酒屋さんが薦める「この黒糖焼酎を飲め!」(笑) その1
2012年12月13日
よく考えたら、黒糖焼酎は世界に誇る奄美オリジナルブランドでした。(笑)
そんなわけで、隊長講演会でもお世話になっております、稲沢商店・ぶどう館さんに、
「オススメのお酒おしえてくだされたしー」とネタをさがしにいきました(笑)
稲沢商店・ぶどう館HPこちら。
http://www.budoukan.info/
実は先日、偶然にもうちの仕事のお客様が、ぶどう館さんでお酒を買われていたのです(笑)
正月休みに帰省するときに、本土のご友人(無類の酒好きだそう)へのお土産のためにぶどう館さんを訪れ、
「古酒をください」とお願いしたら、店主のおねえさまにすごくいいお酒をオススメいただたとのことで、
お客様からお話をうかがってより、そのお酒に興味しんしん!
そのことをお伝えすると、店主のイナユさん(隊長講演会実行委員もしてくださってます)が
「ああ、あのお酒ね♫」 と教えてくださったのが、こちら。
「住之江」 38度 町田酒造

なんと、20年物の古酒だそうです・・・・・・((((;゚Д゚))))ガクブル・・・
実はぶどう館の店主・イナユさんも、長年酒屋さんをされていますがこのお酒はさすがにご存知なかったらしく、
去年行われたしーまのイベントではじめてこのお酒の存在を知り、「どうして私たち酒屋が知らないの!?」と酒蔵の方に聴くと、
なんと、酒蔵さんの歴史よりも古い不思議な物語を秘めたお酒でした。
このお酒は元々、住用町のある酒蔵さんでつくられていたお酒で、その酒蔵さんの免許を町田酒造さんが買い取ったときに、ひきついだ酒蔵さんからゆずられた、いわば酒蔵さんオリジナルの最後のお酒だったそうなんです。
そのお酒は長年眠りについていて、歴史もある貴重なお酒なだけに、あまり大々的に売り出しはしていないとのことでした。
大切に、数奇な運命を感じながら飲んでいただきたい味わい深い古酒ですね。
おまけ。
せえごれ 西平本家

なんと、このラベルの墨字を書いたのは元ちとせさんだそうです(笑)
ちとせさん、かわいい字してる~(笑)
ちなみに「せえごれ」とは、奄美の方言で「酒飲み」という意味です(笑)
元ちとせファンならこれを飲め!!(笑)
原発より危険なのは車です(笑)
2012年12月13日
どうも。中学二年から高校三年まで強硬な反原発派だったアマミキョさんでーす。
昨今の脱原発(笑)とか卒原発(笑)とかきくと、もうおかしいのなんの。
原発が安全なんて詭弁をいともたやすく鵜呑みにしてた人たちが、これほどまでに手のひら返せるのかと、ノリで動ける大衆のみなさんの煽動されやすすぎな単純さにビックリしております。
いまの国会前での脱原発集会などをみていると、安保闘争とかぶるのは私だけでしょうか?
原発だめ、でも火力発電もダメ。(笑)
まるで、安保だめ、でも憲法九条改正もダメといってるどこかの真っ赤な方々をみている気分です。(笑)
そりゃー、たしかに東電の横暴さは今にはじまったことじゃないですし、どれだけの利権が動いているか、それによってどれだけの新エネルギー開発事業がつぶされてきたのかを知っている立場から言わせていただけば、原発なんてもんがクリーンなものじゃないというのは知らない方がおかしい。(笑)
しかし、私は反原発をやめました。
なぜか?
反原発運動の背景が、中国とソ連と結びついていたことを知ったからです。
つまり、日本から原発をなくすことで、結果的に得をする存在とは誰か?それを知ったからです。
原発は危険だという。たしかにそのとおりです。放射能が安全なはずがありません。
だから、車にのるのもやめなさい。
原発事故の放射能よりもはるかにひどい死傷者をだしつづけていますから。
原発は地球環境によくない?
だから、車にのるのもやめなさい。
車の排気ガスや、車の部品を作る過程での電力のために、どれだけの地球温暖化を招いてると思ってるんですか?
