幸福実現党木村党首・サイケイビジネスアイ連載
2010年03月27日
フジサンケイビジネスアイ連載五回目?
Subject: 【木村智重のMirai Vision】農業を「未来産業」に育てよう
4月から、鳩山政権のバラマキ政策の代表とも言える、農家への「戸別所得補償」制
度が始まります。これは簡単に言うと、100万円のコストをかけて作ったコメが60万
円でしか売れなかったとき、政府が農家に40万円を埋め合わせるという補助金制度
です。2010年度は5600億円の税金がつぎ込まれますが、これは農村票目当ての
選挙対策にすぎません。
日本の農業人口の6割は65歳以上という超高齢化が進み、「耕作放棄地」が全国
で合わせて39万ヘクタール、埼玉県の面積に匹敵する広さに及んでいます。この現
実は、農業に若い人が魅力や将来性を感じていないことを示しています。もっと多くの
人が集まり、農地を有効活用して、富を生み出す農業を実現しなければいけません。
◆自由化こそ農業再生の道
その実現のために必要なのが、農業の「自由化」です。現在は、農家しか農地を所
有できず、農地の転用や売買も厳しく制限されています。こうした規制を緩和・撤廃し
て、新たな「農地解放」を断行する必要があります。米国ではインターネット上に農地
の広さや値段を明示して購入を呼びかけるサイトがありますが、それぐらいの大胆な
改革が求められます。
個人や株式会社を農業に自由に参入させたり、やる気のある農村部の若手農家を
支援する制度を整えたりしていけば、切磋琢磨(せっさたくま)が始まって農業全体が
活性化していきます。経営の上手な個人や企業に農地が集まって大規模化が進み、
雇用も拡大します。
零細農家の側も企業に雇ってもらったり、地主として農地を貸し出せる選択肢が広
がれば、安定した収入が得られます。このように農業に競争原理を持ち込めば、国
の補助金に頼らずに、企業家精神を持った人、やる気のある人が農業に集まり、農
地を有効活用する動きが加速していくはずです。
◆日本が世界を食べさせる
一方で、今の日本の農業には強みもあります。稲作は単位面積当たりの収穫量で
は世界有数ですし、日本産のコメが中国では3倍の高値で取引され、福岡県産のイ
チゴ「あまおう」が香港では国内の2倍(1000円前後)、モスクワでは1パック7000
~8000円で売られているといいます。農業の自由化を推し進めていけば、高付加価
値の農産物が続々と登場するでしょう。実際、オレンジや牛肉の輸入自由化により、
逆に日本のみかんや牛肉は高付加価値化し、競争力を持ってきました。
いま地球の人口は100億人に向かって増え続け、このままいけば近い将来、食糧
危機が訪れるのは間違いありません。国内ではビルの中でコメなどをつくる「植物工
場」の開発が行われています。この分野に投資を集めて技術革新を進めていけば、
生産性が飛躍的に高まり、農作物を輸出して、世界を「食べさせる」ことも可能です。
今後、人類が共存していくためにも、農業を「未来産業」に育てていかなければいけな
いのです。
Subject: 【木村智重のMirai Vision】農業を「未来産業」に育てよう
4月から、鳩山政権のバラマキ政策の代表とも言える、農家への「戸別所得補償」制
度が始まります。これは簡単に言うと、100万円のコストをかけて作ったコメが60万
円でしか売れなかったとき、政府が農家に40万円を埋め合わせるという補助金制度
です。2010年度は5600億円の税金がつぎ込まれますが、これは農村票目当ての
選挙対策にすぎません。
日本の農業人口の6割は65歳以上という超高齢化が進み、「耕作放棄地」が全国
で合わせて39万ヘクタール、埼玉県の面積に匹敵する広さに及んでいます。この現
実は、農業に若い人が魅力や将来性を感じていないことを示しています。もっと多くの
人が集まり、農地を有効活用して、富を生み出す農業を実現しなければいけません。
◆自由化こそ農業再生の道
その実現のために必要なのが、農業の「自由化」です。現在は、農家しか農地を所
有できず、農地の転用や売買も厳しく制限されています。こうした規制を緩和・撤廃し
て、新たな「農地解放」を断行する必要があります。米国ではインターネット上に農地
の広さや値段を明示して購入を呼びかけるサイトがありますが、それぐらいの大胆な
改革が求められます。
個人や株式会社を農業に自由に参入させたり、やる気のある農村部の若手農家を
支援する制度を整えたりしていけば、切磋琢磨(せっさたくま)が始まって農業全体が
活性化していきます。経営の上手な個人や企業に農地が集まって大規模化が進み、
雇用も拡大します。
零細農家の側も企業に雇ってもらったり、地主として農地を貸し出せる選択肢が広
がれば、安定した収入が得られます。このように農業に競争原理を持ち込めば、国
の補助金に頼らずに、企業家精神を持った人、やる気のある人が農業に集まり、農
地を有効活用する動きが加速していくはずです。
◆日本が世界を食べさせる
一方で、今の日本の農業には強みもあります。稲作は単位面積当たりの収穫量で
は世界有数ですし、日本産のコメが中国では3倍の高値で取引され、福岡県産のイ
チゴ「あまおう」が香港では国内の2倍(1000円前後)、モスクワでは1パック7000
~8000円で売られているといいます。農業の自由化を推し進めていけば、高付加価
値の農産物が続々と登場するでしょう。実際、オレンジや牛肉の輸入自由化により、
逆に日本のみかんや牛肉は高付加価値化し、競争力を持ってきました。
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世界恐慌をサバイバルする。3つのマインドセット。コロナ倒産、失業、自殺、本当に困っている人へ。(及川幸久)
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幸福実現党ご支援御礼
幸福実現党に、皆様のお力をお貸しください
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Posted by アマミちゃん(野崎りの) at 07:43│Comments(0)
│幸福実現党
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