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神様の道~昔、とあるサイトに投稿した話

2010年03月13日

[神様の道]
アマミキョさんからの投稿


みなさん、いつもありがとうございます。

今回も飽きずに地元奄美ネタでいきたいと思います。


奄美の昔ながらの集落には、かならず『カミミチ』と呼ばれる細い道が、『カミヤマ』と呼ばれる山から海まで集落を横切る形でとおっています。

この道は山の神・集落の守り神・テルコ神(海の神・浄土の神)などが毎月1日15日などや祭りの日に行き来するとされ、その道をさえぎってはならないとされていました。

ある集落の話で、カミミチ添いに住んでいる民家の住民が15日の夜にふと窓を見ると、白い着物姿の髪の長い女性の姿が見え、あわてて見なおすともう消えていたという話もよくありました。(神様なのでこわがることはない)

そしてこの話は、私の父の集落での、もう50年も前のお話でしょうか。

1日15日の夜は、神様がとおるので決して人間はカミミチを歩いてはいけないとされていますが、(普段はとおってもかまわない)
あるアホな男が、お祝いの帰りにホロ酔い気分もあり、「どうせ言い伝えだろう」と鼻で笑って、自宅までの近道であるカミミチをとおったそうなのです。

ると突然とんでもない力で吹っ飛ばされ、4、5メートル先の田んぼのど真ん中に落ち、あまりの恐怖に腰をぬかして泥だらけで近くの民家に駆け込んだとのことでした。

近所のおばさん達が笑いながら、「だから昔からの言い伝えはきくものだよ~」と幼い父に笑ってきかせた話です。

しかし今では、カミミチなどおかまいなしに家など建てていますが、果たして大丈夫なんでしょうか…?  


Posted by アマミちゃん(野崎りの) at 00:30Comments(0)奄美スピリチュアル・オカルトエピソード

奄美の妖怪ケンムン~とあるサイトに投稿した話

2010年02月12日


アマミキョさんからの投稿


みなさん、こんにちわ。いつもお世話になっております。

奄美には、昔からカッパに似たけむくじゃらの妖怪・ケンムンがいると言い伝えられております。

子供のような小さな背丈で体はけむくじゃら、山羊の臭いをもち、頭にはさらがありよく山や海で人を化かすと伝えられています。

10年前、家族でめずらしく怪談話で盛り上がっていると、ふと思い出したように、次兄が興奮した口調で話しはじめました。

この前、夕方頃、友達に借りた双眼鏡で裏山をみてたんだ。それでなんとなく遠くの山を見てたら、木のてっぺんの枝に、真っ黒な人が座ってるのが見えた!あれ、絶対幽霊だぞ!なんか、体育座りしてたけど、膝が頭より高くて……

そこで私と母が同時にいいました。

「それ、霊じゃなくてケンムン!」

①ケンムンは山の木の上で休むことが多い
②ケンムンはよく体育座りをしている(だから昔は膝を抱えた座り方をケンムン座りといって嫌っていた)
③ケンムンは異様に足が長く、体育座りをしている時に膝が頭より高い


それを次兄に伝えると、「あれがケンムンなんだ、本当にいたんだ……」と青い顔をしていました。

肉眼ではまずめったに目撃されないケンムンですが、まさか双眼鏡で目撃できたとは、兄ちゃん、おそるべし!(笑)

