略
ぽえむん 「説教されました。」
2010年03月09日
この世に神も仏もない
この世はあくまでこの世かぎりのものでしかない
どこにも希望などありはしない
所詮は弱肉強食 搾取するかされるか
精神論など 宗教などくだらない
宗教なんて金儲け ボランティアなど偽善
稼いだ金は自分のためにつかえばいい
親なんか関係ない こどもなんて関心ない
自分の見方が一番自分には大事で
自分が苦しければこの世は地獄だ だって
そんな当たり前の考えはもう飽きたんだよ
そんな安直な考えはもうつまらないんだよ
えらそうに言っている私は所詮社会になにも貢献してないし
努力をしないことを正当化しておかみを批判してみたり
この世に神も仏もないならばてめぇが神仏になりやがれ
神ほとけのこころで生きてみやがれ
できもしないくせにやろうとしている人をバカにするんじゃねぇ
この世がこの世かぎりならその今をひたすらに生きてみやがれ
えらそうなそのお前の生き様でどれだけのものをのこせるか見物だぜ
希望などなければ希望をつくれあまったれんじゃねぇ
精神論などくだらんといってるお前のあさはかさがくだらねぇ
この世の善意も信じられないお前の甘ったれな脳がくだらねぇ
親孝行もできないくせにいっちょまえに語るんじゃねぇ
こどもも愛せないくせにてめぇの愚痴ばかり吐くんじゃねぇ
自分の見方が大事ならもっと自分を幸せにしてみろ
そのさびしさはなんだその空しさはなんだ
幸せと言ってるその目はなんでそんなに悲しいんだ
死んだ魚みてぇな眼ぇしやがって
それでお天道様をまっすぐ拝めるとおもってんのか
この世の地獄を楽しんでみろ
この世の地獄にお前が花を植えてみろ
この人生という泥沼を
腐らせるも 苗床として花さかすも
お前の自由だよ
お前の責任だよ
この世はあくまでこの世かぎりのものでしかない
どこにも希望などありはしない
所詮は弱肉強食 搾取するかされるか
精神論など 宗教などくだらない
宗教なんて金儲け ボランティアなど偽善
稼いだ金は自分のためにつかえばいい
親なんか関係ない こどもなんて関心ない
自分の見方が一番自分には大事で
自分が苦しければこの世は地獄だ だって
そんな当たり前の考えはもう飽きたんだよ
そんな安直な考えはもうつまらないんだよ
えらそうに言っている私は所詮社会になにも貢献してないし
努力をしないことを正当化しておかみを批判してみたり
この世に神も仏もないならばてめぇが神仏になりやがれ
神ほとけのこころで生きてみやがれ
できもしないくせにやろうとしている人をバカにするんじゃねぇ
この世がこの世かぎりならその今をひたすらに生きてみやがれ
えらそうなそのお前の生き様でどれだけのものをのこせるか見物だぜ
希望などなければ希望をつくれあまったれんじゃねぇ
精神論などくだらんといってるお前のあさはかさがくだらねぇ
この世の善意も信じられないお前の甘ったれな脳がくだらねぇ
親孝行もできないくせにいっちょまえに語るんじゃねぇ
こどもも愛せないくせにてめぇの愚痴ばかり吐くんじゃねぇ
自分の見方が大事ならもっと自分を幸せにしてみろ
そのさびしさはなんだその空しさはなんだ
幸せと言ってるその目はなんでそんなに悲しいんだ
死んだ魚みてぇな眼ぇしやがって
それでお天道様をまっすぐ拝めるとおもってんのか
この世の地獄を楽しんでみろ
この世の地獄にお前が花を植えてみろ
この人生という泥沼を
腐らせるも 苗床として花さかすも
お前の自由だよ
お前の責任だよ
キリスト教との縁 ~聖書との出会い・その真実
2010年03月09日
聖書うんぬんで書き忘れていましたが、私の小六のときの担任が熱心なクリスチャンでした。(ロザリオはしていなかったから、プロテスタントだったのだろうか)
その先生は私がずっといじめられていたことを知って、卒業式の日、クラスの児童の前で
「この子の苦しみがみんなにわかりますか?」
と泣きながら訴えてくれました。
私が唯一楽しいと心から思った小六の一年間、それを支えてくださったのは、牧善一郎先生の愛情のおかげでした。
よく考えると、キリスト教の方とのご縁に、私はとても救われているのだと思います。
しかしこれが、あるルーツからいただいたものであったことを知るのは、もっとあとのことでした。
社会人になって東京にでて二年目のある日、山手線にのりこもうとしていたときのことでした。
年老いた修道女の方が、不安そうに駅のなかで回りをきょろきょろしていました。
「すみません、私でよろしければ、電車の乗り継ぎを案内いたしますが?」
話しかけると、老修道女はうれしそうに
「ありがとうございます。私は日本人ですが、30年ほどイタリアの修道院にいまして、日本に帰ってきたのはつい先日なのです」
その日本語のぎこちなさに、海外に長くいたことを疑う余地はありませんでした。
「どちらにいかれますか?」
「○○町の駅前で仲間が待っています。大事な集まりがあるんです。」
「ああ、そちらならここから近いですよ。私は時間ありますから、駅までご一緒しましょう」
それから、電車にゆられながら老修道女と話しました。
「あなたは親切な方ですね。クリスチャンですか?」
「いえ、仏教徒です。でも、イエス様の偉大さも信じています。」
「ああ、そうですか。主に感謝いたします。あなたは生まれはどちら?」
「ご存じではないかもわかりませんが、鹿児島県の奄美大島です。」
「ええ!?奄美の方なのですか?」
「ご存じですか?」
「とってもよく、知ってます。イタリアの修道院では、世界地図の日本は長崎と奄美にしるしがあります。」
「えぇ!それはどうしてですか!?」
「長崎と奄美が、日本で一番教会が多いのです。信仰が深くねづいているすばらしい場所です」
「しかし、イタリアでも有名とは・・・・・・」
「奄美はすばらしい聖職者も、たくさんででいます。私のいた修道院にも、奄美の方が数人いらっしゃいました。」
「そうなのですか。たしかに、奄美はどんなちいさな集落にも教会があります。キリスト教のおかげで、奄美のライ病の方々は無意味な強制堕胎をされずにすみました。」
「ああ、やはり今日のあなたとの出会いは主の○○(ききとれなかった)です。主に感謝いたします。」
老修道女は私と握手してくださり、何度も手を振ってくださいました。
帰りの電車にゆられながら、私はやっと見つけた不思議な一本の糸を、どう説明したらよいかわからないあたたかな感情でうけとめていました。
