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教祖を神とするのはカルトか?~神道から生き神を読み解く

2011年03月04日

たてつづけにこういうことを書くとドン引きされるかもしれないが、書けとせっつく人がいるので書いてみる。






宗教に対してアレルギーを持つ人からよく聞く言葉が、「生きてる教祖を神と奉るのはおかしい」という言葉だ。

神という存在は天にあるものであり、それが生きてる人間を神として崇拝することは傲慢であるという。

イエスも仏陀も生前から神格存在として崇められていたが、それは古代の話だからいいのであって、リアルに現代の人間を拝むのは間違ってるということらしい。

私はそれにたいして、「その意見こそが傲慢である」と思う。

神道にその答えがあると思っている。

神道ではすべての人間は天皇の赤子であり、その考えの大本にあるものは「すべての人間は神の分け御霊である」という考え方である。

この「天皇」というキーワードが、「現人神」つまり「生きてる人間がその宗教的権威によって神格存在となる」ことの現れであるのだ。

また神道では祖霊信仰が確立されており、天皇家は本家、天照大御神は天皇家の祖霊、というように「氏族(契約)の絆による守護・指導」の体系ができている。特筆すべきは神道のこの概念において、「親は最も傍近き祖霊であり、生ける神に等しい」ということだ。

「神」という言葉は、「上」を意味していた。それは「自分が従うべき目上の存在」であり、それは天だけではなく地にありて道を示される方々への畏敬の言葉でもあったのだ。いや、むしろ「上」が死後「神」になるという方が正しい。

つまり何が言いたいかというと、同時代を生きている偉大な「上(神)」を敬うこともできず、天にある神だけを望むのはかぎりなくアホだということです。

選ばれた賢者だけではなく、ごく身近に、神格をもった人はいる。その最も身近な存在は「親」。

「神」という概念を自分に都合のよい狭い意味に縛ることなく、たくさんの尊い「上」なる存在に敬意をもてる私になりたいですね。



親孝行、してますか?




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Posted by アマミちゃん(野崎りの) at 19:52│Comments(2)つぶやき
この記事へのコメント
「父母はわが家の神 わが神と心つくしていつけ人の子」by本居宣長

ですね。
Posted by 七菜子 at 2011年03月04日 22:14
>イエスも仏陀も生前から神格存在として崇められていたが、それは古代の話だからいいのであって、リアルに現代の人間を拝むのは間違ってるということらしい。

今の諸宗教の起こりと何も変わらないのにー
キリスト教のはじめも、仏教の初めも、当人が伝道して歩いて、普通に迫害もありましたし。
イエスなんかすんごい昔から予言されてたのに当時の人間信じなかったし。
なんも変わらないのにね。
何を言っても信じない人がいるのも変わってないのかもです。

こういうこと言う奴はイエスやブッダの実在も信じちゃいないんですよ。
架空の物語の主人公か後世の脚色とか、起した奇跡も手品かなんかだと思ってる。←実際そういう検証してる海外のドキュメントみて白目になりましたよ・・・
Posted by もーむ at 2011年03月04日 22:19
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