物部氏と先代旧事本紀(メモ)
2013年02月05日
『皇祖神饒速日大神の復権』 大野七三
http://www.shinto.org/forum/forum18/mybookreview.htm
天 璽 瑞 宝
http://mononobe.digiweb.jp/index.html
先代旧事本紀の世界
http://mononobe.digiweb.jp/kujihongi/index.html
『先代旧事本紀(せんだいくじほんぎ)』とは?
http://mononobe.digiweb.jp/kujihongi/aidai.html
現代語訳 『先代旧事本紀』
http://mononobe.digiweb.jp/kujihongi/yaku/index.html
12.文献は語る -日本神話・その5
http://inoues.net/yamahonpen10a.html
五色人について(メモ)
2013年02月05日
「超古代文明」様より転載
http://f35.aaacafe.ne.jp/~shinri/kodaibnmei.html
五色人
「五色人」というと、中伊豆に本部がある世界真光文明教団や、飛騨高山に本部のある崇教真光の専売特許のように思っている人がいるかもしれない。あるいは、もう少し勉強しているならば、それは真光の岡田光玉(1901-74)が『竹内文書』の影響を受けた証拠だ、というかもしれない。
ところが、竹内巨麿がまだ四歳の明治十二年、越中立山から遠く離れた豊前小倉で、すでに「五色人」について言及していた神道家がいたのである。黒住・禊・天理・金光・修成・大成・神習・大社・扶桑・実行などと同じ神道十三派の一つに数えられる神理教の教祖・佐野経彦(1834-1906)である。
すなわち、佐野経彦は「五色人」について、同家の物部伝承をもとに、次のように指摘したのである。
「木火土金水は、果たして知る十神よりはじまる。五色の人種は五祖人にはじまる。天神もろもろのみこともちて、諾冊ニ神に詔りして、国土をつくり固めしむ。又諸の祖神をうむ。人の人たる道をもって、累世に相続し伝わる。繩々として絶ゆるなし。子孫八十つづき」
さして五祖人と五色人について、次のように示すのである。
木 オーストラリア人 勾々奴智神 青
火 アメリカ人 火具土神 赤
土 アジア人 埴安姫神 黄
金 アフリカ人 金山彦神 黒
水 ヨーロッパ人 水波女神 白
すなわち、この『神理学入門』が執筆された明治十二年六月の時点では当然のことながら、まだ『竹内文書』は公表されていないのである。だが、佐野経彦という物部氏の末裔を名乗る神道家によって、「五色人」はすでに明らかにされているのだ。彼が、そのことを、自家の物部伝承から得たのか、あるいは物部氏の<記紀>である『』(十巻)や、『旧事本紀大成経』(七十二巻)を読んで知ったのか、それとも単なる五行思想から発想したのか、それについて想像するしかないが、佐野経彦の著書には超古代史文献的要素が散見されるのである。
それは佐野経彦が生まれ育った豊前の小倉(現在、福岡県北九州市小倉南区)という風土からきたのかもしれない。というよりも、九州全体が古代文明の発祥の地であったのだ。とくに、豊の国・肥の国は埋もれた古代伝承の宝庫となっている。たとえば、「五色人」関係でいえば、熊本県阿蘇郡蘇陽町大野には「五色の神面」と「水の玉」の神器を伝えている幣立神宮がある。また、佐野経彦ゆかりの小倉の豊前北部に対し、豊前南部の大分県宇佐地方から<日本最古の神道>を自認した禊流の川面凡児(1862-1929)が出ている。彼の神道霊学にも超古代史文献的要素が色濃く漂っているのである。
「古神道の系譜」菅田正昭・著