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カツ丼の味

2013年08月19日


小さい頃、うちは貧乏だった。

どのくらい貧乏かというと、借金取りのおじちゃんがくると、私が相手をさせられた。(母ちゃんは靴を隠して息をひそめているw)

最近、その記憶を思い出すと、涙が出てくる。

今までは笑い話だった。

最近は、泣き笑いになる。

まだ小さかった私は貧しさはほとんど苦しくはなかった。

幼い私を使わねばならなかったほどの母の辛苦を思うと、涙が止まらない。

生活苦の底の底で、それでも死に物狂いで子供達を育ててきた母の人生と、

それを当たり前のように受けてきた、私という命に。





小さい頃、私はおそらく、世間様的には、決して幸福と呼ばれる家庭環境ではなかっただろうと思う。

しかし幼い私はとても幸せだった。

父も母も、それぞれの限界のなかで、せいいっぱい、子供達を愛してくれていた。

今でも、小さい頃に戻りたいと思うことがある。







幼い頃、

父が給料をもらってきてくれると、

近所の「まんぷく食堂」さんから出前をとることができた。

月に一度のぜいたく。

私は、迷わず、父と兄二人と同じカツ丼にしいていた。

兄に負けないように(笑)、無理して全部食べていた。

(そしてこんな体型に以下略)

今でも、私達兄妹は、なにかあるとカツ丼を食べる。

あのときのカツ丼の美味さは、今でも兄妹での昔話に出てくる。








あのときのカツ丼の味は、

父が暑い日も寒い日も、外で現場作業をして、

コンクリ片と土埃と汗にまみれて、

家族のために稼いだ、父の血肉の味だった。











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Posted by アマミちゃん(野崎りの) at 18:23│Comments(2)自分がたり
この記事へのコメント
なんかキュンキュンなるわー!
小さい時に少なからず似たような記憶があるからかな。
アマミキヨさん、頑張ったねー!
Posted by いぇらぶ at 2013年08月19日 22:43
僕にも同じような経験があります。
今でも思い出すと父の優しさに涙が出てきます。
Posted by れい。 at 2013年08月21日 21:06
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    コメント(2)