【Mさんより】奄美の集落図と集落内聖地について
2015年01月26日
私より奄美に詳しいMさんが、
奄美の古代からの集落(シマ)のパターンを絵にしてくださいました!
Mさん、ありがとうございます!!!!!
(*`・ω・)ゞ
奄美の集落(シマ)パターン図(Mさん作)
注:もしかすると地図に抜け落ちや間違いがあるかもしれませんとのこと。
以下Mさんより。
「奄美のシマはノロ祭祀を基本に作られています。
地図を見ると下が水神様系統、左がその他、上がヤマ神様系統。
右がシマ祭祀な感じです。
それに非常用の高倉。
高倉は貯蓄用だが、実際問題、必要な時は非常時なわけで…
(古代の奄美はしばしば食料難があったそうで、蓄えは生命線だった模様)
オマケがケンムンとかw
(注・ケンムンとは奄美の妖怪です。元人間という説が濃厚。)
なお、村外れの巨石絡みかケンムンスポットまでがシマの縄張り。
巨石や岩絡みでイビガナシだけはどうも中国の影響臭い。
残りはたぶん、古代祭祀の末流かと思われます。
似たものでは立神と海岸の聖地の関係です。
お察しのとおり海岸の聖地と立神は一直線が基本です。
海岸の儀式はニライカナイからの神々のお迎えとか。
調べたら分かるが開発タブーは死者の道とカミミチですね。
あとは各種の聖地や祭祀場。
(そういう場所はおろそかにすると不都合などが起きてる可能性アリ)
開発やるにしてもビルに神社併設とかの類いは必須と思われます。
一応、死者の道は葬式の時は通行可。
墓場に土葬用?
古代においては、普段は死者の道は通行止のようです。
ちなみにその前はヤマに風葬みたいですね。
たぶん、一部はノロ聖地化してるかも。
ちゃんと集落内の聖地とかミャーとか調べて適切にお詣りや儀式をやってください。
シマごとに上記の地図のセットがあるんですが、
シマのただの村人的には大事なのがミャーのセット。
ノロの屋敷に庭か土俵とアシャゲとか。
予想だと土俵のは新しいほう。
庭は儀式が可能なノロ庭です。
よく混同されてますがアシャゲとトネヤは意味合いが異なります。
なお、シマの神様の系統でメインのミャーのセット以外は組み合わせが変わる場合があります。
また、シマの地形の兼ね合いからも同様に変わります。
ミャーの跡は高確率で公民館の類いになってるみたいです。
また、ミャーのセットは本来は浜と山間部で意味合いが異なるが、ただのシマンチュなら浜を優先だと思います。
ノロ祭祀は大きく三系統。
海、ヤマ、アマテラス(太陽神)。
で、細かくやると海が3系統。
ヤマが少なくとも3段階。
その他に農耕と、その他にも神様がいます。
(注・多くの神様は隠されてる神様である可能性が高いため、今は秘す)
ヤマ(カミヤマ)は厳密にはもっとあるのですが、
普通のシマでの祭祀的には山間部と海の近くの二つで十分かと思われます。」
___________
アマミキョより:
奄美の神域や神事は秘すべき部分(一般の人には教えてはいけない部分)が多いそうで、
Mさんとのやりとりでは何度も
「ここは書かないで」「ここはまだ時期尚早」
とのやりとりがありました。
奄美って他の地域よりもかなり祭祀の密度が濃いみたいです・・・・・
((((;゚Д゚))))ガクブル・・・・・
おそらく、多くの祭祀は神官の間でのみ伝えられ行われていた模様。
早く解禁してくだされ~~~~~
しかし、Mさん、あなたマジですごいわ・・・・・。