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【natsuさんより】思うところあり一文を

2011年03月31日

natsuさん、いつも本当にありがとうございます!

率直なご意見に感謝感謝です!!!!
(人´∀`).☆.。.:*・°

________

野崎様

natsuです。

いつも楽しく読ませて頂いております。
有り難うございます。

以下私見ですが思う所ありメールさせて頂きました。
読んで頂ければ幸いです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
経済的な話は、どこに自分の立位置を取るかで
白にも黒にも見えることがあります。

先日UPされておりました【時事】震災でわかった日米の競争力格差
だけでは、読者の方々に偏ったイメージが先行すると思われますので、
一文を寄稿いたします。


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

確かに現在の米国の製造業は米国内で製品のパーツの全てを
生産しているわけではありません。
アジアを初めとした費用の安い国で各パーツを製造しています。

これはトヨタ・ホンダ等の日本の自動車等の製造業でも同じ事が言えます。

最も安く生産できる国で部品を生産し、高く売れるところで流通させる。
製造業の基本かと思います。

上記の日本の製造業を讃える報道をしている人達に抜けている視点が
一つあります。

<Q>
では、今回注目を浴びている日本国内の部品メーカーを使って
日本国内の大手メーカー(大企業)は、アップルや、HP、ボーイング社が提供している
iPhone,PC,航空機という「魅力ある完成品」を提供出来るだろうか?


トヨタ、ホンダ、日産の部品を東アジアで作っているからといって、
東アジアなどの国々で日本の完成品の車と同程度の車が作れないという理屈と同じ事です。

話が少しそれますが、、、
リーマンショックで一度破綻した米国のGM(自動車会社)などは
UFO=有価証券報告書=上場企業の財務報告書 を読めば、
GMは車を製造して売って得ている利益よりも、金融部門の利益の方が
高効率だったことが分かります。
GM=金融会社とも言えるような内容です。

日本のトヨタでも、ある面では同じようなことが見受けられます。
それは”現金一括払い”で車を買うことが嫌がられることです。
ローンを組んでトヨタ車を購入して欲しいのです。
(金利分だけ車を高く顧客に売ることが出来る)

金融業というのは、お金を使ってお金を稼ぐ方法をとりますから
稼ぐという一点においては最も効率が高いものです。
<各業種での利益率等は検索すると色々と出てきます。>
<金融業よりも利益率が良いのは、公益ギャンブル業界:パチンコ等です>
<日本の商社マンの給与が高いのは、固定費が人件費=頭脳費であり、
米国ではコンサルタントと同様の費用の形になるので、高い給与を支払えます(笑)>


話を元に戻しますと、経済の見方としては、
「製品に必要なモノを製造しているかどうか?」というよりも
【原価→完成品 の値段がどれだけ上がる商品を作っているか?】
が重要であり、それが大量に製造&売れるのかどうか?が重要です。

これは聞いた話ですが、日本のある企業の役員の方々が、
米国HPに視察に出向いて
「どんな素晴らしい工場の操業・経営をしているのだろう?」と現地で聞いたら、
HPの回答は
「カンバン方式です!」=トヨタウェイ と言われたとか。
わざわざ米国まで行かなくても、日本国内(愛知)で分かった話だったと。チャンチャン(笑)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E7%94%9F%E7%94%A3%E6%96%B9%E5%BC%8F

確かに日本の部品メーカーからの部品提供が滞れば、米国の一企業は困るでしょうが
アップル、HP、ボーイングが困っても、パソコンや飛行機がなくなるわけではなく、
他の企業が出てくるだけではないかと思います。

日本には優れた部品メーカーは多々ありますが、その部品メーカーの力を
最大限に引き出しているのは、米国企業などであり、
最も大きく収益を上げているのも米国企業だということです。

私見ですが、
『有能な奴隷』でいることを喜んでいるようでは、よろしくないと思います。


読んで頂きましてありがとうございました。

文責 natsu
  


【時事】震災でわかった日米の競争力格差

2011年03月31日

3.24配信【時事】震災でわかった日米の競争力格差

newsweekjapan

津波と原発事故が複合した日本の震災の深刻さが明らかになる中、90年代にアメリカが
日本に経済的に勝利したという考えもまた、実際には神話に過ぎなかったことが明らか
になりつつある。


 ボルボは今週、日本製のナビゲーションとエアコンの在庫が10日分しか残っておらず
、工場が操業停止になる可能性があることを明らかにした。ゼネラル・モーターズ(G
M)は先週、シボレーコロラドやGMCキャニオンを組み立てているルイジアナ州シェ
リーブポートの従業員数923人の工場を、日本製の部品が不足しているために閉鎖す
ると発表した。

 アーカンソー州マリオンでは、ピックアップトラックのタンドラなどトヨタ車の後部
車軸を作っている日野自動車の製造工場が、日本から輸入されるギアなどの部品が急激
に減っていることで操業停止の危機に瀕している。

 他の産業でも事情は同じだ。半導体を製造する設備の大半が日本だけで作られている
か、または主として日本で作られている。半導体の回路を焼き付けるステッパーは、3
分の2がニコンかキャノン製だ。携帯端末やラップトップパソコンに使われる樹脂「B
Tレジン」の約90%、世界のコンピューターチップに使われるシリコンウェハーの60%
は、日本から輸入されている。

 日本の混乱が長引けば、アップルやヒューレット・パッカード(HP)は深刻な問題
に直面しかねない。今まで誰も気にしたことがないような製品、例えば小型マイクやメ
ッキ素材、高性能機械、電子ディスプレイ、それにゴルフクラブやボーイングの新型旅
客機ドリームライナーの羽に使われる炭素繊維など、すべて日本だけで作られているか
、または主に日本で作られている。




アメリカが被災しても世界は困らない

 最近の報道では、世界のサプライチェーン(部品調達網)の複雑さや、各企業が生産
ラインを止めないためにどれだけ競い合っているかが盛んに紹介されている。しかしこ
の点に関する日本とアメリカの違いについては、誰も論じていない。

 考えてみれば分かることだ。北米以外にある世界中の自動車工場で、アメリカ製の部
品が不足して操業停止の危機に直面するところなどいくつあるというのか?もしシリコ
ンバレーで地震が起きたとして、アップルはどれだけの危機に瀕するだろうか?

 もしそうした事態になったらアップルは被害を受けるかもしれない。特にスティーブ
・ジョブズがけがをしてしまったら、事態は深刻だ。しかしアメリカが被災しても、今
回の日本の震災が世界の部品調達網に与えている影響には遠く及ばない。

 理由は簡単だ。インテルのチップなどいくつかの例外を除けば(ボーイングでさえ国
内ではドリームライナーの30%しか製造していない)、アメリカはもう世界市場に向け
てそれ程多くの製品を出荷していないからだ。


  


Posted by アマミちゃん(野崎りの) at 09:15Comments(4)政治