幸福実現党・大江国対委員長インタビュー
2010年09月17日
幸福実現党・大江国対委員長インタビュー
http://www.oe-yasuhiro.com/txt/plc_20100831.html
リバティ11月号web版
2010.08.04 党本部にて
(タイトル)
★この国はどうあるべきか、真剣に考えなければいけないと思ったのです。
(プロフィール)
大江康弘(おおえ・やすひろ)
1953年、和歌山県生まれ。25歳で和歌山県議に初当選し、その後、6期務める。2
001年に参院選に出馬し、現在2期目。2010年5月、幸福実現党に入党。現在、
同党国会対策委員長。
安全保障政策は一番胸を張っていい政策
――民主党でも自民党でもなく、幸福実現党を選んだ理由を改めて教えてください。
自民党は戦後、大筋においての政策は間違ってなかったと思います。ただ、長らく権
力を持つ中で、憲法改正や、この国の形をしっかりつくり上げていく、という結党の理
念を忘れてしまった。僕は支援者のみなさまに国会に送り出してもらって、国会議員と
して9年間やってきたんですが、国会議員という自分の立場を思ったら、「ほんとにこ
の国はどうあるべきなのか」「この国はどういう方向に行くべきなのか」「そのために
は我々は何をすべきなのか、国民に何を訴えるのか」という、非常に基本的なことを真
剣に考えなければならないと思ったのです。こうした、ややもすれば現実の政治の中で
忘れていたようなことを、幸福実現党が政策や考え方として訴えているのを見て、この
党と一緒にやっていくことで自分の政治家としての思いを実現できる、具現化できるの
ではないかと思ったからですね。
政策には「普遍的な政策」と「可変的な政策」の二つがあります。前者は、時代が変わ
ろうが、この日本という国が続く限り変えてはいけない基本的な政策。それは安全保障
や外交、教育です。後者は、経済をどうしていくのかということ。経済は生き物ですし
、今はもうボーダーレスの時代ですから、非常にフレキシブルに対応していかなければ
いけません。その中に年金、医療、福祉などの政策があります。この可変的な政策は、
どこの政党でも言ってることなんですよね。ところが、普遍的な政策は、非常に大事に
もかかわらず、例えば、安全保障なら、「日米同盟を基軸にしてやっていくことをしっ
かり訴えていく」ということは、どこの党も明確に打ち出しておらず、我が党だけがは
っきり訴えています。この政策は一番胸を張っていいと評価しています。ですから、私
は選挙中も安全保障を中心に訴えてきました。
にもかかわらず、この政策は国民のみなさまになかなか評価されません。その原因は、
日本の中で一番平和ボケをしていたのが政治家だからです。政治家が真剣に普遍的な政
策である安全保障やその延長である外交をしっかり考えてこなかったということです。
政治家が考えないから、国民も真剣に考えないわけです。例えば、北東アジアをとって
みたって、この10年で北朝鮮が核を持つという非常に危険な状態にあるということすら
、我々政治家がしっかり受け止めようとしていません。ですから、自民党でさえも、安
倍晋三元首相や、まっとうな国家観を持ってると思われる麻生太郎元首相でさえも、集
団的自衛権の解釈見直しに手を着けませんでした(注)。まさに、戦後ずっと政治家が
平和ボケをしてきたことによって、つまり政治の不作為によって、日本は今、非常に危
険な状態に置かれているのです。それを政治家も国民も分かっていません。
ロシアの復活と日本の左翼政権
先日、百里基地(茨城県)へ航空自衛隊を視察に行ってきたのです。冷戦時代に、日本
がロシア一国だけに対して発信したスクランブルは、一番多いときで1年間に980回
だったんです。それが、1991年にソ連が潰れて、冷戦が崩壊してから、ずっと200回
いくかいかないかに減りました。ところが最近、300回台後半に増えてきているとい
うのですね。私たちも、中国や北朝鮮が非常に危険だと思ってたから、太平洋の防衛に
は意識が向かなかったんですが、太平洋にロシアの戦闘機が、日本の航空自衛隊がスク
ランブルをかけなければいけないほど何度も出てきている。ですから、我々が北朝鮮や
中国に目を向けている間に、ロシアもプーチン大統領になって、非常に国力がついて近
代装備になったっていうのです。もともと「強いリーダーを選ぶ」というのがロシア民
族です。なぜあのプーチンが70%以上の支持率があるのかといったら、彼は強いからで
す。リーダーとしては非常に冷徹なところもあるけれども、やはりあの強さにロシア国
民は全幅の信頼を置いているのです。そういう中で、ロシア政府はロイヤル・ダッチ・
シェル、三井物産、三菱商事が出資する「?
