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隊長の話・散骨という罪

2011年06月07日

「隊長、わざわざ海外から本の注文してくださった方から質問がきてるんですが」

「海外から(笑)物好きな人もいるもんだな」

「えーと、散骨についてどう思うか、だそうです」

「散骨ねぇ。その人はしたいのか?」

「いえ、したいかどうかは何も・・・」

「俺なら、身内には散骨は絶対にさせないな」

「え!?どうしてですか?」

「キミは今まで俺の話をきいてただろ?散骨が本当にいいと思うのか?」

「えーと・・・すみません、わかりません・・・ただ、うちの宗派のヘッドは散骨はやはりしないほうがいいと言ってますね。隊長とは理由がちがうかもしれませんが・・・」

「一つきくが、お墓とはなんだ」

「えーと、神道的にはご先祖様の荒御霊が鎮まるところ、ですね」

「ということは散骨ってなんだよ」

「ご先祖や子孫とのつながりを自分から断つ行為・・・ですね・・・」

「個人がそこまで傲慢になっていいのか?俺は墓の意味を何とキミに教えた」

「えーと、ご先祖が子孫を加護するための中継装置・・・」

「そうだ。それを拒否するということは、ご両親やご先祖からのたくさんの恩恵を否定し、自分だけで人生生きてると宣言してるようなもんだよ。人間として恥ずかしいというより、唾棄する行為だな」

「でも、それは知らないでやってる人の方が多いのではないかと・・・」

「同じだよ。少し考えたら分かるだろ。なぜ我々の先祖が墓をつくってきたか、それを継承しようという気がないなら子孫を守る気もないということの現れだろう。ちがうか?」

「・・・・・。では、孤児の方や子供のいない方はどうでしょう」

「同じだ。あのな、何度でも言うが、「過去継承されてきたことには意味がある」んだよ。墓がない、墓を見る人がいないなら、どこかの宗派で永代供養してもらうべきだろう。供養というのはつながりなんだ。それすらもしない、思いつかないというのは、ハッキリ言ってご先祖やご神仏への感謝は無に等しいということだろうな。

親がいない、子供がいないから、そこら辺にまいてくれ?これほど傲慢な話がどこにある。本人は自然に帰れるとか夢物語に浸ってるかもしれないが、その末路は畜生と同じだよ。人間の葬られ方・人間とのつながりを本人が拒否して、その死後を動物と同じ道を選んだんだ」

「(((( ;゚Д゚)))ガクブル」

「それでもしたいならすればいい。俺はまずすすめないがな」



さ、散骨はんたーい!
(´;ω;`)ぴー



  


Posted by アマミちゃん(野崎りの) at 10:46Comments(18)隊長(眷属さん)

ぽえむん「星を降ろす柱」

2011年06月07日

胸が高鳴る

耳を澄まし 心研ぎ澄ます

場を清め 

界を結ぶ





我が祈り 聞き届け給えと

あるべき未来を祈る

祈る

一心に

在るべきものよ在れと





我が祈り

天に呼応し

神々の力を頂き

あらゆるものの力を頂き

想いの柱となりて

天をつきぬける




天の界を越えて

我が祈り

星を降ろす



天にまたたく星は

まるで砂時計のように

一点に集まり

地に降りてくる



星は砂のように

地に降りてくる

地に降り注ぐ




星の柱が立つ

星の輝きが

地に満ちる





この世は巡りて在る

この循環の世界を創りたる

大いなる法則よ

天地を越え

星々をも越えたる

すべてを創られた

大いなる意志よ



この地に星を降ろし給え

この地に星の柱を降ろし給え



うねる力よ

祈りとなりて


星を降ろさん



我が願い

我が思いにあらず


天に届け

天をつきぬけ

星へ届け



星を降ろす

星は砂時計のように

地に降り注ぎ

星の柱を築く




星の柱の名を

「ケリューケイオンの杖」

という


 
祈りは創造の力

祈れ

祈れ

この国のために

新しい希望のために



祈りによりて

星を降ろさん

星の柱

女神の祈り
  


Posted by アマミちゃん(野崎りの) at 03:21Comments(0)ぽえむん

アマミちゃんが面白いと思った話(4)2ちゃんオカ板より

2011年06月07日

(アマミキョ注・これは(1)から読んでね!)