すると、ウチの母が、長年きこりをしていた祖父から生前教えられたという話をしてくれました。

もしも山で迷ったりしてどうしても一晩を暗い山の中で過ごさなければならなくなったら、

木の枝か何かで自分の周りの地面に、自分を囲むようにして少し広めの円を書きなさい。

そして山の神様に声にだしてお祈りしなさい。

「山の神様。私はかくかくしかじかな事情から一晩こちらの山に泊まらせていただくことになりました。

どうか今夜一晩、私が何事もなくいられますよう、私にこの土地を一晩だけお貸しください。

この土地の中にいる間、私を一切の災いからお守りください。」

そうしたら、一晩、ケンムンや獣たちが円の周りをぐるぐる回るが、決して円の中には入ってこれない。

それが山の神様との約束だからだ。

だから、山にのぼる時と下る時は、山の神様への挨拶とお礼を忘れてはいけない。山の神様は、よく見てるからね。

ケンムンでも、山の神様には逆らえないということなのでしょうか。

そんな山の神様に直接怒鳴られたうちのかーちゃん、おそるべし!(笑)  
タグ :ケンムン


Posted by アマミちゃん(野崎りの) at 01:06Comments(0)奄美スピリチュアル・オカルトエピソード

不思議な裏山~とあるサイトに投稿した話

2010年02月11日

[不思議な裏山]
アマミキョさんからの投稿


みなさん、いつもありがとうございます。
今回は思いきり身内ネタでいかせていただきます(笑)

私の実家は奄美市内のショボい市営住宅で、ベランダの向こうにはすぐ山があります。

夏にはキツツキやいろんな野鳥がすぐ近くで見られる素敵なスポットですが、しかしその裏山は何故か、写真にうつりません。

不思議なんですが、本当です(笑)

高校生の頃「裏山の奥に神社がある」という夢をみて(実際にはない。)ためしに写真をとろうとしたら、ことごとく写真が真っ黒になりました。

いつ、どんな状況で撮ってもです。

意地になって使い捨てカメラつかいまくったら、一枚だけ撮れました。

木々の間から、ひげを垂らしたおじいさんがこっち見てるのが写ってました。

ハイ、「もうしません、ごめんなさい」と謝って処分して、二度としてません。

そんな裏山は、やはり「わかる方にはわかる」らしく、私の所属している宗派の坊さんが家にきたときに、二人とも「こちらのお宅の裏山におられる民族神はかなり力の強い方ですね……」とびびり、普段めったに言わないA先生さえも、家にきてくださった時「こちらで下手なことはできないわね…」と裏山を横目で一瞥していました。

あのー…一体何があるんでしょうか…?(((゜д゜;)))

そんなある日、私はおかしな夢を見ました。

裏山に面した兄の部屋のベランダに気持ち悪い植物がたくさん生い茂り、部屋にもうすぐはいりこもうとしていたのです。

私自身の「これは山神さまの怒りだ!」という声で目が覚め、母に伝えたところ、母がすぐ兄を怒鳴りにいきました。

「ほら!あんたがこの前から山に向かってモデルガン打ってるから、神様が怒ってるでしょうが!!何度もやめろと言ったのに!!」

どうやら、ガンマニアの兄が通販で買ったガス銃の試し打ちを裏山に向けてしまくっていたらしい。

あの植物が部屋に入ったら兄はどうなっていたのか?

山神さま、本当にすみませんでした……m(_ _)m
  


Posted by アマミちゃん(野崎りの) at 11:04Comments(0)奄美スピリチュアル・オカルトエピソード

昔、とあるサイトに投稿した話[霊山・アマンデーにて]

2010年02月04日

アマミキョさんからの投稿


みなさん、いつもありがとうございます。奄美のしがないマッサージねえちゃんです。

以前、『霊山・湯湾岳にて』を書かせていただきましたので、今回はもう一つの霊山・アマンデーのお話をさせていただきたいと思います。ちょっと恥ずかしい内容ではありますが……。

主人と私が結婚することになり、東京から帰郷した私は主人と共に霊山・アマンデーへ向かいました。

奄美の神々に結婚と感謝のご報告をさせていただくことが目的です。

主人と一緒に参拝をすると、いつものことですが、その間だけ私たちの周りから円形に不思議な静寂の空間ができ、ああ、神様がきいてくださってるんだなぁと、不思議な感動をおぼえます。(A先生がいると、さらにケタ違いに空間が荘厳な雰囲気になり、しかも真上から台風なみにでかい突風がドン!!と降りてきます。日常生活ではまずありえない風です。まるで「よくぞ来た!!」と声が聞こえるかのように。あの人はマジで何者だろう……)

