実際にあった怖い話(笑) 注・幽霊はでてきません
2013年01月17日
ネット上で長い付き合いのAさんからお電話をいただいた。
Aさん「アマちゃんも大変やな~」
私「いやー、いろいろですよ~」
~中略~
Aさん「そうそう、そんなアマちゃんにネタを提供しようと思ってさー」
私「なんですなんです?わくわく」
ある日、地方SNSの掲示板に、Aさんの友人・勝さん(仮名)の住所・氏名・勤め先がすべてのせられ、しかも事実無根のひどい誹謗中傷をされるという出来事がおきた。
そこには勝さんの過去の、軽々しく人がたちいるべきではないデリケートな出来事までひどい口調でなじられ晒されていたらしい。
これを知ったAさんや周りの友人も、勝さん本人も非常にショックを受けると同時に怒りに震えたという。
しかし、ある日新たに載せられた誹謗中傷。そのなかのあるキーワードが目をひいた。
それは誹謗中傷のなかのこの一文だった。
『勝はレイプ魔だ。いろんな女を食い物にしている。その証拠に、仕事上出入りしている学校で女性をレイプし、写真まで撮っている』
この<仕事上出入りしている学校で女性のヌード写真を撮っている>というキーワード。
これは、事実に基づいていた。本当の話はこうだ。
勝さんは少し前に、仕事上出入りしている先のある学校で、仲のいい美術の女性の先生に依頼されて、
(まぁ、ぶっちゃけ付き合っていたのだろう)、
ご本人のセミヌード写真を撮影したことがあったのだ。
これはもちろんご本人から依頼されてのことだったが、あまり公にするべきことでもないし、勝さんが話したのは、ほんの数人だった。
このエピソードを聞いた数人のなかの誰かが、この誹謗中傷文をネットに晒したのは間違いなかった。
そしてそのことを誰かに話したのは、たった一度、
いつもよく御飯を食べに行くレストランで、その店のご主人と奥さんと友人Aさんと4人で、ゆっくりしていたときについお酒が入って気持ちよく話した、それだけだったのだ。
これを読んだAさんも驚愕したという。
「え!あのレストランのご主人が!?まさか・・・・・」
実は勝さんは、そのレストランの奥さんとは幼馴染で、とても仲良くしていた。
(もちろん男女的な意識はまるでなく、兄妹のような関係)
勝さんは妹分の奥さんのために、以前から仕事で近くに寄ると必ずそのレストランに寄っていた。
奥さんと勝さんが仲良く会話をすることを、ご主人がすこし快く思っていなかったのは以前からどことなく察してはいたらしい。
勝さんは最近、奥さんから相談をうけていた。
主人の趣味ではじめたレストランの経営があまりうまくいっていない、知恵を貸してほしいと。
もちろん勝さんは兄貴分として二つ返事で応じ、以前にも増して足しげくお店に通い、奥さんに売り上げアップのためのいろいろなアイディアを提供し、奥さんからの依頼もあってご主人にもできるかぎりいろいろとアドバイスしていたらしい。
もちろんそれだけではなく、勝さんは仕事上のお付き合いのある方になるべく声をかけ、勝さん自身もなるべくいろんな人を連れてそのレストランに食べにいっていたという。
しかしある日、ご主人から「もう余計なこと言わないでくれ、余計なおせっかいはいらない!」と吐き捨てるように言われたのだという。
おそらくご主人のプライドをどこかで傷つけてしまったのだろう、勝さんはたしかにお節介が過ぎたのかもしれないと、奥さんにも話して、しばらくレストランにいくのを控えていたのだという。
上記のことはAさんはあとで聞かされたのだが、その間、Aさんは、勝さんの友人でいつもここで勝さんと夜お酒を飲んでいたこともあり、
Aさん「マスター、最近ここで勝と会えないけど、あいつ来てる?」
と尋ねたことがあった。ご主人は普通と変わらず
ご主人「最近見ないなぁ、忙しいのかもね、あいつがこないとさびしいよねー」
と言っていたという。
Aさんは、その会話をしたマスターが、あの誹謗中傷の書き込みをしたという可能性が信じられなかったという。
しかし内容が内容だけに、放置してはおけない。真偽をたしかめないといけない。
勝さんは、思い切って久々にレストランにいき、何も知らないそぶりで、話し始めた。