武器
826 1/3 sage 2011/05/24(火) 21:28:51.79 ID:hmhcUm6a0
55だけど長文なのに読んでくれてありがとう。
今日は武器の話を一つ。

中3の途中から今までは受験勉強が忙しくて中断したが、
俺は小学生からその中3の間まで、先生から多くのことを学んだ。
オカルトに興味が無かった俺も、その間に先生が凄い量の知識を持っているのは分かってきた。
そして、多くの術的な道具も所持してるんじゃないか、と気になってきた。
陰陽師の話なんかではさ、悪い霊と戦う為の武器とか定番だよね。
あれだけ多くの知識量を蓄えているなら、武器の一つや二つも持っていて不思議じゃないよね。

それで俺は勉強の合間に、先生は何か凄い武器を持って無いの?と聞いてみた。
今思えば、子供にしても俺は、馬鹿な事を聞いたものだ。
先生は笑い、武器というと、どんな武器のことかな、と聞き返してきた。
悪い術者や霊と戦う為の武器、と俺は答えたと思う。
その時の先生は、何とも言えない表情をしてた。
そして暫らく考え込んだ後、有ることは有るよ、と教えてくれた。
けれども、それは絶対に見せられないし、どんな物かは教えられない、と。

そもそも呪術的な武器とは何かと聞かれた場合、普通の日本人はなんて答えるかな?
陰陽師の話を読んでいるならば、符なんて連想するんじゃないかな。
他には清めた水だったり、塩だったり。
しかし実際の武器は、そんな生易しいものじゃないよ、と言っていた。

以前、先生が台湾に行った時、道士が祭壇にある物を飾っていたのを見た。
それは何ですか、と先生が聞くと、これは我々道士の武器だと説明してくれた。
どのような形状かは、ここで書けない。
ただ、それは非常に強力で、使うと付近の霊を全て粉々にしてしまう、と。
だから使用する時、もし近くに式神を使役しているならば注意しなくてはならない。
敵味方など関係無く、辺りの霊を全て蹴散らしてしまうから。


827 2/3 sage 2011/05/24(火) 21:29:20.35 ID:hmhcUm6a0
また、とある国で造られている呪術の剣も非常に力が強い、と教えてくれた。
製法からして、非常に怖い。
最初に、その刃を造るための鉄を、墓場へ長い間、埋めておく段階から始まる。
墓場というのは陰の気が非常に強いからね。
原材料となる鉄に、その陰の気を長い間かけて染み込ませておくんだ。
しかも、その製作中に、その刀身に特殊な呪術を施して行く。
その国では、このような道具を作る術者が数多い。
そして、この剣は製作者の術者の力量が並でも強力になってしまう。
ましては高度な術者ならば、非常に強力な剣になるんだ、と。
神であっても低位ならば、恐れさせることも可能だ、とね。
更に、もし式神を使役している術者が所持する場合になると、
その式神をも恐れさせるため、お前達に剣を向けない、と最初に安心させる必要がある、と。

だから先生は言ったんだ。
術者はいざという時のために、強力な武器を持つ必要がある。
けれども同時に、武器を持つ行為自体が非常に危険であるのを自覚せねばならない、と。
例えば、そんな武器を所持して外出する場合、行き先に注意する必要がある。
特に心霊スポットなんかは行かない方が良いね、と。
そんな強力な武器を見せびらかして歩いたら、霊に喧嘩を売るような物だから。
その地に棲む霊達に対する挑発に他ならないんだと、先生は言っていた。
所持者本人にその気は無くても、と。
霊が霊を呼び、強大な力になって、自分に向かってくる場合だって有りうるから。

そして、絶対にしてはいけないのが、荒神を祭る場所への所持。
例を挙げると、日本なら平将門公を祭る場所へ持ち込んだら、大変な目に遭う、と。
その所持行為は、宣戦布告とみなされてもおかしくない。
しかも神様というのは、傍に多くの者達が控えているからね。
平将門公ならば、多くの兵の霊を引き従えているだろう。
しかも一人一人が、長い間に力を蓄えた一騎当千の強者だと。
術者が個人で使役する式神とは、比べ物にならない程の力を蓄えている、と。
そんな荒神に仕える多くの霊達が、無礼者に対して一斉に攻撃を仕掛けてくる。
そうなったら、どうにもならないね、と。