聖書との縁。キリスト教との出会い。人との出会い。偶然だと思っていたそのすべては奄美という土地とカトリックという信仰の融合によってもたらされた直線上の神秘だったということ。
その一本の糸こそが、いわゆる『福音』というものらしいということ。
これは奄美のすべての人々にもたらされている。私は、たまたまそれを認識しやすかっただけだったのだということ。
つまり、キリスト教系の救済の光は、奄美のすべての人々に降り注いでいるのだということ。
それが、過去にこの地でキリスト教のために命を賭けて信仰した先達からの徳であり、教会という信仰の磁場をいただいている奄美の徳であるということ。
奄美の地のすべての人々が、信仰の垣根をこえて、示されている大いなる主の愛を知ることができますように。
思わず祈った休日の午後の日でした。
その先生は私がずっといじめられていたことを知って、卒業式の日、クラスの児童の前で
「この子の苦しみがみんなにわかりますか?」
と泣きながら訴えてくれました。
私が唯一楽しいと心から思った小六の一年間、それを支えてくださったのは、牧善一郎先生の愛情のおかげでした。
よく考えると、キリスト教の方とのご縁に、私はとても救われているのだと思います。
しかしこれが、あるルーツからいただいたものであったことを知るのは、もっとあとのことでした。
社会人になって東京にでて二年目のある日、山手線にのりこもうとしていたときのことでした。
年老いた修道女の方が、不安そうに駅のなかで回りをきょろきょろしていました。
「すみません、私でよろしければ、電車の乗り継ぎを案内いたしますが?」
話しかけると、老修道女はうれしそうに
「ありがとうございます。私は日本人ですが、30年ほどイタリアの修道院にいまして、日本に帰ってきたのはつい先日なのです」
その日本語のぎこちなさに、海外に長くいたことを疑う余地はありませんでした。
「どちらにいかれますか?」
「○○町の駅前で仲間が待っています。大事な集まりがあるんです。」
「ああ、そちらならここから近いですよ。私は時間ありますから、駅までご一緒しましょう」
それから、電車にゆられながら老修道女と話しました。
「あなたは親切な方ですね。クリスチャンですか?」
「いえ、仏教徒です。でも、イエス様の偉大さも信じています。」
「ああ、そうですか。主に感謝いたします。あなたは生まれはどちら?」
「ご存じではないかもわかりませんが、鹿児島県の奄美大島です。」
「ええ!?奄美の方なのですか?」
「ご存じですか?」
「とってもよく、知ってます。イタリアの修道院では、世界地図の日本は長崎と奄美にしるしがあります。」
「えぇ!それはどうしてですか!?」
「長崎と奄美が、日本で一番教会が多いのです。信仰が深くねづいているすばらしい場所です」
「しかし、イタリアでも有名とは・・・・・・」
「奄美はすばらしい聖職者も、たくさんででいます。私のいた修道院にも、奄美の方が数人いらっしゃいました。」
「そうなのですか。たしかに、奄美はどんなちいさな集落にも教会があります。キリスト教のおかげで、奄美のライ病の方々は無意味な強制堕胎をされずにすみました。」
「ああ、やはり今日のあなたとの出会いは主の○○(ききとれなかった)です。主に感謝いたします。」
老修道女は私と握手してくださり、何度も手を振ってくださいました。
帰りの電車にゆられながら、私はやっと見つけた不思議な一本の糸を、どう説明したらよいかわからないあたたかな感情でうけとめていました。
聖書との縁。キリスト教との出会い。人との出会い。偶然だと思っていたそのすべては奄美という土地とカトリックという信仰の融合によってもたらされた直線上の神秘だったということ。
その一本の糸こそが、いわゆる『福音』というものらしいということ。
これは奄美のすべての人々にもたらされている。私は、たまたまそれを認識しやすかっただけだったのだということ。
つまり、キリスト教系の救済の光は、奄美のすべての人々に降り注いでいるのだということ。
それが、過去にこの地でキリスト教のために命を賭けて信仰した先達からの徳であり、教会という信仰の磁場をいただいている奄美の徳であるということ。
奄美の地のすべての人々が、信仰の垣根をこえて、示されている大いなる主の愛を知ることができますように。
思わず祈った休日の午後の日でした。
聖書との出会い( 後編)
2010年03月08日
先生からいただいた聖書は、正直アフォなわたしにはかなり難解でした。
『なぜイエスは右の頬を打たれたらひだりの頬をだせというのだろう?神エホバは正義を重んじる神ではないのか?』
『どうしてユダヤ人社会で嫌われ蔑まれている取税人や娼婦と付き合うのだろう?それは伝道の足枷ではないのか?』
最初はまるで常識からは真逆のイエスの言動が理解しがたく、しかしここに神理があるからこそ人類史の大きな財産となりえているわけなので、意味がわかるまで、繰り返し必死に読みかえすことにしました。
もう何度読み返したかわからないですが、それは三日目のことです。
突然、イエスの言葉の意味がわかりました。観の転回というか、なんか思考チャンネルが切り替わったら、スコーンと入ってきました。
『イエスの示したすべての者を受け入れる〔許す愛〕は神の眼差しそのものであること』
『イエスの愛は人の思想や常識などをの垣根をはるかに越えた、天からの眼差しであり深い慈悲そのものであること』
それがわかったわたしは畳の上を転げ回って泣きました。
神様は、こんな深い眼差しで私たちを見ていてくださっていらっしゃるのか。
ちっぽけだと思っていた私は、本当はこんなにも神様に愛され、許されているのか。
それを知ったら、イエス様の示された愛の尊さに涙がとまりませんでした。
ちょうどそのとき仕事から帰ってきたかーちゃんに、ものすごいドン引きされましたが。(笑)
その翌日から私にある変化が起きました。
いままで平気でついていたウソに、罪悪感をおぼえるようになりました。
憎しみや怒りにとらわれる自分を、諫めるもうひとりの自分の良心の声が聞こえるようになりました。
なにより、いままで自分しか見えていなかったのが、自分をとりまく家族の気持ちがすこしずつ理解できるようになりました。
父の不器用な愛情、私を案じる母の心労、内にためた兄の苦しみ、それが少しずつですが、自然に感じられるようになりました。
「聖書スゲェ……!」
はじめて露骨に味わう宗教体験に、改めてイエス様の偉大さに手をあわせる思いでした。