勝さん「~~そういえばさぁ、俺のことが、地元の掲示板に書かれてるんだけど、読んでみてよー」
(携帯を手渡す)
奥さん「なにこれ、ひどい・・・・・」
ご主人「・・・・(顔色が変わる)」
勝さん「実はこのなかにさー、俺が特定の人にしか話したことがない内容がはいってるんだよね」
奥さん「え!そうなの!誰よ!」
ご主人「・・・・・(明らかに挙動不審)」
勝さん「うん、それで、もしもこのまま放置されたら、俺、警察にいこうかと思うんだよね。さすがにこれはひどいでしょ?」
ここでご主人があまりに不自然な態度で席を外したらしい。その姿を見て、奥さんが気づくのに時間はかからなかった。
奥さん「もしかして・・・・」
勝さん「うん・・・ごめん・・・・お前と旦那さんとAしか知らないことなんだよ・・・・・」
(ここで三人しかしらないエピソードについて話す)
奥さん「・・・なんで・・・こんなにひどいことを・・・」
その夜、奥さんはご主人をかなり厳しく問い詰めたらしい。ご主人は、そのことに関しては、何を聞かれても、沈黙を貫いたのだという。
そして、その夜に、地方SNSに書かれていた勝さんの誹謗中傷の書き込みは全部削除された。
その二つが決め手になり、奥さんは、それから一切レストランの手伝いには立たなくなったらしい。
夫婦の会話もあれから一切なく、顔も合わせず、家庭内別居の状態だという。
奥さんから勝さんにすぐに謝罪があったらしいが、ご主人からはいまだに何も音沙汰はないという。
勝さんも、Aさんも、二度とそのお店でお酒を飲むことはないだろう。
Aさん「アマちゃん、人間てこわいなー」
私「いやぁ・・・濃いですね~」
Aさん「俺も勝もずっと前から飲みにいってて、マスターともすごく仲良く話もしてたのに、勝のお節介が気に入らんかったからとか、奥さんと仲良く話しすぎとか、それだけであんなひどい内容書けるってのが、もう信じられないよね」
私「隠れた悪意って怖いですねぇー」
Aさん「そうそう、見えないからなおさら怖いよね」
見られていないから、バレていないからと、誰かを貶めるのはやめましょう。
愛する人がそれを見たときに、笑顔になれる文章を紡ぎたいですね。
Aさん「アマちゃんも大変やな~」
私「いやー、いろいろですよ~」
~中略~
Aさん「そうそう、そんなアマちゃんにネタを提供しようと思ってさー」
私「なんですなんです?わくわく」
ある日、地方SNSの掲示板に、Aさんの友人・勝さん(仮名)の住所・氏名・勤め先がすべてのせられ、しかも事実無根のひどい誹謗中傷をされるという出来事がおきた。
そこには勝さんの過去の、軽々しく人がたちいるべきではないデリケートな出来事までひどい口調でなじられ晒されていたらしい。
これを知ったAさんや周りの友人も、勝さん本人も非常にショックを受けると同時に怒りに震えたという。
しかし、ある日新たに載せられた誹謗中傷。そのなかのあるキーワードが目をひいた。
それは誹謗中傷のなかのこの一文だった。
『勝はレイプ魔だ。いろんな女を食い物にしている。その証拠に、仕事上出入りしている学校で女性をレイプし、写真まで撮っている』
この<仕事上出入りしている学校で女性のヌード写真を撮っている>というキーワード。
これは、事実に基づいていた。本当の話はこうだ。
勝さんは少し前に、仕事上出入りしている先のある学校で、仲のいい美術の女性の先生に依頼されて、
(まぁ、ぶっちゃけ付き合っていたのだろう)、
ご本人のセミヌード写真を撮影したことがあったのだ。
これはもちろんご本人から依頼されてのことだったが、あまり公にするべきことでもないし、勝さんが話したのは、ほんの数人だった。
このエピソードを聞いた数人のなかの誰かが、この誹謗中傷文をネットに晒したのは間違いなかった。
そしてそのことを誰かに話したのは、たった一度、
いつもよく御飯を食べに行くレストランで、その店のご主人と奥さんと友人Aさんと4人で、ゆっくりしていたときについお酒が入って気持ちよく話した、それだけだったのだ。
これを読んだAさんも驚愕したという。
「え!あのレストランのご主人が!?まさか・・・・・」
実は勝さんは、そのレストランの奥さんとは幼馴染で、とても仲良くしていた。
