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海人族と竜宮信仰について(メモ)

2013年11月19日

鹿児島県 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B9%BF%E5%85%90%E5%B3%B6%E7%9C%8C より

鹿児島神宮(霧島市隼人町)に由来する。「鹿児島」の語源は、天津日高彦穂々出見尊(山幸彦)が海神(わたつみ)宮に行く際に乗った舟が鹿児山で作られたという説や、「神籠もる島」という説、「カゴ」は崖という意味で、四方が崖に囲まれている桜島は「カゴ島」と謂われ、鹿児島は桜島の古い名であるという説、など諸説ある。

現在鹿児島市と鹿児島神宮は離れているが、鹿児島郡設置当初は天降川までが鹿児島郡内であった。


アマミ注:

カゴと海人族の関わりについて、お気に入りカテゴリー「海人の國、日本」http://homepage2.nifty.com/amanokuni/index.htm
をぜひご参照ください。私も今日知ってビックリしました。






南西諸島の海神信仰 http://ir.minpaku.ac.jp/dspace/bitstream/10502/3413/1/KHB_003_005.pdf より


以上,ヤマト文化圏と琉球文化圏および周辺地域を加えて竜神信仰を述べたのであ
るが,次のようにまとめるものである。

(1)わが国の竜神信仰は,ヤマト・琉球全域に見られ,それは中国,台湾,韓国の
竜神信仰ともつながっている。ただし,名称は中国では「竜王」が多く,日本では
「竜宮」あるいは「竜宮の神」が多い。「竜王Jは豊漁や航海などの海神と雨乞いなど
の農神の両性格をもつけれども,「竜宮の神」は海神の傾向がつよい。日本において
は,ヤマト文化圏では仏教系の「竜王」信仰が善宝寺を中心に東北に広く分布してい
るが,これは海神の性格がつよい。しかし,一方では西日本0帯に農神としての「竜
王」信仰が広く見られ,ヤマト文化圏での南限は金峰神社である。

② 南九州では薩摩北部に農神としての竜王信仰が流入している。また神楽などに
もその影響が見られる。しかし,薩摩南部ではそれがさかんでなく,代りに綱引や祭
礼を通して海神信仰が深く底流している。薩南諸島でも竜王,竜宮ともあまり見られ
ず,その状況は薩摩南部に似ている。そして,竜王や竜宮の呼称はなくても海神信仰
そのものは見られる。

(3)日本の竜神信仰は,トカラ列島と奄美大島を境にして二つに分けることができ
る。トカラ以北のヤマト文化圏ではエビス信仰がさかんで,海神の豊漁面はそちらに
吸収されている。また,航海面も熊野,住吉,金毘羅などの信仰に分化している。こ
れに対して奄美大島以南の琉球文化圏では豊漁や航海は竜宮の神に祈り,かつ航海は
ウナリの力にも頼っている。しかし,ヤマト文化圏ほど神々の機能分化は見られず,
竜宮の神の信仰はさかんであるといえる。

(4)琉球文化圏では,竜宮の神の小祠を設けて祈る内圏と,巫女のオモロやカミグ
チにのみ表現される「竜宮」の多い外圏の二種が同心円状にあって,竜宮信仰のこの
地域への二重伝播を示している。中国では竜王の表現が多いのに対し,ヤマトでは竜
王も竜宮もよく使う。したがって奄美・沖縄の竜宮の語はヤマトから琉球王朝へ入り,
それがノロやッカサを通じてひろまったものと思われる。ヤマト・琉球の接点にある
トカラの巫女ネ0シはノト(祝詞)の中に竜宮を述べるが,巫女と竜宮のセットは琉
球のそれと同じ構図である。

(5)沖縄の竜王殿は中国伝来のものであろう。沖縄にはハーリ0舟など,中国の竜
王信仰にちなむ習俗が深く影響している。

(6)海神信仰とハーリー舟の組合わせは美保神社の諸手船にも見られる。その由来
はわからないけれども日中共通の習俗であることにはちがいない。中国の竜王信仰は
広田遺跡や倭人伝に検出されるごとく,弥生時代以来,わが国の海人たちに深い影響
を及ぼしている。しかしその一方では,竜王,竜神,竜宮の言葉に必ずしも癒着しな
い「わだつみ」や「ニライ・カナイ」などの語があって,わが国海神信仰の独自性を
見せている。そして,ヤマトとわだつみ,琉球とニライ・カナイのセットによる表現
上の対比をも見せている。




アマミ注:

この研究論文のなかで、「縄文土器からも竜神信仰がうかがえる」と書かれています。

ともすると、天孫族神話よりも竜神信仰のほうが古いのではないかと個人的には考えております。







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Posted by アマミちゃん(野崎りの) at 12:20│Comments(0)奄美
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