828 3/3 sage 2011/05/24(火) 21:29:51.83 ID:hmhcUm6a0
だから強力な武器というのは、同時に非常に危険なんだよ、と先生は教えてくれた。
時には所持しているだけが、とても怖いくらいにね、と。


しかし面白いのが、強い武器であれば強い武器であるほど、使う頻度は下がるという事実。
道士の方々も、前述した以上に強力な武器を、数多く所持している。
けれども、そんな武器を本気で使用する機会など、滅多に無いね。
一生使うことも無いまま、終わってしまうのが殆どじゃないだろうか。
日本の警察官と一緒だよ、と先生は説明した。
勤務中に備品の拳銃を発砲せず、定年退職する人達が殆どじゃないかな。
酔っ払いや喧嘩を止める場合に、警棒を使う程度じゃないかな、と。

そして先生は、もしかして何か呪術的な武器が欲しいの?と聞いてきた。
俺が、うん、欲しいと素直に答えると、先生は男の子らしいね、と笑った。
じゃあ、だからこそしっかり勉強しなくてはいけないよ、と。
武器を使うには、冥律という基礎をしっかり身に着けねばならない。
これは様々な術式と同じなんだ。
人間社会だって武器の扱いを取り締まる、銃刀法があるよね。
同じように、冥律を犯さないよう、武器の携帯に注意せねばならない、と。

しかしね、仮にそんなものを持ったとしても、あまり変わらないよ、と言った。
先生自身が若い頃、強い武器を初めて手に入れた時は、とても心躍ったそうだ。
これで自分も術者の仲間入りだ、とね。
たとえどんな敵が現れても、今の自分なら負けることは無い、とか。
しかし、しばらく所持して分かったんだが、使う機会なんて無いんだね。
先生自身、別に敵対する術者がいるわけでも無いし。
強力な敵に出会う機会があるわけでも無いし。
現に入手してから、今まで殆ど使ったこと無いんだよね、と。

だから強力な呪術武器になるほど、埃が溜まりやすくて掃除が面倒なんだ、と先生は笑っていた。






  


Posted by アマミちゃん(野崎りの) at 00:50Comments(2)オカルト

アマミちゃんが面白いと思った話(3)2ちゃんオカ板より

2011年06月07日

冥律


543 本当にあった怖い名無し sage 2011/05/22(日) 03:33:15.65 ID:LnWvQx2Q0
55だけど、話を一つ書かせて頂く。
そういえば、どういう話の流れか忘れたが、勉強中に邪法の話題が出たことがある。
人間ってのはさ、とても恐ろしいものだよ、と。
自分の欲望や目的を果たすために、時にはとんでもないことをするからね、と。
前に自分は、先生から世界の一般常識を学んだと書いた。
それを冥界の法律として、これからは冥律と呼ぶよ。
この冥律に叛いた術式こそが邪法なんだね。

例えば、式神という術式の名を聞いた人は多いと思う。
陰陽師が使うので有名な術だね。
色々な呪術があるけどさ、日本ではとても知名度が高いね。
この術ってね、東南アジアでも、けっこうメジャーと言ってた。
国や風土によって、呼び方や形式は変わるけど、本質は同じ。
断っておくけどさ、式神というのは死者の霊を使役する術と考えて貰っていい。
式神を本当の神様と信じ込んでる人は、多いけどね、と。

式神を全て邪法と決め付ける人もいるけど、それは早計だと先生は言ってた。
冥律に従った式神など、むしろ喜ばしい場合だってあると。
けれども、自分の欲望を満たすため、あえて冥律を犯して式神を造り出す者もいる。
こういう連中は、本当に救い難い。
冥律を大きく犯した者がどうなるか、その末路を分かっててやるんだから。
例えばさ、童子の形をしている式神の伝承を、読んだ人は多いと思う。
日本の古い式神の話の中で、ときどき陰陽師が童子の式神を使役してるよね。
あれは元々、子供の霊だったんだ。
昔は今と違って、小さな子供が病気や飢えで死ぬなんて珍しく無かったから。
だから式神の元になる、葬式を出せない子供の霊の確保には困らなかったんだ。
しかも霊というのは、小さな子供ほど、その力が大きくなる。
子供というのは、生命力に溢れてるからね。それは霊になっても同じ。
けどさ、今のこのご時勢、子供が命を落とす事が少なくなった。
たとえ事故や何かで命を落としても、大抵の場合は手厚く葬られる。
式神という術式にとっては難しい時代になったけど、社会的にはとても喜ばしい事だね、と。


