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隊長の話・赤い寒椿

2011年02月19日

(このお話は少々刺激が強いです。気の弱い方はここから先読むことはおすすめしません)





「赤い寒椿の話だ」

「寒椿は赤がポピュラーでは・・・」

「いや、普通の赤じゃない。赤すぎるんだ。まるで・・・そう思えるような異常な赤だ」

「ゴクリ・・・」





その依頼はある女性からのものだった。

重度の鬱とさまざまな謎の体調不良に苦しんでいた女性は、まだ二十代なかば。

隊長は一目で見抜いたという。

「ああ、10代からいろんな男と遊びたおした人生だったんだな」

しかし、女性に憑いてるものはそれだけではないだろう。

このべっとりと張り付くモノの正体は、明らかに複数の何かだった。




探していた“それ”は、山の中腹にあった。

「まるで血のような真っ赤な寒椿だったよ」

「そこは・・・なんですか?」

「椿塚。・・・いわゆる水子の捨て場だ」

「!!!!!!」




女性の住んでいた町は、江戸時代は宿場町として栄えていたのだという。

宿場の遊女達が堕胎した(半ば産み落としたあとに締められた)たくさんの赤子の遺骸は、
町はずれ・・・山の中腹のある場所にまとめて捨てられていた。

そこには椿が植えられていた。



「知ってるか?椿はな、“獣の死体の上に生える”といういわれがあるんだよ」

「・・・・・」

「おそらく、10代の頃男とあそびたおしてたときに、なにも知らないそのねーちゃんは男とその椿塚のちかくでアオカンきめてたんだろうな。
で、おそらく、そのときそのおねーちゃんの腹のなかには子供がいたんだろう。
確実に、近々堕ろす予定の子供がな。
その水子達のキーワードは“望まれない子供”だったんだよ。
そのとき、気持ちいいことをせっせとしてるねーちゃんに水子の群れがはりついたわけだ。
それから数年後、霊障と破滅的な生き方の延長線とでねーちゃんは20代で自殺未遂を繰り返す立派なメンヘラになったというわけだ」

「・・・どうなさったんですか?」

「一応、水子達の供養はしたよ。椿塚に道祖神を置いて、それなりのことをした。
でも一時的に落ち着かせただけだ。
また似たようなバカ女がいたら、またあの水子達もおきてくるだろう。
祓っておしまいなんて、そんな楽なことはないんだよ」

「・・・・・依頼者の女性はどうしてるんですか?」

「さあな。一応、原因を説明して、生き方を改めろとは言ったよ。
でも聞く耳があるかな。今ごろ病院の中かとっくに自殺が成功してるか、俺はしらない」

「・・・・・・・」




自分のことだけを考えるな。そのことが、罪になることがある。

享楽的な生き方にも、かならず「揺り返し」がくる。

淡々と、その愚かさを見つめ、いまだ続く悲しみを鎮める役目がある。

隊長の見てきた世界を、私は伝えたい。








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Posted by アマミちゃん(野崎りの) at 17:20│Comments(0)隊長(眷属さん)
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