その結論に達したときに、私は反原発を捨てました。
車にのりながら、地球を真綿で絞め殺す手伝いをしながら、年間一万人以上を犠牲にしながら、
反原発を叫ぶ偽善。
その偽善は、国を危険にさらし、日本という国を侵食しようとする共産主義国の利害と一致しているという現実。
高校三年の私が気づいた道です。
エネルギーを一つのものだけに偏るのはたしかに危険です。
だからこそ、ほとんどを継続的な輸入にたよらざるをえない、ガスやガソリンに依存する旧体勢にもどるのではなく、
原発を稼働させるべきです。
女川原発のような東日本大震災でびくともしなかった日本製の品質の高い原発技術をここで捨ててはいけない。(福島第一は、アメリカ型の原発でした)
日本の技術力なら、将来的に、放射能すら中和できる技術もきっと開発できると、私は信じています。
日本の科学の火が、原発の危険性から世界をすくう希望になる道を、ここで閉ざしてはいけない。
今回の事故で、原発利権にメスがはいりました。これから、いままで抑圧されつぶされてきた新エネルギー開発も着実にすすむでしょう。
エネルギー政策を感情論で決めるのではなく、原発を再稼働させ、安定した電力需給を保証しつつ、原発技術の安全性飛躍的に向上させ、世界にその安全技術を輸出し、世界の原発の安全性をも高め、世界が豊かになることを日本が後押しし、
同時に、日本の油田である尖閣海底油田の開発をすすめ、日本のガソリン自給も安定的に向上させ、
さらに同時に、エコエネルギー開発により、家庭のエネルギー需給をじょじょにエコ化していき、
将来的に、エコエネルギーでの自給自足ができるレベルを目指す。
最終的に、エコエネルギーが原発の電力需給に並んだときに、
はじめて、原発をいつなくすのかという議論にいたることができるのではないでしょうか?
地球を愛しているのなら、感情的になるのではなく、
この日本の技術力を愛し、この日本の繁栄を願って欲しい。
エコという考え方はとてもすばらしい考え方だと思います。
日本の科学技術が、世界を救う灯火になると、私は信じています。
創作「奇妙な風」 (再掲載)
2012年12月13日
創作「奇妙な風」
2011年10月16日
名瀬の街は正体不明の不安と張り詰めた緊張感に包まれていた。
ここ数日間、沖縄に関して奇妙な情報が流れてきている。
「沖縄にいる親戚と連絡がとれない」
「飛行機もフェリーも、沖縄行きの便が全便欠航になっている」
沖縄のラジオ番組もテレビ番組も映らなくなっているという。
やがて漁師達がこんな噂を口にした。
「沖縄方面に漁に行った船が、今までみたことがない大量の軍船のようなものを見て、あわてて島(奄美)に引き返してきたらしい」
それはただの噂だった。テレビも新聞も、どこもそんなニュースを流さない。
しかしなぜニュースは、沖縄と連絡がとれないことを流さないのか?
少し前、沖縄には中国からの大量の移民があったばかりだった。
沖縄県知事は沖縄からの米軍の全軍撤退に成功したあと、普天間基地のあとに大きな中華人民共和国との交流センターを築いた。
“琉球と中国は一つ”
をキャッチフレーズとした交流センターは琉球王朝の文化にいろどられ、中国からの観光客も大量に訪れ巨大な消費をつくっていた。
その景気のよさは日本全国、そして奄美の観光業界も羨望のため息をつくほどだった。
交流センターには中国軍の広報部隊も常駐していたが、中国軍関係者は米軍と違って銃器ももたず、非常にフレンドリーだと沖縄では話題になっていた。
やがて沖縄南部に中国からの移民をうけいれようという計画が持ち上がったとき、「彼らは軍関係者ではないか」という本土マスコミの取材に、地元の住民達は泣いて抗議した。
「中国は敵じゃない!私達沖縄の祖先は中国と同根です!彼らは米軍とは違う!」
移民の先陣で入ってきたのは大量の中国のこども達だった。その後も移民で入ってくるのはほとんどが家族連れで、
「保守的な本土マスコミの危機感を煽る報道は杞憂だった」
と沖縄の新聞は誇らしげに写真を大々的に載せて論評した。
奄美の新聞はそのことに対してやや肯定的に書かれていて、奄美市長もつい先月、中国人観光客であふれかえる普天間基地跡地の中国交流センターに視察にいったばかりだった。
「なぁ、どうして沖縄に連絡つかないの?!」