544 本当にあった怖い名無し sage 2011/05/22(日) 03:34:02.04 ID:LnWvQx2Q0
しかし、世の中には酷い術者達が存在する。
以前、先生は多くの国へ行き、様々な呪術に会ってきた。
それでとある国にて、高齢の名高い術者にお会いした。
そのお方は、今まで多くの子供達の霊を救ってきたと言っていた。
その国は貧しくてね、よく小さな子供がさらわれるんだ。
さらわれた子供達の中には、式神にするために殺される場合もあるらしい。
式神にするための子供の霊が足りないから、自前で調達するってわけなんだ。
他人の家の子供なら心は痛まないからね。

術式的に、時間と条件が揃って殺したら力の強い式神が産まれる、と先生は言ってた。
その為にさらってきた子供を、そんな風に殺してしまう、と。
そして殺された子供の霊は、強引に式神として縛り付けられてしまう。
死んでしまっても子供達は自由になれず、術者の言いなりになるしかない。
その力を利用されて、欲望を満たす手段として利用される、と。
だから、あの国に観光へ行く時は、子供を連れて行ってはいけない。
親元から離されて殺されるだけではなく、その霊はいつまでも救われないのだから、と。
しかし運良く助け出される式神の子供達もいる。
そんな子供の霊の多くを、その名高い術者が救ってきたんだね。
悪い人達に親元から離され殺された深い悲しみを、そのお方は癒してくれる、と。
そうして癒された子供達は、ようやくあの世へ行くことができる。


545 本当にあった怖い名無し sage 2011/05/22(日) 03:34:38.27 ID:LnWvQx2Q0
そして、こんな非道を繰り返す術者はどうなるか?
それは冥律を犯すことに他ならない、まさしく邪法であると先生は言ってた。
子供達の霊を多く救った名高い術者は、安らかな世界が待ち受けている。
つまり、長寿で居られるんだね、と。
子供達の命を欲望を満たす為に殺した術者には、恐ろしい結末が近づいてくる。
つまり、それだけ冥律を犯した者達は早死にする、と。
先生が言うには、50歳を迎えず死んでしまうそうだ。
それだけの術式を10年、20年と修行して折角身に着けたのに。
後先を考えず、刹那的な快楽を求めてしまうんだ、と。

話の最後、そんな冥律を犯した人達は死後どうなると思う?と先生は聞いてきた。
地獄行きじゃないの、と答えた当時の俺を先生は笑った。
そうだね、閻魔様に堂々と胸を張って会えるよう、正しく生きないとね、と。

終わりです。
  


Posted by アマミちゃん(野崎りの) at 00:46Comments(0)オカルト

アマミちゃんが面白いと思った話(2)2ちゃんオカ板より

2011年06月07日

師事


108 55 sage 2011/05/18(水) 21:24:29.65 ID:u1r0CsJ60
>>61-63 (要塞)
わざわざ、あんな長い文章を最後まで読んでくれてありがとう。
今の自分は地元を離れた大学に通っていてね、勉強は中断してる。
色々有って最近は会ってないけど、先生は今も元気だと思うよ。

先生が占いを教えはじめてからさ、何か変だな、と思う時があった。
当然、当時の俺は、占いを教えて貰うなんて初めてだったし。
けどさ、占術に関する有料セミナーとかって、けっこうネットなんかで見かけるよね?
おそらく、あんなセミナーでは絶対教えそうにないことを教えられたんだ。
占いを極めるには、占い以外にも精通しなくてはいけない事がある、とね。
先生は、その辺りの基礎も含めて、俺に教えてたんだ。