高校生活で心が波立っていたり苛々したときはイエス様の言葉の一説を繰り返し唱えていると気持ちがすぐ落ち着きますし、当時不眠症だった私は、眠れないときは聖書を枕元におくとよく眠れました。(お経でも同じ効果あり)
現在は仏教系宗派に属する私ですが、やっぱイエス様は偉大ですねという、そんな過去のお話でした。てゆーか、今の宗派は宗派の枠にとらわれず、いろんな歴史や思想、もちろんイエス様のこともめっちゃ詳しく教えてくれるので(笑)
あのとき私に聖書をくださったK先生、ありがとうございました。
これが、私がオススメ本をきかれたら真っ先に「聖書!」と叫ぶ理由でございます。
(*´Д`)あはーん
『なぜイエスは右の頬を打たれたらひだりの頬をだせというのだろう?神エホバは正義を重んじる神ではないのか?』
『どうしてユダヤ人社会で嫌われ蔑まれている取税人や娼婦と付き合うのだろう?それは伝道の足枷ではないのか?』
最初はまるで常識からは真逆のイエスの言動が理解しがたく、しかしここに神理があるからこそ人類史の大きな財産となりえているわけなので、意味がわかるまで、繰り返し必死に読みかえすことにしました。
もう何度読み返したかわからないですが、それは三日目のことです。
突然、イエスの言葉の意味がわかりました。観の転回というか、なんか思考チャンネルが切り替わったら、スコーンと入ってきました。
『イエスの示したすべての者を受け入れる〔許す愛〕は神の眼差しそのものであること』
『イエスの愛は人の思想や常識などをの垣根をはるかに越えた、天からの眼差しであり深い慈悲そのものであること』
それがわかったわたしは畳の上を転げ回って泣きました。
神様は、こんな深い眼差しで私たちを見ていてくださっていらっしゃるのか。
ちっぽけだと思っていた私は、本当はこんなにも神様に愛され、許されているのか。
それを知ったら、イエス様の示された愛の尊さに涙がとまりませんでした。
ちょうどそのとき仕事から帰ってきたかーちゃんに、ものすごいドン引きされましたが。(笑)
その翌日から私にある変化が起きました。
いままで平気でついていたウソに、罪悪感をおぼえるようになりました。
憎しみや怒りにとらわれる自分を、諫めるもうひとりの自分の良心の声が聞こえるようになりました。
なにより、いままで自分しか見えていなかったのが、自分をとりまく家族の気持ちがすこしずつ理解できるようになりました。
父の不器用な愛情、私を案じる母の心労、内にためた兄の苦しみ、それが少しずつですが、自然に感じられるようになりました。
「聖書スゲェ……!」
はじめて露骨に味わう宗教体験に、改めてイエス様の偉大さに手をあわせる思いでした。
高校生活で心が波立っていたり苛々したときはイエス様の言葉の一説を繰り返し唱えていると気持ちがすぐ落ち着きますし、当時不眠症だった私は、眠れないときは聖書を枕元におくとよく眠れました。(お経でも同じ効果あり)
現在は仏教系宗派に属する私ですが、やっぱイエス様は偉大ですねという、そんな過去のお話でした。てゆーか、今の宗派は宗派の枠にとらわれず、いろんな歴史や思想、もちろんイエス様のこともめっちゃ詳しく教えてくれるので(笑)
あのとき私に聖書をくださったK先生、ありがとうございました。
これが、私がオススメ本をきかれたら真っ先に「聖書!」と叫ぶ理由でございます。
(*´Д`)あはーん
聖書との出会い(前編)
2010年03月08日
無宗教の方には、宗教や信仰は怖いというイメージがあるようだが、私はなぜかそのイメージがまったくない。それは精神論、つまり「愛」とか「やさしさ」とか「子が親を敬うこころ」の延長線にあるものであり、なにも特別あつかいしなくても、人間の良心の表現であるのだろうと当然のように考えているからです。
しかしこのように考えるにいたるには、やはり育った環境が大きいのではないかと思います。
うちの父は昔洗礼をうけたことがあるという。小さいころ、うちの本棚で共産主義関係の本にまじって読みこんでボロボロになった聖書をよく見つけては、
「とーちゃんは一体どっち側なんだ?」とこどもには理解できずに首をひねっていました。
いまならわかる。父は神の心を求めていたからこそ、この地上を神の国に近づけるために、誰も苦しむことのない理想の共産主義社会を目指したのだと。
しかしとーちゃん、ホント不器用な生き方だよなー。
そんな私は、やはり父からの目に見えないご縁なのだろう。早くからキリスト教とご縁がありました。
小二のとき、ものみの塔のおねーちゃんと友達になった。おねーちゃんは「神様は人種や生き物のちがいをこえたすばらしい世界をつくりたいんだよ」と教えてくれました。
エホバの証人以外は地獄におちるという教えとハルマゲドンがきてより分けされるという教えには、おさなごころに「これ、おかしすぎwww」と思ったが、まぁ、そこは宗教によくある危機をあおって信仰心をもたせる方便の一つなので、なぜかおさなごころに「私的にはアリじゃないけど仕方ないんだろうなー」とボンヤリ考えていました。
小四のとき、近くの紬工場で、キリスト教のおじさんと友達になった。おじさんはこども達をお菓子で集めては、遊びあいてになりながら、てづくりのロザリオをくれたり、お祈りの仕方を教えてくれました。
おじさんは「罪を犯してはいけないよ。悪いことをしたら、すぐ謝るんだよ。そうしたら、イエス様もマリア様も許してくださるからね。毎日、夜に一日を神様に感謝するんだよ。」と教えてくれました。
おじさんはとてもやさしかったけど、何故かすこし寂しそうな目をしていた。おじさんにどうしてキリスト教をしているかたずねたら、こう教えてくれました。
「おじさんは昔は神様なんか信じてなかったんだよ。でも、おじさんは奥さんと離婚してしまって、娘ともはなればなれになって、やっと自分の罪深さに気づいたんだよ。もっとはやく、イエス様を信じてたらよかったんだね」
中一のとき、学校である先生と出会いました。自習の時間(たしか読書の時間だったかな?)、先生はなぜか私にだけちがうプリントをみせてくれました。
それは、聖書にまつわる内容でした。ある信仰心篤い夫婦がいたが夫が病気で生死の境をさまよったとき、妻は夫の命のために不貞をおかした。夫はそれによって助かったが、回復したあとに妻の不貞を知った夫は、妻をけっして許さず、二度と家にいれなかった。
先生は「君ならこの内容の意味がわかるはずだからね」
私は先生のその言葉の意味がさっぱりわからず、一時間その紙とにらめっこしていました。(笑)
