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父と初詣参拝(アマンデー&蒲生神社)

2014年01月04日

正月休みでゴロゴロしている父を連れて入舟町のラーメン『一番軒』でラーメンを食べたあと、

突然父に話を振ってみた。

私「父上、アマンデーに行きません?」

父「おお、いいな。行ってみるか」

これまで何度誘ってもにべもなく断られてきたので、ここで気持ちが変わらないうちにと、早速車を飛ばし、いざアマンデーへ!

途中でビッグ2で、正月だから奮発とばかりに黒糖焼酎『天孫岳(アマンディー)』を一升瓶で一本購入。ついでにあまいろのペットボトルも購入。

車で走らせている一時間の間、私の奄美学講義を聞かされるハメになる父。

父「お前の話は全然わからんぞ」

そんなことはお構いなしに、自衛隊嫌いな父を連れて防衛省敷地内を車を飛ばし、登ること数分。(笑)

アマンデー入口到着。



重たいものを持つのは男の仕事なので、一升瓶と水は父に持たせてスタスタ降りて、アマンデーに着く。

やはり石碑の周りは綺麗にお掃除されていて、どなたが奉納されたのかお花が綺麗でした。

以前私が持ってきていたお神酒の5合瓶の『天孫岳(アマンディー)』も半分に減っていた。どなたかが注いでくださっているらしい。

一礼して石碑の周りを掃き清め、松葉を掃きとり、

そのあいだ、父にお神酒のお水を入れるコップを濯いでもらい、そこに新しいお神酒とお水を注いでもらう。

いつもの土方仕事スタイルなのは、理由はありません。ただ寒いのと手っ取り早いからです。

さすが我が父。格好に頓着なし。髪型にも頓着なし。(いつも我慢の限界まで髪とヒゲを伸ばし放題にする。母が抗議しまくってもどこ吹く風)





父「なんだこの空き瓶は」

私「あ、それは埼玉のYさんからいただいた、英彦山神宮のお神酒の空き瓶」

父「ふーん。酒いれとくか」






父は一升瓶を持って歩き、石碑の周りの四隅にお酒を撒きました。

私「何か意味があるんですか?」

父「特にない。なんとなく」

なんとなくかい!(笑)


そして二人で手を合わせ、初詣参拝をさせていただきました。



一升瓶は風で煽られると危ないので、お下がりとしていただいて持ち帰りました。



そして車に戻り、あの例のイワクラ(蒲生崎のほうを向いている)を説明すると、

父「よし、蒲生崎に行ってみるか」

私「マジで!」

周りはどんよりした曇り空。でも父がそういう気分のうちに行かねば、次はいつその気分になってくれるかわかりません。

そのまま車は蒲生崎へ。

(ここからは写真ありません。撮り忘れてたの・・・・)

笠利町をぐるっと外周りして車を走らせ、

サトウキビ畑の間の超わかりづらい入口を縫って走ると、

やがて蒲生崎観光公園が見えてきます。

こちらは、奄美の伝説では約800年前に、平家の生き残りが奄美に逃れてきた時に、

蒲生左衛門という人物が源氏の追っ手をチェックするための見張り番をしていた場所ということで知られています。

その蒲生左衛門を祀った神社が、蒲生崎展望台の近くにある『蒲生神社』。

戦中は、出生兵士のための祈願が行われた場所でもあるそうです。

ちなみにこちら『蒲生神社』はいわゆる『心霊スポット』として奄美では有名ですが、

私は断固認めません。(キッパリ)

神域を心霊スポットだとおもしろがる連中は祟られたらいいんです。私は普通に敬意を持って参拝します。はい。




長い坂を下り、蒲生神社入口に立つと、

私「あ!入口が開いてる!」

前回参拝に来させていただいたときには閉まってたのですが、さすがにお正月なので、参拝客のために開けているのでしょう。

父は一升瓶をあけ、賽銭箱の手前両側にお神酒をこぼして捧げました。

そして二人でお賽銭を捧げ、拝礼。

こちら『蒲生神社』は、とっても個性的な狛犬さんがいるので、なかなかオススメです。

そして父と二人で蒲生崎展望台へ。

父「おおー。眺めがいいなぁー」

私「久しぶりですわー」

父「ここから狼煙をあげて、どうやって戸口や浦上や諸鈍(平家の拠点があったところ)まで知らせたんだ?」

私「私に聞かれても・・・・・」

父「おそらく、アマンデーからここ蒲生崎、そしてあそこに今井崎だろ?全部繋がってるんだよ」

(注・今井崎は今井権現と言って、同じく平家の見張り所だったところに神社が建てられています)

