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【時事】震災でわかった日米の競争力格差

2011年03月31日

3.24配信【時事】震災でわかった日米の競争力格差

newsweekjapan

津波と原発事故が複合した日本の震災の深刻さが明らかになる中、90年代にアメリカが
日本に経済的に勝利したという考えもまた、実際には神話に過ぎなかったことが明らか
になりつつある。


 ボルボは今週、日本製のナビゲーションとエアコンの在庫が10日分しか残っておらず
、工場が操業停止になる可能性があることを明らかにした。ゼネラル・モーターズ(G
M)は先週、シボレーコロラドやGMCキャニオンを組み立てているルイジアナ州シェ
リーブポートの従業員数923人の工場を、日本製の部品が不足しているために閉鎖す
ると発表した。

 アーカンソー州マリオンでは、ピックアップトラックのタンドラなどトヨタ車の後部
車軸を作っている日野自動車の製造工場が、日本から輸入されるギアなどの部品が急激
に減っていることで操業停止の危機に瀕している。

 他の産業でも事情は同じだ。半導体を製造する設備の大半が日本だけで作られている
か、または主として日本で作られている。半導体の回路を焼き付けるステッパーは、3
分の2がニコンかキャノン製だ。携帯端末やラップトップパソコンに使われる樹脂「B
Tレジン」の約90%、世界のコンピューターチップに使われるシリコンウェハーの60%
は、日本から輸入されている。

 日本の混乱が長引けば、アップルやヒューレット・パッカード(HP)は深刻な問題
に直面しかねない。今まで誰も気にしたことがないような製品、例えば小型マイクやメ
ッキ素材、高性能機械、電子ディスプレイ、それにゴルフクラブやボーイングの新型旅
客機ドリームライナーの羽に使われる炭素繊維など、すべて日本だけで作られているか
、または主に日本で作られている。




アメリカが被災しても世界は困らない

 最近の報道では、世界のサプライチェーン(部品調達網)の複雑さや、各企業が生産
ラインを止めないためにどれだけ競い合っているかが盛んに紹介されている。しかしこ
の点に関する日本とアメリカの違いについては、誰も論じていない。

 考えてみれば分かることだ。北米以外にある世界中の自動車工場で、アメリカ製の部
品が不足して操業停止の危機に直面するところなどいくつあるというのか?もしシリコ
ンバレーで地震が起きたとして、アップルはどれだけの危機に瀕するだろうか?

 もしそうした事態になったらアップルは被害を受けるかもしれない。特にスティーブ
・ジョブズがけがをしてしまったら、事態は深刻だ。しかしアメリカが被災しても、今
回の日本の震災が世界の部品調達網に与えている影響には遠く及ばない。

 理由は簡単だ。インテルのチップなどいくつかの例外を除けば(ボーイングでさえ国
内ではドリームライナーの30%しか製造していない)、アメリカはもう世界市場に向け
てそれ程多くの製品を出荷していないからだ。




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Posted by アマミちゃん(野崎りの) at 09:15│Comments(4)政治
この記事へのコメント
日本の底力はすごいのですね~
Posted by とっちー at 2011年03月31日 10:31
というか、この3県にでしか部品が作られてなかったということ?この混乱のために日本中が生産できない事態に陥っているの?
どのようなしくみか詳しく知りたいですね。
Posted by goma at 2011年03月31日 11:47
日本もアメリカのようにならない様にしないと。
自分ひとりくらいはいいや
自分の身内くらいはいいや
とやってたらそのうちシッペかえしくらうだろうね。
Posted by 通行人 at 2011年03月31日 19:31
(笑)
三県で作っているわけではありません

日本国内における部品製造の仕組みを説明すると、製品の部品は中央の大手メーカーから全国の部品メーカーに発注されます

部品メーカーは全ての部品を自社で生産してるわけでなく全国の鉄工所に様々な部品を発注するわけです
部品によっては そこ(町工場や部品メーカー)でしか造れない高い技術を要する物や特殊な技術を要する物があります

また、コストを抑える為 工作機械も特定の部品を作る為だけの専用機化してる会社もあり、ある地域が今回のように壊滅的な被害に遭うと そこで作っていたものをすぐによそで作るということは技術面やコスト面や設備面(特定の部品を作る為だけに特化した専用機など)の面から すぐに対応することは不可能になるわけです

日本国内の製造においても同様の影響があり、特定の地域で作っていた部品が入荷しない為 被害に遭って無い地域で生産していた部品だけが入荷しても完成品や完成部品が出来ない為 被害に遭って無い地域への発注もストップがかかったり発注量が激減してしまうわけです

経済は全てが連動しており どこかがコケると全てに影響が出て来ます

タイムラグをおいて影響が出てくる業界も これから出てくると思いますので どの業界の方も 考えられることは事前に考えて 打てる手は早めに打っておくことが望ましいと思います
Posted by 宮崎 県太郎 at 2011年04月01日 04:14
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