中学の卒業式の日、卒業式を終えてでてきた私に先生がある紙包みをさしだしました。
「君に、これをあげよう。僕の宝だよ。」
帰宅して紙包みをあけると、真新しい新約聖書がそこにはありました。
しかしこのように考えるにいたるには、やはり育った環境が大きいのではないかと思います。
うちの父は昔洗礼をうけたことがあるという。小さいころ、うちの本棚で共産主義関係の本にまじって読みこんでボロボロになった聖書をよく見つけては、
「とーちゃんは一体どっち側なんだ?」とこどもには理解できずに首をひねっていました。
いまならわかる。父は神の心を求めていたからこそ、この地上を神の国に近づけるために、誰も苦しむことのない理想の共産主義社会を目指したのだと。
しかしとーちゃん、ホント不器用な生き方だよなー。
そんな私は、やはり父からの目に見えないご縁なのだろう。早くからキリスト教とご縁がありました。
小二のとき、ものみの塔のおねーちゃんと友達になった。おねーちゃんは「神様は人種や生き物のちがいをこえたすばらしい世界をつくりたいんだよ」と教えてくれました。
エホバの証人以外は地獄におちるという教えとハルマゲドンがきてより分けされるという教えには、おさなごころに「これ、おかしすぎwww」と思ったが、まぁ、そこは宗教によくある危機をあおって信仰心をもたせる方便の一つなので、なぜかおさなごころに「私的にはアリじゃないけど仕方ないんだろうなー」とボンヤリ考えていました。
小四のとき、近くの紬工場で、キリスト教のおじさんと友達になった。おじさんはこども達をお菓子で集めては、遊びあいてになりながら、てづくりのロザリオをくれたり、お祈りの仕方を教えてくれました。
おじさんは「罪を犯してはいけないよ。悪いことをしたら、すぐ謝るんだよ。そうしたら、イエス様もマリア様も許してくださるからね。毎日、夜に一日を神様に感謝するんだよ。」と教えてくれました。
おじさんはとてもやさしかったけど、何故かすこし寂しそうな目をしていた。おじさんにどうしてキリスト教をしているかたずねたら、こう教えてくれました。
「おじさんは昔は神様なんか信じてなかったんだよ。でも、おじさんは奥さんと離婚してしまって、娘ともはなればなれになって、やっと自分の罪深さに気づいたんだよ。もっとはやく、イエス様を信じてたらよかったんだね」
中一のとき、学校である先生と出会いました。自習の時間(たしか読書の時間だったかな?)、先生はなぜか私にだけちがうプリントをみせてくれました。
それは、聖書にまつわる内容でした。ある信仰心篤い夫婦がいたが夫が病気で生死の境をさまよったとき、妻は夫の命のために不貞をおかした。夫はそれによって助かったが、回復したあとに妻の不貞を知った夫は、妻をけっして許さず、二度と家にいれなかった。
先生は「君ならこの内容の意味がわかるはずだからね」
私は先生のその言葉の意味がさっぱりわからず、一時間その紙とにらめっこしていました。(笑)
中学の卒業式の日、卒業式を終えてでてきた私に先生がある紙包みをさしだしました。
「君に、これをあげよう。僕の宝だよ。」
帰宅して紙包みをあけると、真新しい新約聖書がそこにはありました。
ヘラトリ59号・“ダ・ヴィンチ・コード”にひと言
2010年03月08日
世界の目を醒ます・!
ヘラトリ・トピックス〔第59号〕
『帰ってきた“ダ・ヴィンチ・コード”にひと言』
おはようございます!今回も、幸福の科学・小林早賢大学長にご寄稿頂きました。
後半最後に設けた質問コーナーは、大学長によるお答が頂けます!
個人対応させて頂きますので、詳しくは全文(特に後半部分)をお読み下さい。
編集部
連日になって、申し訳ありません。
このテーマについては、今回、取り上げないつもりでいたのですが、この週末にかけて、読売、朝日等、主要紙が次々と、『ダ・ヴィンチ・コード』に次ぐ新作を出した著者、ダン・ブラウンの単独インタビューを掲載したことや、何より、4年前、渋谷精舎が落慶したときに、その後100回以上続くようになった「七の日講話」の初回にこのテーマを取り上げて、第2回には、『ダ・ヴィンチ・コード』の次回作について、かなり踏み込んだ発言をしたため、一時、このテーマが、ほとんど私の代名詞のようになってしまったので、あれから四年たって、ようやく新作が出た今、やはり何らかの総括をしなければならないだろうと思い、このテーマに取り組むことにしました。
と言っても、幸福の科学の内部向けの話に留まるつもりはありません。
ダ・ヴィンチ・コードというのは、世の中では、“esoteric”(秘教)というジャンルに属しますが、実は、
「幸福の科学こそが、この「秘教」の本流に当たるのだ」
ということを、多くの方に知っていただきたくて、今回はペンを取りました。
最近でこそ、「六つのタイプの宇宙人の霊言」とか、「マニ教を創った人の霊言」とか、「マイトレーヤー如来の霊言」とか、「レムリアの真実」という霊言を収録しているので、
(いずれも近々開示予定~esotericファンであれば、ゾクゾク来ますでしょ!)、
外から見たイメージが、少し変わりつつあるかと思いますが、今まで外部にはあまり公開していなかったものの、世界で今、esotericが一番芳醇(ほうじゅん)なのは、実は、幸福の科学なのですね。
その証明も、今回は兼ねてやってみたいと思います。
さて、『ダ・ヴィンチ・コード』とは、ご存じ、数年前に全世界で八千万部以上売れた大ベストセラーで、
レオナルド・ダ・ヴィンチの絵に隠された「マグダラのマリア」(イエスの内縁の妻)の秘密を追うサスペンス小説でした。
当時、2006年3月は、映画化された作品のゴールデンウイーク公開を目前に控えた、ブームの絶頂期で、アメリカでは、その次の次回作の「当てっこ」がブームになるくらいのフィーバーぶりで、本編の小説が、まだ発刊されてもいないのに、その解説本が先に出るという熱狂状態。
そして、次回作自体も、早ければ、その年の10月には発刊される(著者ダン・ブラウンの弁)と言われていたのです。
ところが、それから三年以上たっても、ダン・ブラウンの新作は一向に発刊されず、しかもその間、「彼が昔著した本を復刻して繋ぐ」という異常事態が続きながら、いつしか人々の記憶の中から、ダン・ブラウンが消えかけていたのです。
それが突然、去年の12月になって、英語版原書が発刊され、先日3/3に、日本語翻訳版が出て、主要紙の全面広告を飾りました。