!&u档Tハ
リン2」の原油開発の経営権を奪取しました。これで彼らは国力をつけてきました。そ
れで、軍隊を近代装備にど
んどん変えていってます。中国も20年以上、国防費が2桁の増加を続けていました(今
年は1桁にとどまった)。
周辺国がそうして軍備を拡張して国力をつけている中で、日本は戦闘機にしても何にし
ても装備が遅れています。
なぜこんなことになってきたかというと、まず、国防費をGDPの1%以内に押し込め
てきたからです。もう一つは、「非核三原則」という有名無実な馬鹿な政策を採ってき
た(注)。さらに、「武器輸出三原則」です(注)。日本が本当はしなければいけない
ことは、日本の防衛産業を育てることです。それがイコール国防力につながっていくに
もかかわらず、自分で自分の手足を縛ってきたために、それがこの何十年間でボディブ
ローのように効いてきて、今どんどん弱くなってきているのです。
そういうことを考えると、いまどきロシアも中国も「共産主義なんかやめよう」と言っ
ているときに、日本で民主党政権という左翼政権が誕生したことは非常に不幸なことだ
と思います。
民主党は「偏差値政党」
――今の国内政治の問題点は何だと思いますか。
最近なぜ政治がおかしくなってきたか。あるいは民主党政権ができて、なぜこんなに馬
鹿なことばかり続いているかと言ったら、頭で政治をするからです。要するに、知識で
政治を動かそうとするからおかしいのです。
私自身は31年間、現場主義を貫いてきました。現場主義とは、現場を知るということ、
人を知るということです。ですから、私は、いろんな人に会って、現場が私に何を求め
ているのか、体でしっかりと感じとろうとしています。
やはり、この世界は、人間と人間の欲望のぶつかり合いでドロドロしています。そうい
う意味では、我が党もまだきれいな部分しか見ていないところがあります。方向性、理
想、理念は絶対持っておかないといけないのですが、我が党の名前のごとく、幸福を実
現していくということでは、やはり現実をまずどう捉えるかということが重要です。そ
こは見たくなくても見なくてはいけない、非常にドロドロした部分です。
政治というものは、人間の欲望のぶつかり合いの中から最大公約数を見つける調整機関
です。今なぜ政治がおかしくなっているかと言ったら、民主党が頭で政治をやっていこ
うとするから、非常に現実との乖離が多いんです。私は民主党を「偏差値政党」と呼ん
でいます。
中選挙区制のほうが地域が活性化する
衆院選の小選挙区制も大問題です。小選挙区の最大の欠点は、連立を組まなければ政権
が運営できないということです。小選挙区制度が導入されてからほとんどの期間、社民
党や公明党が連立政権の要を担ってきました。
私は中選挙区論者なのです。
なぜかと言うと、まず日本の風土、国民性には小選挙区は合わない。日本は小選挙区の
導入の経緯がイギリスやアメリカとは異なります。イギリスもアメリカも、もともと小
選挙区制度の下で二大政党にするという歴史的な必然性がありました。イギリスは非常
に階級闘争の激しい国ですから、保守党がアッパークラスを代表しています。それと労
働階級を代表する労働党とは、はっきり分かれています。その階級の代表ということで
、それぞれの政党が生まれてきました。アメリカはどうかと言ったら、共和党と民主党
がありますが、共和党というのは、ヨーロッパから渡ってきて、キリスト教をしっかり
と体得し、義務感や個人の尊厳を教える、白人至上主義的なところから出てきています
。民主党というのは、人種がどうあってもいいじゃないかというところから生まれてき
ました。そういう歴史的な必然性があるのです。
ところが日本の場合は、小沢一郎元民主党幹事長が17年前に自らの権力の延命装置とし
て小選挙区を入れたのです。当時、選挙制度改革が叫ばれ、「選挙制度を変える」と言