市役所に勤める重尚一のところには、このような問い合わせが一日に何度もきていた。それは日を追うごとに多くなり、また余裕のない口調にかわっていった。
重はいつも同じ返答をかえすしかない。そう答えるように上司に言われていたからだ。
「申し訳ありません、ただいま沖縄の海底ケーブルの通信機器の大規模な損傷事故が発生してるそうでして・・・」
「もうその返事は4日前から聞いてるんだよ!沖縄には俺の兄ちゃんがいるんだよ!いいかげんにしろ!」
「・・・ですから、通信機器の損傷の復旧にはまだ見通しがまったく・・・」
「じゃあ、なんで飛行機もフェリーもいかないんだよ!なんなんだよ!」
「それも通信機器の関係で・・・・本当にこれ以上は知らないんです!」
「どうすりゃいいんだよ!警察いっても、どこにいっても同じ返答しかこないじゃねーか!!」
市役所の窓口で重を怒鳴りつける男の目尻には涙がたまっていた。この不安をどこにぶつけたらいいのか。男には、役場にぶつけてもどうにもならないことはわかっているのだろう。
それに関して、役場でもすでに不安は限界まで高まっていた。重の直属の上司の要田明も、琉球大学に通わせている娘と連絡がとれなくなっていた。
しかし「沖縄」にいまふれることはタブー。いつしかそんな空気ができていた。
ネットで検索しても、「沖縄」と入れると規制にひっかかる。ネット住民達は規制が増えるたびに、新しい隠語を使って沖縄で何がおきているのかを論じ合っていた。
笠利町の奄美空港前のレンタカー店勤務・川畑康則は遠目でもそれに気付いた。
「今日は飛行機が異常に多くないか?」
隣りのデスクで事務整理をしていた町恵子に話しかける。
「なんでしょうね。修学旅行のツアーですかね」
「いや、違うよ。それにしてもちょっと飛行機が多すぎる」
思わず外に出て、空港から出てくる観光バスを待った。
乗っているのは普通の背広を着た男達・・・・本土からの医者か学者か?
しかし数秒後、その男達の風貌の共通点に、川畑は奄美のあちこちでささやかれているあの噂を思い出した。
膝から小刻みな震えがきた。
「・・・・自衛隊だ!自衛隊が、奄美に大量にきてるんだ・・・・!」
川畑はすぐ送迎用の車にのりこんだ。観光バスを追った。
何台もの観光バスは笠利町内にある大きな体育施設・太陽が丘運動公園にはいっていった。
太陽が丘の出入り口には、すでに自衛隊による検問所がつくられていた。
そこから何台もの乗用車が出入りしている。
みんな、本土の顔つきだ。奄美の人間じゃない。
川畑は震えながら、汗ばむ手で胸ポケットから携帯を取り出した。
奄美中心部・名瀬の町はパニック寸前だった。
川畑の流した情報は、1時間で名瀬の町すべてにひろがった。
小浜町のダイエーにはなぜか水と米を求める長蛇の車の列が出来ていた。
あちこちで接触事故がおきた。本土行きの便はフェリーも飛行機もすぐ満席になった。
確定的な情報はどこにもない。そのことが一番の恐怖だった。
何が起きているのかわからない。でも、沖縄の次はおそらく奄美かもしれない。早く本土に逃げよう。
そんな不安と恐怖を隠さない人々の列が空港と港に溢れた。
一方で「それはただの噂だろう」という人々も淡々と仕事をこなしている。
黒糖焼酎製造の会社に勤めている栄勝は、朝から黒糖焼酎の出荷作業に追われている。
「なにかあったらなにかあったときだ。どうせ俺たちにできることなんてない。本土に逃げる金もない。働かないと食っていけないしな」
同僚の竹田次郎に話しかけた。
「そうそう。どうせなら自衛隊が基地つくってくれれば、島に金がおちるよ。今度は奄美に米軍基地ももってくればいいよ。沖縄だけが甘い汁吸ってる時代は終わったんだよ」
「笠利なんか土地あまってるしよ、米軍誘致すれば早いんじゃないか?」
「米軍はヘリがうるさいらしい。呼ぶなら自衛隊だろ?」
「でも米軍だと観光で金になるよ」
「今のうち笠利の土地買っておくか?」
「バカ、金どっからもってくるよ」
「ははははははは」
積み込まれた黒糖焼酎を載せたトラックはいつものように工場を出ていった。
「しかし今日は暑いな、もう10月なのに」
首にかけたタオルで汗をふきつつ見上げた竹田の頭上に、見慣れない飛行機が一機、鈍い音をたてて飛んでいた。
(了)
Posted by アマミちゃん(野崎りの) at
01:11
│Comments(0)