この4年間、一体、何があったのでしょう?その謎解きも兼ねて、4年前には私も明かさなかった秘密を織り交ぜながら、本題に入りたいと思います。
当時、次回作の話題がピークに昇った頃に、発行元から、次回作のタイトルの発表がありました。
題して、
『The Solomon Key』(ソロモンの鍵)。
ところが、今回の作品の名前は、
『The Lost Symbol』(ロスト・シンボル)主人公も舞台(アメリカの首都ワシントンDC.)も、予告どおりだったのに、タイトルが変わっていました。
ここから、当時既に9割以上完成していたと言われる作品のストーリーに、重大な変更が加えられたことが推定されます。
では、当時はどのように予測(予告?)されていたのでしょう。
ダン・ブラウンのファンの方は、よくご存じのとおり、彼の小説は、
「キリスト教の隠された秘密(マグダラのマリアなど)を題材にとりながら、その秘密をバチカン(カソリック)の手から守ろうとする人達と、その秘密を葬り去ろうとする、ある種の人達(バチカンの外郭団体)との間の暗闘に、主人公(宗教象徴学者)が巻き込まれる」
という構図を必ず取ります。
(これは、もう一つのベストセラー『天使と悪魔』においても、そうでした。)
そして、彼の小説のウリは、登場する組織に必ず実名を用いたことで、それによって話題性をつくり、物議もかもしたのです。 『ダ・ヴィンチ・コード』に登場した実名の団体は、アメリカの「オプスデイ」というところで、 “バチカンの回し者”という触れ込みでした。
従って、彼の小説では、
「キリスト教のどのタブーに挑戦するのか」ということと、
「そのテーマとの関連で、何という実名団体を悪役にもってくるのか」
の二つがポイントだったのです。
四年前のダン・ブラウン自身の予告によれば、
「アメリカの建国に絡む“最大の秘密”に挑戦する」
というのが、今回のテーマでした。しかも、それは、彼のいつものスタンスから見て、「キリスト教会にとっての不都合な真実」を明らかにするのが狙いであることは、間違いなかったのです。
ここまで話をすれば、ちょっと事情を知っている人には、ピンとくるかと思います。
「フリーメーソン」というのは、今でこそ、あやしげな陰謀団体のように言われることが多いですが、 その発祥のとき(おそらくは17世紀初頭のイギリス)においては、
「ギリシャ神話に登場する“ヘルメス”を3倍偉大にしたヘルメス(「ヘルメス・トリス・メギストス(HTM)」という)」(西洋の宗教世界では超有名なんですけどね) という神様がキリスト教以前につくった、
「ヘルメス思想」
というのを信奉する団体で(注1)、実は、「このHTMこそが、 イエスが“天なる父”と呼んだ存在だったのではないか」
と考えていたグループだったのです。
そして、アメリカの建国の父達(初代大統領ジョージ・ワシントン、
第2代ジョン・アダムズとベンジャミン・フランクリン、
又第3代トマス・ジェファーソンは隠れ信者)は、全員がこのグループに属していたので、
「アメリカは、HTMの理想に基づいて建国された」
とも言われたのです。
(“アトランティス大陸のトス神の理想に基づいて”という言い方をする人もいました。というのはesotericの中では、「トスはHTMの一部」と思われていたからです。)
しかし、これは、伝統的なキリスト教会(特にカソリック・バチカン)にとっては、非常に都合の悪い事実でした。
というのは、彼らは、トスやHTMのことを、「異教の神」の名の下に、抹殺してきたからです。
以上、述べてきたように、4年前の予想(著者の示唆)では、今、申し上げた、
「教会が否定した神・HTMによって、実は、アメリカというキリスト教国は建国されたのだ」
という、キリスト教会最大の矛盾(タブー)を明らかにする、 というのが、作品のモチーフ(主旋律)であると言われていたのです。
そして、
「そのような建国の父達の努力を邪魔しようとした守旧派勢力(バチカンの回し者)として、 一体、どの実在する団体を持ってくるのか」
というところに、最大の関心が集まったのです。
(「この対立が現代のアメリカによみがえって、首都ワシントンD.C.を舞台に、 サスペンスが繰り広げられる」という触れ込みでしたので、いやが上にも、緊張感が高まりました。)
これだけの大事(おおごと)になると、少なくとも、前回の「オプスデイ」のような、アメリカ以外ではほとんど無名に近い団体では、話が収まりません。
そして、欧米のキリスト教史に詳しい人であれば、これだけの条件がそろうと、ある非常に有名な団体の名前が、自ずと浮かび上がるので、「おい、本当にやるのか?!」という戦慄が走ったのです。
私も、ダン・ブラウンの周辺から漏れてくる情報が、次第に明らかになるに連れて、世界史の教科書にも登場するその団体の、しかし、世の中には伝わっていない裏面史の一部は知っていましたので、 ある部分、理解できると同時に、その団体が日本やアメリカに創った有名な大学のことも考えると、
「もし、『ダ・ヴィンチ・コード』並みのインパクトで、これをやったら、 世界中が蜂の巣をつついた様な騒ぎになるだろうな」
と、固唾(かたず)を飲んで、見守っていました。
先ほど名前を挙げた第2代大統領ジョン・アダムズは、第3代のトマス・ジェファーソンに対して、次のような申し送りをしていました。
「私は、はっきり言って、彼らが興隆することを良しとしない。
この地(アメリカ)に彼らが群れ集うことが、あってはならないと思っている。
それは、信教の自由に対する危機だからである。」
さて、その「彼ら」とは、一体、誰のことなのでしょうか。
今月発刊となった『ロスト・シンボル』の中では、ダン・ブラウンの小説では定番となっていた、 “「組織」対「組織」の戦い”という構図が、初めて無くなっていました。
「古代の叡智を守る団体」(フリーメーソン)は登場しますが、 それを潰しにかかる組織は存在せず、あくまで「個人による私怨の復讐」という形をとっていました。
また、作品のモチーフ(前作の「マグダラのマリアの秘密」に当たる部分)も、 一応、「古代の隠された叡智」(名前こそ明かされていないが、見る人が見れば、 「アトランティス時代のトス神の遺産」(=若きイエスがエジプト修行時代に学んだもの〔注2〕)というのがわかる作りにはなっている)体裁はとっていましたが、前作においては、物語の展開に連れて、その秘密の中身がどんどん明らかになってくるという醍醐味があったものの、 今回の悪役は、その中身に対して、全く関心がなく、 ただただ、秘密(中身)を開ける鍵(呪文)だけが関心の対象で、