(もちろん男女的な意識はまるでなく、兄妹のような関係)
勝さんは妹分の奥さんのために、以前から仕事で近くに寄ると必ずそのレストランに寄っていた。
奥さんと勝さんが仲良く会話をすることを、ご主人がすこし快く思っていなかったのは以前からどことなく察してはいたらしい。
勝さんは最近、奥さんから相談をうけていた。
主人の趣味ではじめたレストランの経営があまりうまくいっていない、知恵を貸してほしいと。
もちろん勝さんは兄貴分として二つ返事で応じ、以前にも増して足しげくお店に通い、奥さんに売り上げアップのためのいろいろなアイディアを提供し、奥さんからの依頼もあってご主人にもできるかぎりいろいろとアドバイスしていたらしい。
もちろんそれだけではなく、勝さんは仕事上のお付き合いのある方になるべく声をかけ、勝さん自身もなるべくいろんな人を連れてそのレストランに食べにいっていたという。
しかしある日、ご主人から「もう余計なこと言わないでくれ、余計なおせっかいはいらない!」と吐き捨てるように言われたのだという。
おそらくご主人のプライドをどこかで傷つけてしまったのだろう、勝さんはたしかにお節介が過ぎたのかもしれないと、奥さんにも話して、しばらくレストランにいくのを控えていたのだという。
上記のことはAさんはあとで聞かされたのだが、その間、Aさんは、勝さんの友人でいつもここで勝さんと夜お酒を飲んでいたこともあり、
Aさん「マスター、最近ここで勝と会えないけど、あいつ来てる?」
と尋ねたことがあった。ご主人は普通と変わらず
ご主人「最近見ないなぁ、忙しいのかもね、あいつがこないとさびしいよねー」
と言っていたという。
Aさんは、その会話をしたマスターが、あの誹謗中傷の書き込みをしたという可能性が信じられなかったという。
しかし内容が内容だけに、放置してはおけない。真偽をたしかめないといけない。
勝さんは、思い切って久々にレストランにいき、何も知らないそぶりで、話し始めた。
勝さん「~~そういえばさぁ、俺のことが、地元の掲示板に書かれてるんだけど、読んでみてよー」
(携帯を手渡す)
奥さん「なにこれ、ひどい・・・・・」
ご主人「・・・・(顔色が変わる)」
勝さん「実はこのなかにさー、俺が特定の人にしか話したことがない内容がはいってるんだよね」
奥さん「え!そうなの!誰よ!」
ご主人「・・・・・(明らかに挙動不審)」
勝さん「うん、それで、もしもこのまま放置されたら、俺、警察にいこうかと思うんだよね。さすがにこれはひどいでしょ?」
ここでご主人があまりに不自然な態度で席を外したらしい。その姿を見て、奥さんが気づくのに時間はかからなかった。
奥さん「もしかして・・・・」
勝さん「うん・・・ごめん・・・・お前と旦那さんとAしか知らないことなんだよ・・・・・」
(ここで三人しかしらないエピソードについて話す)
奥さん「・・・なんで・・・こんなにひどいことを・・・」
その夜、奥さんはご主人をかなり厳しく問い詰めたらしい。ご主人は、そのことに関しては、何を聞かれても、沈黙を貫いたのだという。
そして、その夜に、地方SNSに書かれていた勝さんの誹謗中傷の書き込みは全部削除された。
その二つが決め手になり、奥さんは、それから一切レストランの手伝いには立たなくなったらしい。
夫婦の会話もあれから一切なく、顔も合わせず、家庭内別居の状態だという。
奥さんから勝さんにすぐに謝罪があったらしいが、ご主人からはいまだに何も音沙汰はないという。
勝さんも、Aさんも、二度とそのお店でお酒を飲むことはないだろう。
Aさん「アマちゃん、人間てこわいなー」
私「いやぁ・・・濃いですね~」
Aさん「俺も勝もずっと前から飲みにいってて、マスターともすごく仲良く話もしてたのに、勝のお節介が気に入らんかったからとか、奥さんと仲良く話しすぎとか、それだけであんなひどい内容書けるってのが、もう信じられないよね」
私「隠れた悪意って怖いですねぇー」
Aさん「そうそう、見えないからなおさら怖いよね」
見られていないから、バレていないからと、誰かを貶めるのはやめましょう。
愛する人がそれを見たときに、笑顔になれる文章を紡ぎたいですね。