私「なるほど、そうきたか」

父「あそこがアマンデーだろ?あそこが今井崎。ぐるっと見渡せる。ここが重要な航路だったんだろうな」

私「じゃー、平家の生き残りはアマンデーにもいたと」

父「だからアマンデーの麓に平集落があるだろ」

私「あ!!!」

父「平家だけじゃないだろうがな。お前の言い分を聞けば、奄美ははるか昔から本土と中国を繋ぐ交易の要所だったんだろ?
なら、平家はむしろ、古代からの重要拠点を抑えてたここ最近の新興勢力ってだけじゃないのか?」

私「なら、蒲生崎や今井崎を祀ってるのはわかりますね」

父「平家だけを祀ってるわけじゃないだろうな。おそらくアマンデーは蒲生崎・今井崎の航路を通る船の情報を集める場所だったんじゃないか。この地形から言えばな」

私「そのアマンデーに、いま自衛隊の情報収集基地があるのはなんちゅー歴史の因果でしょうね」

父「まったくだ」

私「じゃー、諸鈍とか戸口とかの平家も、当時の重要な航路にかかわる場所にいたということになりますね」

父「そうだろうな。問題はそいつらがどっからそれを知って、いつからいたか、だろうな」

たしかに、重要な航路を抑えることができる場所に居城をもつには、その土地の情報がないといけません。

ということは、平家は「突然逃げてきたわけではなく、元からこの奄美内をある程度地元民から信頼を得られる程度には出入りしていた」ことになります。

もしかすると古代の奄美は、私達が思っている以上に、本土とのやりとりがさかんだったのかもしれません。



しかし蒲生崎の眺めはサイコーです。みなさん、オススメです!

車に戻り、蒲生崎を麓まで下っていると、雨が本降りになってきました。

フロントガラスを叩きつける雨に、これは早目に参拝しててよかったと思っていると、

父「あー、これは今井崎にいくのは諦めるか~」

行こうとしてたんかい!!!

(車でたぶん30分くらいはかかる距離)

雨さん、降ってくれてありがとう・・・・と思いながら、次は今井崎にいこうと父と話ながら車を帰路に飛ばしました。

てゆーか、今井権現の手前に行くには、むちゃくちゃ道の悪い崖づたいなので、雨降りにいくとマジで危ないです・・・・。


そして50分ほど車を走らせ、実家に到着。

一升瓶のお神酒を持った父の後ろ姿を見届けたあと、私は自宅に戻ってバタンキューしました。

しかし、父をアマンデーと蒲生神社に連れて行けてよかったよかった。

次は今井崎と名瀬高千穂神社だ!そしてできたら湯湾岳(@山神の祠)にも連れて行くぞ!!!!

あ、奄美拠点ももちろんです。はい。












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Posted by アマミちゃん(野崎りの) at 02:39│Comments(3)奄美日々の出来事
この記事へのコメント
蒲生左衛門さんって、
戦国時代の蒲生氏郷と関係があるのでしょうか。
もし、そうだとすると、
私の親戚につながっている可能性がございます。
Posted by 月面のヘリウム at 2014年01月10日 01:48
>月面のヘリウムさん
マジですか!!!
なにげに月面のヘリウムさん、名家ー!!!!

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%92%B2%E7%94%9F%E6%B0%8F%E9%83%B7

いや、奄美の蒲生さんはたぶん平凡な蒲生さんだと思うんですけど・・・。
平家というのはわかってますが、たぶんそれだけです・・・。
Posted by アマミちゃんアマミちゃん at 2014年01月22日 01:16
遅くなって申し訳ありません。初詣って良いものですよね。地域地域によって違いますが(隊長さんの話ではウマが合う合わないまでおっしゃっていましたね)行ける時に行けるのは幸せなことなのではないかと思います。思想は人それぞれですが、それでも懸命に生きている人は例え最期はどうなるかわかりませんが羨ましいと思います。
Posted by るり at 2014年03月06日 02:26
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