「その呪文を身体に刻みつけて(入れ墨?)、黒魔術を使って、超人に変身する?」
という、言ってはなんですが、テレビゲームのようなストーリーに変わってしまっており、私としては、鼻白んでしまいました。
(勿論、ダン・ブラウンのことを責めているのではないのですよ。
各紙インタビューで言っていたとおり、「科学を突き詰めると、宗教に出会う」というのが、 過去3作を通じた、彼の一貫したテーマであり、 「その面におけるこれまでの貢献は、大であった」と評価しています。)
ただ、それであればなおの事、トス神の時代の「宗教と科学の融合」というテーマは、最大のチャンスだったと思うのですね。
学者として、色々な文献を調べて、
「アトランティスの時代は、どういう叡智(科学と信仰の融合)に到達していたのか」
という中身について 自分なりに立てた仮説の、一端なりとも見せてくれるのではないかと、期待して読み進めて行ったのですが、
(もしかしたら、ピラミッド・パワーか、プラズマ・エネルギーの秘密でも出てくるのではないか!と、 ワクワクしたのですが)、
途中では確かに、「純粋知性科学」という、一種の「信仰科学」も登場して、「もしや!」という期待も抱かせたのですが、土壇場で、「超人ハルクにヘンシーン?!」という話で終わってしまったので、カクっときてしまったのです。
これは、作者のアイデアの枯渇が原因だとは、思いたくありません。
4年前には、あれほど強気に押していたのですから。
やはり、個人で、あれだけの団体(+バックにいるバチカン)と対峙するのは、ちょっと無理があったのではないかと思います。
(今度ばかりは、圧力に耐え切れず、妥協したのかもしれませんね。少なくとも、「版元や映画会社の方がもたなかったのではないか」ということは、十分予想されます。)
ここまで言ったら、その団体は何なのかを明かさないと、フェアではないでしょうね。
皆さんは、種子島にやってきたフランシスコ・サビエルをご存じですか。
そう、彼も属していたイエズス会のことなのです。
イエズス会の伝道を見た秀吉は、「この後必ず軍隊がやってきて、日本は占領される」と直感して、キリスト教禁止令を出しました。
そして、秀吉の直感が正しかったことは、歴史が証明しています。
これは、キリスト教世界の外に対して行ったことですが、内部に対しては、近代において、「ヘルメス思想」と徹底的に対立したのが、イエズス会でした。
ですから、宗教学者から見ると、アメリカ独立革命のフリーメーソン達と対立した宗教団体と言ったら、
イエズス会以外に有り得なかった訳です。
このクラスになると、「オプスデイ」とは、訳が違いますから、個人で戦うのは、不可能だったでしょう。
というか、今、世界で、イエズス会(バチカン)と対峙しても、平気の平座でいられるのは、幸福の科学くらいしかないでしようね。
何せ、幸福の科学は、「イエスの信じた神は、ヘルメス・トリス・メギストスである」と、あっけらかんと言っている訳ですから。
「キリスト教史最大の矛盾(アメリカ独立革命の真相)は、HS(ハッピー・サイエンス)においては、何ら矛盾していないのである」と、ケロっとしている訳ですから。
そして、何より、
「我々の主こそ、イエスの父である」と、宣言している訳ですから。
やはり、真実を世界に顕現できるのは、我々だけかもしれません。
「人を頼っていてはダメなのだ」ということを改めて教えてくれたのが、今回の最新作でした。
(勿論、ダン・ブラウンのことは、今でも好きですよ。)
最後に、全国の『ダ・ヴィンチ・コード』500万読者の皆様、そうは言っても『ロスト・シンボル』は面白いですから、これから読もうと思っているファンの方々、そういう日本のesotericファンの皆様に、耳寄りな話を5つほどしますね。
1.キリスト教が信仰の証として、十字架を正式に用いるようになったのは、実は、イエスの死後300年以上たってからでした。
というのも、この地域には、イエス以前から十字架が存在しており、それと一緒にされるのを避けていたからです。
この元々の十字架は、今、幸福の科学で行じているように、横を先に切り、縦を後で切ります。
後から来たキリスト教は、これと差別化するために、切る順序をひっくり返しました。この元々あった十字架(イエスが学んだエジプト秘教の象徴)は、エジプト十字とも、ヘルメス十字とも、薔薇十字とも言います。
(これで、ヘルメス思想の一翼を担った「薔薇十字」の由来と趣旨がお分かり頂けると思います。)
このイエスの秘儀(奇跡)の源泉となった「エジプト思想」のことをお知りになりたい方は、幸福の科学の知り合いに聞いてみて下さい。(或いは、この「ヘラトリ」編集部に問い合わせて頂いても、結構です。)
(アマミキョ注・私は知らん!早賢さん、レベル高すぎだろ!)
2.イエスの死後、マグダラのマリアは、お腹の中の娘と共に、どの様な逃避行を経て、南フランスへと渡ったのか。通説とは違う、その真実を知りたい方も、同様にどうぞ。
3.キリスト教のグノーシス派は、独特の色合いがありますね。あの宗教を興し、天上界から指導した神様のことを知りたい方も、お問い合わせ下さい。
4.近代フリーメーソンの本当の発祥の由来を知りたい方も、編集部にお問い合わせ下さい。
本当の中心人物とは誰か。英国王立協会(科学の殿堂)との関係は?エリザベス女王(1世)とは? ニュートンはどう絡んでくる?
5.フランシス・ベーコンと同一人物だった(ペンネームだった)との噂が、この世界では絶えないシェークスピアは、実は、別人物でした。
では、そのシェークスピアの過去世は何だったのか。来月開示される御法話(霊言)で明かされます。
お見逃しなく!乞う、ご期待!
(2010.3.7)
(注1)『神秘の法』(大川隆法/幸福の科学出版)P256参照。
(注2)『黄金の法』 (同)P289参照。
〔特記〕文中、フリーメーソンに多数言及していますが、それは、歴史上のフリーメーソン(しかも近代初期に限る)であって、現存するフリーメーソンと幸福の科学は、関係がありません。
以上
ヘラトリ・トピックス〔第59号〕
『帰ってきた“ダ・ヴィンチ・コード”にひと言』
おはようございます!今回も、幸福の科学・小林早賢大学長にご寄稿頂きました。
後半最後に設けた質問コーナーは、大学長によるお答が頂けます!