ったら、それだけで国民が支持したのです。ところが二つの政党の枠の中に国民を押し
込めているということに非常に無理がある。だから今、我が党も含めたら12の政党があ
るわけですよね。ですから、私は小選挙区というものをもう一度見直して、中選挙区に
戻すべきだと考えます。
中選挙区のほうが地域が活性化するのです。小選挙区制で、その地域から1人しか政治
家が選ばれないということになったら、選ばれた後は競争の原理が働きません。例えば
、中選挙区だったら、一つの選挙区に2人から3人います。いい意味で、絶えず競争の
原理が働きます。ですから、地域も活性化していきます。競争の原理がいま働いていな
いから、政治が全体として元気なくなってきているのです。
自民党は中選挙区制の下で派閥政治をしてきたわけですけれども、派閥間の競争で総裁
が変わり、それがイコール首相になってきた。ある意味、自民党の中で疑似政権交代を
してきました。派閥は単に権力闘争、ポスト争いのためだけではなく、戦後ずっと中選
挙区制の下で自民党の中で政権交代してきたのです。
ですから、私たちは1年3カ月の経験の浅い政党ですけれども、これから国政にしっか
り参画をしていくということになれば、先ほどの話に戻りますが、私たちは現場を大事
にしたい。絶えず有権者の方々と接することのできる候補者をしっかり立てることが、
我々の改めてのスタートラインになると思うのです。
同じ価値観を持つ仲間を増やしたい
――今後、国会議員として、どういう活動をしていきたいと考えていますか。
国政というのは政党政治ですから、優先されるのは政党です。今回、私たちは2%ある
いは5議席以上という政党要件のどちらかはクリアをして、政党として認知してもらう
ということが目標だったと思いますが、適わなかった。
国会の中では、大きな政党が優先されて、無所属、あるいは数が少ない政党というのは
、同じ国会議員でも行動が制約されます。ですから、まず、党を超えた中で、今まで信
頼関係を築いてきた議員のみなさんの中に、自分がどう溶け込んでいくか。党を超えた
ゆるやかなグループ、集まりの中で政治活動をしていくということになるでしょう。
政治が非常に混迷してますから、我々とこの価値観を共有してくれる議員というのはい
ます。ただ、選挙制度の縛りがありますから、それを乗り越えて、幸福実現党と一緒に
やってやろうという思いをどこまで持ってくれるか分かりませんが、そうした仲間を増
やしていく努力はしていきたいです。
――台湾やモンゴルとの議員外交に力を入れています。
特に台湾との議員外交は今年で34年になります。モンゴルはここ3年くらいの付き合
いですが、それでも年に2、3回モンゴルには行っています。
7月に、モンゴルの閣僚が来日し、会いましたが、彼は40歳です。資源エネルギーの
関係の閣僚です。これまでの人間関係でつながっています。
その前にはアフリカのある国の大使が日本を離れるときに食事会をしましたが、そうい
う人間関係は、今までもまさに自分にとっての宝です。そこを生かしながら、私を通じ
て、幸福実現党のことも理解していただければと思っています。
政権が変わっても外交は、お互いが人間関係の中でどう信頼関係を築いていくかという
ことですから。そういう意味では、今まで築いてきた人間関係の上に立って、台湾にし
ても、モンゴルにしても、アフリカにしても、そういう国との関係は、これからさらに
深いものにしていけると思っています。
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Posted by アマミちゃん(野崎りの) at 22:56│Comments(0)
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