いつものように主人が前に立ち、結婚の報告と感謝の奏上と、お経を奉納させていただきました。

その時、私の中に不思議なイメージが流れ込んできました。

日本の神話にでてくるような古代の装束をまとった男性の神様が、アマンデーの少し上空から、何ともいえないあたたかな眼差しで、私たちを見守っておられる。

私はその慈悲の眼差しに、思わずあふれる涙を抑えることができませんでした。(主人は嬉し涙だと思ったらしいですが。ちがうっちゅーの。)

そして帰りの車に乗り込み、車を走らせた時のことでした。

突然、頭の中に声が響きました。

「はやく一緒になってしまいなさい!」

その声の主は、さきほどの男神さまだとわかりました。

しかし、わたくしにはまだそのような勇気はございません…と心の中でいいわけをしながら目を泳がせた次の瞬間、目を泳がせた視線の先にあったカーステレオから、触れてもいないのに勢いよくカセットが飛び出してきました。

もちろん、どんな悪路を走ってもそんなことはありえません。

私は神様の素敵なお心遣いに思わず笑みがこぼれ、それまで主人に対して頑なであった最後の部分が、大きな力によってあたたかくほぐれていくのをかんじていました。

奄美の神様、おそるべし!(笑)

  
タグ :アマンデー


Posted by アマミちゃん(野崎りの) at 12:59Comments(0)奄美スピリチュアル・オカルトエピソード

昔とあるサイトに投稿した話 [霊山・湯湾岳にて★]

2010年02月04日

アマミキョさんからの投稿


久しぶりに投稿させていただきます。

私は仏教系新興宗教を学んでいますが、元々奄美の神様が大好きで、いまでも何かの折りには必ず霊山にお参りさせていただいております。

奄美には北にアマンデー、南に湯湾岳と二つの神域があり、それぞれが奄美の始祖神アマミコ降臨の地とされ、古くは琉球神道の女性祭司ノロしか立ち入りが許されていませんでした。

しかし今はその教えも廃れ、地元の神々への感謝の参拝をされる人もごくわずかで、それをさみしく思ったり…。

すみません、話がそれてしまいましたね。

その日は当時ただの知人だった主人を誘い、車で一時間ほどかかる奄美大島南部の湯湾岳にむかいました。

すると、いつもは向かうにつれて厳粛な気持ちが高まってくるのに、この日にかぎってどうにもその独特の感覚がいつまでたってもおきません。

それどころか、近づくにつれ違和感がもぞもぞおきはじめました。

「?」と思いながら山道に入ると、なんと、車道のど真ん中に山鳩がこちらに正面を向いて座り込んでいるではありませんか。

普段は人の気配があるだけで逃げる気の小さな山鳩が、まるで車の道行きをふさぐかのように、じっとこちらを睨み、手前に車が迫るまで動かないのです。

しかも三回も。ありえないことでした。

「そうだ!」私は思い出しました。「今日は霊山への立ち入りが禁じられてる日だった!」

主人にそれを伝えると「もうすぐそこなんだし、いこうよ」

しかし、入り口までたどりつき車から下りた私たちを待っていたのは、登山口から先をすっぽりと、まるで『壁』のように頂上をふさいでいる濃霧でした。

「あー、これは本当に入っちゃダメだよ、引き返しましょう」そうしてしぶる主人を引っ張って車をださせると、振り返った私の目には霧がまたまく間に晴れていく湯湾岳の姿。

私は不思議の連続に感動しつつ、奄美の神々に「大変失礼いたしました。本日はこのままかえります。」と合掌しました。

その時、脳裏にあるイメージが流れ込んできました。

私達の車とすれ違うように反対側の車道を歩く、白装束の行列。みんな子供のような背丈で手には行李や山菜や海の幸を持ち、頂上を目指して黙々と歩いている。

「ああ、このようなちいさな信仰者達のために、この日があるんだなぁ。」

私はこの映像を見せてくださった存在にもう一度手を合わせつつ、むくれてしまった主人の機嫌をなだめる方法をかんがえはじめていました。





注・この話の投稿のあと、ある別のサイトで、霊能者の話として動物たちの霊山巡礼の霊的姿がまったく同じ描写で書かれてありました。
  


Posted by アマミちゃん(野崎りの) at 12:54Comments(0)奄美スピリチュアル・オカルトエピソード