個人対応させて頂きますので、詳しくは全文(特に後半部分)をお読み下さい。
編集部
連日になって、申し訳ありません。
このテーマについては、今回、取り上げないつもりでいたのですが、この週末にかけて、読売、朝日等、主要紙が次々と、『ダ・ヴィンチ・コード』に次ぐ新作を出した著者、ダン・ブラウンの単独インタビューを掲載したことや、何より、4年前、渋谷精舎が落慶したときに、その後100回以上続くようになった「七の日講話」の初回にこのテーマを取り上げて、第2回には、『ダ・ヴィンチ・コード』の次回作について、かなり踏み込んだ発言をしたため、一時、このテーマが、ほとんど私の代名詞のようになってしまったので、あれから四年たって、ようやく新作が出た今、やはり何らかの総括をしなければならないだろうと思い、このテーマに取り組むことにしました。
と言っても、幸福の科学の内部向けの話に留まるつもりはありません。
ダ・ヴィンチ・コードというのは、世の中では、“esoteric”(秘教)というジャンルに属しますが、実は、
「幸福の科学こそが、この「秘教」の本流に当たるのだ」
ということを、多くの方に知っていただきたくて、今回はペンを取りました。
最近でこそ、「六つのタイプの宇宙人の霊言」とか、「マニ教を創った人の霊言」とか、「マイトレーヤー如来の霊言」とか、「レムリアの真実」という霊言を収録しているので、
(いずれも近々開示予定~esotericファンであれば、ゾクゾク来ますでしょ!)、
外から見たイメージが、少し変わりつつあるかと思いますが、今まで外部にはあまり公開していなかったものの、世界で今、esotericが一番芳醇(ほうじゅん)なのは、実は、幸福の科学なのですね。
その証明も、今回は兼ねてやってみたいと思います。
さて、『ダ・ヴィンチ・コード』とは、ご存じ、数年前に全世界で八千万部以上売れた大ベストセラーで、
レオナルド・ダ・ヴィンチの絵に隠された「マグダラのマリア」(イエスの内縁の妻)の秘密を追うサスペンス小説でした。
当時、2006年3月は、映画化された作品のゴールデンウイーク公開を目前に控えた、ブームの絶頂期で、アメリカでは、その次の次回作の「当てっこ」がブームになるくらいのフィーバーぶりで、本編の小説が、まだ発刊されてもいないのに、その解説本が先に出るという熱狂状態。
そして、次回作自体も、早ければ、その年の10月には発刊される(著者ダン・ブラウンの弁)と言われていたのです。
ところが、それから三年以上たっても、ダン・ブラウンの新作は一向に発刊されず、しかもその間、「彼が昔著した本を復刻して繋ぐ」という異常事態が続きながら、いつしか人々の記憶の中から、ダン・ブラウンが消えかけていたのです。
それが突然、去年の12月になって、英語版原書が発刊され、先日3/3に、日本語翻訳版が出て、主要紙の全面広告を飾りました。
この4年間、一体、何があったのでしょう?その謎解きも兼ねて、4年前には私も明かさなかった秘密を織り交ぜながら、本題に入りたいと思います。
当時、次回作の話題がピークに昇った頃に、発行元から、次回作のタイトルの発表がありました。
題して、
『The Solomon Key』(ソロモンの鍵)。
ところが、今回の作品の名前は、
『The Lost Symbol』(ロスト・シンボル)主人公も舞台(アメリカの首都ワシントンDC.)も、予告どおりだったのに、タイトルが変わっていました。
ここから、当時既に9割以上完成していたと言われる作品のストーリーに、重大な変更が加えられたことが推定されます。
では、当時はどのように予測(予告?)されていたのでしょう。
ダン・ブラウンのファンの方は、よくご存じのとおり、彼の小説は、
「キリスト教の隠された秘密(マグダラのマリアなど)を題材にとりながら、その秘密をバチカン(カソリック)の手から守ろうとする人達と、その秘密を葬り去ろうとする、ある種の人達(バチカンの外郭団体)との間の暗闘に、主人公(宗教象徴学者)が巻き込まれる」
という構図を必ず取ります。
(これは、もう一つのベストセラー『天使と悪魔』においても、そうでした。)
そして、彼の小説のウリは、登場する組織に必ず実名を用いたことで、それによって話題性をつくり、物議もかもしたのです。 『ダ・ヴィンチ・コード』に登場した実名の団体は、アメリカの「オプスデイ」というところで、 “バチカンの回し者”という触れ込みでした。
従って、彼の小説では、
「キリスト教のどのタブーに挑戦するのか」ということと、
「そのテーマとの関連で、何という実名団体を悪役にもってくるのか」
の二つがポイントだったのです。
四年前のダン・ブラウン自身の予告によれば、
「アメリカの建国に絡む“最大の秘密”に挑戦する」
というのが、今回のテーマでした。しかも、それは、彼のいつものスタンスから見て、「キリスト教会にとっての不都合な真実」を明らかにするのが狙いであることは、間違いなかったのです。
ここまで話をすれば、ちょっと事情を知っている人には、ピンとくるかと思います。
「フリーメーソン」というのは、今でこそ、あやしげな陰謀団体のように言われることが多いですが、 その発祥のとき(おそらくは17世紀初頭のイギリス)においては、
「ギリシャ神話に登場する“ヘルメス”を3倍偉大にしたヘルメス(「ヘルメス・トリス・メギストス(HTM)」という)」(西洋の宗教世界では超有名なんですけどね) という神様がキリスト教以前につくった、
「ヘルメス思想」
というのを信奉する団体で(注1)、実は、「このHTMこそが、 イエスが“天なる父”と呼んだ存在だったのではないか」
と考えていたグループだったのです。
そして、アメリカの建国の父達(初代大統領ジョージ・ワシントン、
第2代ジョン・アダムズとベンジャミン・フランクリン、
又第3代トマス・ジェファーソンは隠れ信者)は、全員がこのグループに属していたので、
「アメリカは、HTMの理想に基づいて建国された」
とも言われたのです。
(“アトランティス大陸のトス神の理想に基づいて”という言い方をする人もいました。というのはesotericの中では、「トスはHTMの一部」と思われていたからです。)
しかし、これは、伝統的なキリスト教会(特にカソリック・バチカン)にとっては、非常に都合の悪い事実でした。
というのは、彼らは、トスやHTMのことを、「異教の神」の名の下に、抹殺してきたからです。
以上、述べてきたように、4年前の予想(著者の示唆)では、今、申し上げた、
「教会が否定した神・HTMによって、実は、アメリカというキリスト教国は建国されたのだ」
という、キリスト教会最大の矛盾(タブー)を明らかにする、 というのが、作品のモチーフ(主旋律)であると言われていたのです。
そして、
「そのような建国の父達の努力を邪魔しようとした守旧派勢力(バチカンの回し者)として、 一体、どの実在する団体を持ってくるのか」
というところに、最大の関心が集まったのです。
(「この対立が現代のアメリカによみがえって、首都ワシントンD.C.を舞台に、 サスペンスが繰り広げられる」という触れ込みでしたので、いやが上にも、緊張感が高まりました。)
これだけの大事(おおごと)になると、少なくとも、前回の「オプスデイ」のような、アメリカ以外ではほとんど無名に近い団体では、話が収まりません。
そして、欧米のキリスト教史に詳しい人であれば、これだけの条件がそろうと、ある非常に有名な団体の名前が、自ずと浮かび上がるので、「おい、本当にやるのか?!」という戦慄が走ったのです。
私も、ダン・ブラウンの周辺から漏れてくる情報が、次第に明らかになるに連れて、世界史の教科書にも登場するその団体の、しかし、世の中には伝わっていない裏面史の一部は知っていましたので、 ある部分、理解できると同時に、その団体が日本やアメリカに創った有名な大学のことも考えると、
