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奄美への想い

2010年03月25日

長く奄美への想いに封をしていたのです。

東京の会社にいたとき、師匠に言われました。

「あなたが奄美とご両親を愛する気持ちはとてもわかります。しかし、その思いが偏った心のままでいると、毒にもなるのです。

その想いは一旦きりなさい。東京で学ぶべき心を学んで、その上でその心で奄美とご両親に尽くしなさい」

そのときは師匠が言う言葉の意味がわかりませんでした。でも、私の未熟な心のままではいけないのだということだけはわかりました。

そのときから私は奄美を一旦きりました。貪り読んだ本の内容もほとんどをあえて忘れました。

今思えば、それまでの私が奄美を愛する思いにはたしかに毒がまじっていました。

薩摩を憎み、琉球を憎み、奄美の消えてしまった歴史の断片からなんとか薩摩よりも琉球よりも勝る優越性をひきだそうとしていました。思えば思うほど奄美という土地が愛おしく、その母なる地を蹂躙した存在への憎しみの炎をつねに燃やしていました。

しかしその想いが健全でないと知り、それまでの思いから一歩離れた目で見たときに、はじめて奄美のもう一つの魅力が見えてきました。

何も特別なものである必要はない。薩摩にも琉球にも勝つ必要もない。

奄美の神々の加護。人々の営み。自然の深さ。それがすでに輝く「特別な存在」なのだということ。

奄美の神々への感謝。この地に生をいただけたことへの感謝。奄美という地に縁をいただくことができた感謝。

奄美の歴史は、過去の栄光や悲劇にあるのではない。いま生きてる私たちの生き方がつくるものだということ。



きっと、師匠との出会いもまた、奄美の神様のはからいであったのでしょう。

師匠がそのようなことをぽつりとわたしのいないときにこぼしていたそうです。

師匠との日々を通してみた奄美の姿は、ありのままが尊いのだという感謝の心でした。

奄美の神様、ありがとうございます。

新元博文さんの言葉を借りれば、

「天地(あめつち)の 親神加那志(うやかみがなし) とうとがなし」

この言葉がすべてではないのかとも思えるのです。

宗教も無宗教も関係ないのです。

どうか奄美の神々の深き御心が、

奄美のすべての皆様に届きますように。

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Posted by アマミちゃん(野崎りの) at 22:26│Comments(2)奄美
この記事へのコメント
最近心が乱れがちだったのですが…
この言葉を聞いて胸があつくなりました。もう一度、見つめ直すことができそうです。

ありがとうございます。
Posted by 七菜子 at 2010年03月27日 00:51
>七菜子さん
コメントありがとうございます!
(o‘∀‘o)
こちらこそ、ささやかながらでもお役にたてましたら幸いです。
ありがとうございます!
m(_ _)m
Posted by アマミキョアマミキョ at 2010年03月27日 11:07
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    コメント(2)