例えばさ、人殺しは、してはいけないことだよね。
じゃあ、どうして人殺しをしてはいけないのか、って聞かれたら何て答える?
法律で罰せられるからか、世間から冷たい目で見られるからか?
じゃ、誰にも知られず、証拠も残さなければ良いのか?
そうじゃない、と先生は言った。
人間社会のではない、この世界の法律がある、と。
正確には、この世もあの世も含めた、決まりや法則があるんだね。
その点から、殺人は許されない、非常に罪が重い行為なんだ。
人間社会のみの一般常識でなく、世界全体の一般常識っていうのかな。
この事をよく知らずに占いをしてたら、悪いことが降りかかってくるのに気付かない、と。
しかしさ、現実に日本だって、占いしてる人はたくさんいるよね。
テレビとかにも、たくさん出てくる人がいるし。
すると先生はさ、そんな人達でも知らないうちに、危険な目に遭ってると言った。
それで、ある一定レベル以上の占いだと、特に危険になると話してくれた。
例えば、紫微斗数という占いがあるんだね。
台湾ならともかく、日本でそこまでのレベルに達した人は、一人しか知らない、と。
これはさ、本当に数え切れない程の、場数を踏んだ人だけ到達できる境地だ、と。
そういう人達はさ、ある時、あぁ、命理とはこういう事なのか、と気付くんだ。
その領域に踏み込めた人達は、途端に多くの物が見えてくる。
けれども、それは同時に、非常に危ない事だと言ってた。


109 55 sage 2011/05/18(水) 21:24:56.47 ID:u1r0CsJ60
以前、先生は、とある人の命運を観に行ったことがあるんだ。
その帰り道、電車に乗ってると、向こうの車両から何かが迫ってくる。
それはさ、先生が鑑定した人に取り憑いていたモノだった。
結局、先生は追いつかれて憑かれてしまった。
それが何度か重なったせいか、先生はあまり顔色が良くなかったんだね。
それで、なぜ追いかけてきたか?
追いかけられないようにするには、どうするか?
その為の一般常識も含めて、俺に学ばせていたんだね。
とある決まりや法則から、追いかけられる理由が分かってくるから。
まぁ、先生の場合は、かなりレベルの高い人に限っての話。

しかし実際は、そこまでのレベルでなくても、ある程度の危険は伴ってくると。。
占いを実行すると、先生ほどじゃないけど、それなりに危険は生じてくる、とね。
だから先生は、占いを勉強して身に付けても、軽々しく使っちゃいけないと言った。

なら、なんで先生は使っちゃいけない占いを、俺にそこまで勉強させたのか?
先生はさ、占いに関しては、とてつもなく内容の濃い勉強を俺にさせた。
例えば紫微斗数の勉強内容も、その辺の日本のセミナー講師が裸足で逃げ出すくらい。
なんせさ、先生は俺に命盤を書かせない方法で学ばせていた。
頭の中だけで、100以上の星の配置をイメージするよう、命令していた。
しかも、その頭の中で星を飛ばせ、と。
流派によってはさ、輝度の低い星は無視するんだが、それでは精度が落ちると言ってた。
ガンプラはくれたけど、小学生に酷い要求をする先生だったよ。

まぁ、つまり、そこまで勉強させておいて実は使えないんじゃ、げんなりだね。
すると、先生は言ってた。
別に紫微斗数を勉強させるのが、目的じゃないって。
次に八字(ぱーつー)を勉強して貰うけど、それも本当の目的じゃない、と。
これらはみんな、次の段階の為の基礎勉強に過ぎない、と言ってた。
一つ上の段階へ進めば、内容はそれだけ高度になるからって。
今は基礎だけど、その辺の占いの先生以上にはなって貰いたいね、という酷い基礎勉強だった。


110 55 sage 2011/05/18(水) 21:26:14.33 ID:u1r0CsJ60
ただ、先生は妙なことを言ってた。
仮に紫微斗数と八字を習得したら第1段階終了
先生は、全部で5段階のカリキュラムが用意してあると言った。
けれども先生自身、4段階を終了して、最後の5段階目の入り口に立ったに過ぎないって。
うん、ようやく5段階へ続く、入り口を見つけたって話してくれた。
20年以上勉強していて、ようやく見つけることができたって。
先生は40になって、初めてそこへ到達した。
そう言って先生は謙遜してたけどさ、これはこれで考えると凄いよ。
先生は才能が有ったからこそ、40過ぎとはいえ、そこに到達できたと思うから。
実際、一生かけても先生のそのレベルまで到達できる人なんて、殆ど居ないと思うよ。
俺が見るに、日本では第1段階も突破できない人が、先生呼ばわりされてる場合もあるからね。