「もし、『ダ・ヴィンチ・コード』並みのインパクトで、これをやったら、 世界中が蜂の巣をつついた様な騒ぎになるだろうな」
と、固唾(かたず)を飲んで、見守っていました。
先ほど名前を挙げた第2代大統領ジョン・アダムズは、第3代のトマス・ジェファーソンに対して、次のような申し送りをしていました。
「私は、はっきり言って、彼らが興隆することを良しとしない。
この地(アメリカ)に彼らが群れ集うことが、あってはならないと思っている。
それは、信教の自由に対する危機だからである。」
さて、その「彼ら」とは、一体、誰のことなのでしょうか。
今月発刊となった『ロスト・シンボル』の中では、ダン・ブラウンの小説では定番となっていた、 “「組織」対「組織」の戦い”という構図が、初めて無くなっていました。
「古代の叡智を守る団体」(フリーメーソン)は登場しますが、 それを潰しにかかる組織は存在せず、あくまで「個人による私怨の復讐」という形をとっていました。
また、作品のモチーフ(前作の「マグダラのマリアの秘密」に当たる部分)も、 一応、「古代の隠された叡智」(名前こそ明かされていないが、見る人が見れば、 「アトランティス時代のトス神の遺産」(=若きイエスがエジプト修行時代に学んだもの〔注2〕)というのがわかる作りにはなっている)体裁はとっていましたが、前作においては、物語の展開に連れて、その秘密の中身がどんどん明らかになってくるという醍醐味があったものの、 今回の悪役は、その中身に対して、全く関心がなく、 ただただ、秘密(中身)を開ける鍵(呪文)だけが関心の対象で、
「その呪文を身体に刻みつけて(入れ墨?)、黒魔術を使って、超人に変身する?」
という、言ってはなんですが、テレビゲームのようなストーリーに変わってしまっており、私としては、鼻白んでしまいました。
(勿論、ダン・ブラウンのことを責めているのではないのですよ。
各紙インタビューで言っていたとおり、「科学を突き詰めると、宗教に出会う」というのが、 過去3作を通じた、彼の一貫したテーマであり、 「その面におけるこれまでの貢献は、大であった」と評価しています。)
ただ、それであればなおの事、トス神の時代の「宗教と科学の融合」というテーマは、最大のチャンスだったと思うのですね。
学者として、色々な文献を調べて、
「アトランティスの時代は、どういう叡智(科学と信仰の融合)に到達していたのか」
という中身について 自分なりに立てた仮説の、一端なりとも見せてくれるのではないかと、期待して読み進めて行ったのですが、
(もしかしたら、ピラミッド・パワーか、プラズマ・エネルギーの秘密でも出てくるのではないか!と、 ワクワクしたのですが)、
途中では確かに、「純粋知性科学」という、一種の「信仰科学」も登場して、「もしや!」という期待も抱かせたのですが、土壇場で、「超人ハルクにヘンシーン?!」という話で終わってしまったので、カクっときてしまったのです。
これは、作者のアイデアの枯渇が原因だとは、思いたくありません。
4年前には、あれほど強気に押していたのですから。
やはり、個人で、あれだけの団体(+バックにいるバチカン)と対峙するのは、ちょっと無理があったのではないかと思います。
(今度ばかりは、圧力に耐え切れず、妥協したのかもしれませんね。少なくとも、「版元や映画会社の方がもたなかったのではないか」ということは、十分予想されます。)
ここまで言ったら、その団体は何なのかを明かさないと、フェアではないでしょうね。
皆さんは、種子島にやってきたフランシスコ・サビエルをご存じですか。
そう、彼も属していたイエズス会のことなのです。
イエズス会の伝道を見た秀吉は、「この後必ず軍隊がやってきて、日本は占領される」と直感して、キリスト教禁止令を出しました。
そして、秀吉の直感が正しかったことは、歴史が証明しています。
これは、キリスト教世界の外に対して行ったことですが、内部に対しては、近代において、「ヘルメス思想」と徹底的に対立したのが、イエズス会でした。
ですから、宗教学者から見ると、アメリカ独立革命のフリーメーソン達と対立した宗教団体と言ったら、
イエズス会以外に有り得なかった訳です。
このクラスになると、「オプスデイ」とは、訳が違いますから、個人で戦うのは、不可能だったでしょう。
というか、今、世界で、イエズス会(バチカン)と対峙しても、平気の平座でいられるのは、幸福の科学くらいしかないでしようね。
何せ、幸福の科学は、「イエスの信じた神は、ヘルメス・トリス・メギストスである」と、あっけらかんと言っている訳ですから。
「キリスト教史最大の矛盾(アメリカ独立革命の真相)は、HS(ハッピー・サイエンス)においては、何ら矛盾していないのである」と、ケロっとしている訳ですから。
そして、何より、
「我々の主こそ、イエスの父である」と、宣言している訳ですから。
やはり、真実を世界に顕現できるのは、我々だけかもしれません。
「人を頼っていてはダメなのだ」ということを改めて教えてくれたのが、今回の最新作でした。
(勿論、ダン・ブラウンのことは、今でも好きですよ。)
最後に、全国の『ダ・ヴィンチ・コード』500万読者の皆様、そうは言っても『ロスト・シンボル』は面白いですから、これから読もうと思っているファンの方々、そういう日本のesotericファンの皆様に、耳寄りな話を5つほどしますね。
1.キリスト教が信仰の証として、十字架を正式に用いるようになったのは、実は、イエスの死後300年以上たってからでした。
というのも、この地域には、イエス以前から十字架が存在しており、それと一緒にされるのを避けていたからです。
この元々の十字架は、今、幸福の科学で行じているように、横を先に切り、縦を後で切ります。
後から来たキリスト教は、これと差別化するために、切る順序をひっくり返しました。この元々あった十字架(イエスが学んだエジプト秘教の象徴)は、エジプト十字とも、ヘルメス十字とも、薔薇十字とも言います。
(これで、ヘルメス思想の一翼を担った「薔薇十字」の由来と趣旨がお分かり頂けると思います。)
このイエスの秘儀(奇跡)の源泉となった「エジプト思想」のことをお知りになりたい方は、幸福の科学の知り合いに聞いてみて下さい。(或いは、この「ヘラトリ」編集部に問い合わせて頂いても、結構です。)
(アマミキョ注・私は知らん!早賢さん、レベル高すぎだろ!)
2.イエスの死後、マグダラのマリアは、お腹の中の娘と共に、どの様な逃避行を経て、南フランスへと渡ったのか。通説とは違う、その真実を知りたい方も、同様にどうぞ。
3.キリスト教のグノーシス派は、独特の色合いがありますね。あの宗教を興し、天上界から指導した神様のことを知りたい方も、お問い合わせ下さい。
4.近代フリーメーソンの本当の発祥の由来を知りたい方も、編集部にお問い合わせ下さい。
本当の中心人物とは誰か。英国王立協会(科学の殿堂)との関係は?エリザベス女王(1世)とは? ニュートンはどう絡んでくる?
5.フランシス・ベーコンと同一人物だった(ペンネームだった)との噂が、この世界では絶えないシェークスピアは、実は、別人物でした。
では、そのシェークスピアの過去世は何だったのか。来月開示される御法話(霊言)で明かされます。
お見逃しなく!乞う、ご期待!
(2010.3.7)
(注1)『神秘の法』(大川隆法/幸福の科学出版)P256参照。
(注2)『黄金の法』 (同)P289参照。
〔特記〕文中、フリーメーソンに多数言及していますが、それは、歴史上のフリーメーソン(しかも近代初期に限る)であって、現存するフリーメーソンと幸福の科学は、関係がありません。
以上