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11月25日の事【秋介さんのお話再掲載】

2014年01月24日

サラッと書かれてますが、このお話の背景はすごいことです。

皆さんにぜひその背景を分かっていただきたいです。

かつてこの国に、社会全体を飲み込もうとした共産主義思想の爆発的運動があり、

国を愛する学生たちが自らの志によって戦う姿があり、

国を愛する作家・三島由紀夫と国を愛する学生が、

身を捨てて、国を護ることの大切さを説き、最後は自らの命によってその責任をとりました。

国を愛する作家の死は、多くのマスコミの歪んだ理解によってその真意は伝えられず、

多くの国民には誤解されたままとなりましたが、

心ある人々の魂に、その死をもって国を愛するという精神の気高さを刻みました。

このお話は、三島さんそのものではないかと感じます。




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[11月25日の事]



皆様お疲れ様です。また不動産の話かって?いやいや、私だってたまにはねえ(笑)

さて昭和45年11月25日って何の日?三島由紀夫と盾の会の会員森田必勝氏が割腹自決した日なんです。

盾の会ってメンバーは学生が殆どでね。

反左翼学生が作った日本学生同盟ってのから殆ど入会してんですよ。早稲田が中心でね。

日本学生同盟メンバーは早稲田ハウスって寮を根城にしてた。

決起の日は早稲田ハウスに一杯学生が集まり牛込警察に行った。

両者の遺体が一時収容されると聞いて焼香と合掌する為にね。

森田氏は日学同の幹部だったしね。三島も日学同に講演したりと縁があったんですよ。

その夜早稲田ハウスに数名の学生が泊まり、その内の一人のAさんは押し入れの上段に寝た。そこは森田氏愛用の寝台でもあってね。

夜中Aさんはザッザッザッって足音に目を覚ました。規則的なリズムで聞こえて来る音はなかなか止まない。それは、まさに階段を駆け上って来る軍靴の音だったと云う。

「森田さんの霊が帰って来たんだ」

何かAさん霊気に打たれたようになってね。

押し入れの下に居るBを起こし「Bさん靴靴の音ですよ」と伝えたがBさんは聞こえないと云いまた眠った。

Aさんは闇に目を凝らすと壁に黒い羅紗紙が目についた。白墨で満州の「建国宣言」が書いてある。早大防衛部の研究発表の掲示だ。

目を凝らすと白い文字が薄ぼんやりと見えその上に燐が燃えるような青い紫がかった光芒が放たれたと思うと人の横顔のようなものが映った。

森田氏の顔ではなく憂いに沈んだような三島由紀夫の顔だった。

ハッキリ見ようと目を凝らすと心臓の鼓動が激しくなり憑き物が落ちたように我にかえった。

再び見ると三島の輪郭が段々明確になって来る。

が、それにつれてまた心臓が波打ち苦しくなる。




後日、軍靴の音は壊れた風呂場の水道の水がベニヤに当たる音と判明したと云う。

Aさんは皆にショックが尾を引いて見た夢だと云われたと笑った。

いや、夢じゃないと私は思う。きっと三島氏も森田氏も来ていたと思うと云うと、Aさんは、ニッコリ笑って

「秋介の云う通りかもな」とビールを飲み干した。

これは、酒場のうだ話かもしれないですね。いかがでしたか?












  


Posted by アマミちゃん(野崎りの) at 09:43Comments(3)秋介さん