そういえば、その5段階のカリキュラムについて、面白いことも言ってた。
昔の中国に、とてつもない賢人がいたんだよ、と。
その賢人は、僅か10代で4段階まで完全習得したらしいんだ。
先生と同じレベルに、20歳前に到達してたなんて信じられなかったね。
その時代にも頭の良い人は一杯いたけど、その人物は群を抜いてたと思うよ。
けれど本当に、その賢人が凄いのは、それからだったんだ。
なぜなら、その賢人は30歳前に、その5段階目の学問を自分自身で作り上げたんだから。
つまり、先生が最後の目標と目指している段階の、占術の創始者なんだね。
正確にはさ、30歳前に召抱えられたせいで、それ以上進むのが難しかったらしい。
それまで、ひっそりと暮らして学問を続けていたけど、遂に見つかってしまったんだ。。
本人は、自分自身の占術を大成したかったんじゃないかな。
もし召抱えられなければ、更に凄い占術体系を完成させたと思うよ。
けど、猛烈に頭を下げられたんだろうね。
それだけの大賢人なら、何が何でも配下にしたいって気持ちは分かるけど。
あれから賢人と呼ばれる人物は、数多く歴史に登場したけど、
全ての人々は、あの大賢人の背中を追いかけてるに過ぎないって、先生は話してたね。

うん、ここまで読んでくれてありがとう。




  


Posted by アマミちゃん(野崎りの) at 00:44Comments(0)オカルト

アマミちゃんが面白いと思った話(1)2ちゃんオカ板より

2011年06月07日

要塞


55 本当にあった怖い名無し sage 2011/05/18(水) 08:25:08.40 ID:u1r0CsJ60
以前、俺が先生と慕っていた人の宝部屋の話。

事の始まりは、今から7年前。
怖いってよりは不思議な話なんで、スレ違いかもしれない。
しかも無駄に長くなりそうなんで面倒な人はスルーしてね。

あの頃の俺は、怖い者知らずの小学生だった。
当時、住んでいた土地は山と田んぼが広がるのんびりした所だったよ。
誰も家に鍵をせずに外出するようなさ、そんな大らかな所ね。

けど俺の場合は飛び跳ねててさ、学校の先生によく注意されたし、
親にはよく叱られたのを覚えてるよ。
それで当時、俺は同級生2人とつるんで、色々と問題起こしてた。
万引きこそはしなかったものの、色々とイタズラしては怒られてたよ。

それで本題なんだけど、同じ町内に面白い噂のある家が有った。
その家には離れがあってさ、その離れの二階は倉庫になってるんだ。
そして、その二階にはプラモや玩具が、大量に積まれてるって。
当時はガンプラが流行っててさ、一番欲しい時期だったな。
けど買いに行くには、隣街のショッピングセンターまで行くしか無かった。
なんせ、何も無い田舎町だからね。
それで俺達3人、その離れの家へ忍び込んでみようって話になった。
今思い出すとさ、これって立派な犯罪、本当に当時は怖い物なしだな。

当日、俺達は近くにある空き地に自転車を止めて、目的の離れの家に向かった。
距離にして20メートルくらいかな。
さすがに、自転車をその家の前に停めたままは、マズいからね。
その家に近づいてみると、母屋にも離れにも人の気配は無かった。
それで離れの家の方、ドアが一つあったんで素早く開けて中に。
ドアを開けると、すぐ目の前が階段でさ、そのまま俺達3人、昇っていったんだ。


56 本当にあった怖い名無し sage 2011/05/18(水) 08:26:20.95 ID:u1r0CsJ60
登りきるとさ、目の前は宝の山!
当時、その2階は、まだ何も無い、建築途中の部屋だったんだ。
なんて言うのかな、後で聞いたら、20年前に1階だけ部屋を作ったんだけど、
2階はいつか作るってことで、長いこと放置されてた状態
下も壁も、木が剥き出しでさ、埃が溜まってた。
そんな中に、あるわ、あるわ、ガンプラの山!
正確には、ガンプラ以外のゾイドや玩具や古いプラモもたくさん有ったけど興味無いし。
それより、当時流行ってたガンプラを、3人で奪い合ったりしたよ。
つか、人様の物を奪い合うって、あの頃の俺達どうかしてたな。
結局さ、小学生の腕じゃ、そんなにたくさんの物を持てないし。
それでも一人3個くらい、大きな箱(MGクラス)を運び出して貰っていくことにしたんだ。
あんまりたくさん持っていったらマズイしな。
それで品定めしてるとさ、冷静になって思い出すんだが、その二階には他にも色々と有った。
うん、隅っこの方にさ、大きな、なんていうのかな?
本をしまっておく木の入れ物があったんだ。
しかしガンプラ目当ての俺達は、そんなものを軽く無視してた。
5分くらい品定めして、貰っていく物を3個決め、誰にも見つからず運び出したんだ。

だけどさ、さすがにそんな無茶苦茶なことをすれば、バレるわね。
さっきも言ったけど、ガンプラなんて買える店は無いし、
そんなデカい箱を何個も持ち帰ったら、親だって怪しいと思うに決まってる。
案の定、友達の一人の持ち帰ったガンプラが見つかって、追求された。
どう考えても、そんなにお小遣い持ってるわけもないしな。
それで厳しく追求されて、結局俺達3人がやったのがすぐバレた。
俺は親父に思い切り引っぱたかれたよ。

それで俺達3家族揃って、その家にお詫びに行くことになったんだ。
盗み出したガンプラと、菓子折りを持ってね。


57 本当にあった怖い名無し sage 2011/05/18(水) 08:27:00.73 ID:u1r0CsJ60
それで客間に通されると、40くらいの男の人がやってきた。
とても物静かな感じで、痩せ気味の人だった。
あまり血色のよくない人だったね。
つまり、あのプラモの山は、この人の持ち物だったんだな。
それで俺達3家族全員、その人に向かって頭を下げて謝罪した。
ガンプラと菓子折りを出して、納得いかないのなら親達は全額弁償すると言った。

けどその人はさ、子供のしたことだから構わないと言ってくれた。
勝手に持ち出したのは良くないけど、謝ってくれたのなら気にしないってね。
しかしさ、その代わりにといって、俺達に質問を始めたんだ。
聞いてきたのは生年月日だった。
そして、それだけでなく、どの時間帯に生まれたかまで詳しく聞くんだ。

するとその人はさ、自分の左手の人差し指から小指までの4本を揃えて、掌を見始めたんだ。
その掌の上で、親指を移動して、なんだけど意味通じるかな?
それで1分くらいかな、その人が掌を見終わった後、俺に声をかけてきたんだ。
ガンプラは返さなくていいから、俺だけ明日からここに通いなさいって。
明日から、夕飯を食べたらここに来て、勉強を教えると。
他の2人もガンプラを返さなくていい、今日はもう帰って良いと。

その時は理不尽だと思ったな。
ガンプラ返さなくて良いのは嬉しかったけど、なんで俺だけ?
その人、実は大学院卒でさ、親は学校の勉強を見てくれると期待してた。
俺は俺で、学校の勉強をさせられるのかとうんざりした。
けど、その人は学校の勉強じゃない、中国語を教えると言った。
なぜガンプラを盗んだ俺が、中国語を勉強することになるのか?
俺も親も全く理解できなかったね。
しかし、その人は、嫌なら無理強いはしないと言ってた。
別に勉強に来なくても、ガンプラは返さなくて良いともね。
まぁ、その場は一応OKの返事を出した。
退屈でつまらなかったなら、一回きりで行かなければ良いと思ってね。
親としてもガンプラ貰ったんだから、一度くらいお付き合いしろ、みたいにね。


58 本当にあった怖い名無し sage 2011/05/18(水) 08:28:02.39 ID:u1r0CsJ60
その次の日、その人の夕飯がすんで7時くらいから勉強が始まった。
中国語の勉強かー、なんて思ってたが、内容は全然違ってた。
その人は、まぁ、これからは先生と呼ぶけど、最初に先生は4×4マスを紙に描いた。

 □□□□
 □□□□
 □□□□
 □□□□

これは何?と俺が聞くと先生は宇宙だよ、と答えた。
左上の3×3の9マスの外周が8個
これは色々な物事の様子が8通りに分けられるとか、ね。
左から3番目の一番下のマスから、時計回りに12進むと右下の角のマスになるよね。
それは1年に12ヶ月あることを示している、と。
少し高度になると、星の飛ばし方とかね。
つまり、これは知ってる人なら知ってるけど、中国の占いの基礎なんだ。
当時の先生は、俺に占いを教えようとしてたんだ。

先生は若い頃、学生時代に色々な場所に行ってたらしかった。
主に占いの勉強の為に偉い先生に会ったり、本を買いに行ったりね。
それでお金を貯めて台湾に行って、達人に教えて貰ったりしてた。
今思えば、先生の占いの腕前は、とてつもなかった。
テレビに出演してるタレント占い師では、足元にも及ばなかったと思う。
命理、風水、家相、易学、全てに精通してた。
例えば家を見るだけで、どんな人達が住んでるか、
どんな生活をしているかまで、正確に見抜いていた。
それは台湾で色々な達人の方に手ほどきして貰ったからだと言ってた。
占いという点では、日本は台湾の足元に及ばないのが口癖だった。
しかし先生が得意なのは、占いだけじゃない気配もあったんだ。
なんていうかさ、占いは表の顔、みたいな感じでね。
台湾で学んできたのは、占いだけじゃ無かったような、俺の勘だけど。


59 本当にあった怖い名無し sage 2011/05/18(水) 08:28:53.42 ID:u1r0CsJ60
それで勉強も含めて、そんな先生の話も面白かったんで、通い続けた。
まぁ、時々、ガンプラをくれるからって下心もあったしね。

それである時、俺は先生に、あの部屋はお宝だらけだね、と言った。
そんなに凄いお宝を見つけたかい、と先生は聞き返した。
あれだけガンプラがあれば最高じゃん、と答えた。
そんな俺に先生は笑ってたんだけどさ、うん、確かにガンプラもお宝だね、と。
先生一人でお宝独り占め良いなぁ、と言うと、それは違うと言われた。
あそこにあるプラモや玩具は、自分の物じゃない、と。
じゃ、誰のかと聞くと、先生は笑って誤魔化してしまった。
普通の泥棒だったら怒るかもしれないけど、子供達だから許してくれた、と。

先生が許してくれたんでしょ、と聞くとそうじゃなかった。
そう言うと先生は、棚から2つの赤い木片を取り出した。
それはポエという物だと教えてくれた。
三日月を不恰好にしたような形の木、うん、下手な説明だな。
それを投げたら、子供達を許すって、結果が出たらしい。
当時の俺には、何のことかさっぱりだった。
多分、君達だから、この家の敷地内に入ってこれたんだ、と言った。
じゃあ、本当の泥棒が来たらどうなるか、と聞いたら、入れないだろう、と。
この家は見た目は普通だけど、実は要塞だからね、と笑っていた。
塀も無ければ鍵もかけない家なのに、と訳が分からなかった。
そんな生半可な対策じゃないよ、と先生は言った。
例えば、この家で最も守りが堅いのは、あの離れ2階と先生の部屋と言った。
特に、あの2階は厳重に守られている、と。
たとえ世界一の泥棒だろうと、あの2階だけは絶対に破られないと先生は言った。
小学生が簡単に入れる2階なのにね。


60 本当にあった怖い名無し sage 2011/05/18(水) 08:29:54.01 ID:u1r0CsJ60
すると先生は笑い、普通の泥棒が入れば、壁に囲まれると言った。
そして、泥棒はどれだけ壁を越えても越えても壁が続き、閉じ込められる、と。
俺には、何のことだか、さっぱり分からなかった。
確かに離れ2階は広かったけど、それでも普通の家と同じくらいの広さだ。
しかも壁に囲まれるような仕掛けは、どこにも無かった。
はぁ?と、首をかしげる俺に、先生は最初の勉強で教えたろう、と。
あの4×4マスの図が答えだと言った。
ますます訳の分からない俺に、先生は笑いながら言ったんだ。
勉強すれば、君にも分かる日が来るよ、と。

しかし、今思えば不思議な家だったね。
あの地区ってさ、時々、空き巣が発生するんだよ。
大抵の家は何らかの空き巣の被害に遭ったけど、先生の家だけは無かったんだ。
別にボロボロの家だからとか、お化け屋敷とか、じゃなく普通の家なのに。
それに、よく鳥が集まる家だったな。
あの一帯の集落、電線はそこかしこにあるのに、なぜか先生の家近くの電線に集まってる。
それで色んな鳥の巣なんかも、よく作られてた。

んー、長いだけで意味不明で面白くない話だったね。
しかもあんまり不思議じゃないし、当然怖くも無い。」
全部、ワープロで打ってから恥ずかしくなってきた、すまない。



  


Posted by アマミちゃん(野崎りの) at 00:41Comments(1)オカルト