隊長の話・井戸と信仰
2010年07月18日
「あの鬼の話、コメントないだろ(笑)」
「ないですね~(笑)てゆーか軽々しくコメントできる内容じゃないし!」
「本当はあんなもんじゃなかったけどな」
「え?もっとヘビーだったんですか?」
「当たり前だよ。修験者20数人が二年がかりだぞ。それなりの背景があるに決まってるだろ」
「それは・・・・」
「それ以上はダメ。」
「はーい・・・・」
「じゃぁ、井戸の話をしようか」
「前にしてくださいましたよ」
「あれとは違う話さ。あ、聞きたくないか?」
「聞きたい!(笑)」
「知り合いの依頼でな。
最近どうも家が落ち着かない。身内にトラブルが続くから、家祓い(やばらい)してくれってな。
同じ敷地に本家があるんだが、本家はもう絶えたも同然の有様で、依頼者は同じ敷地にある隣りの建物でいわば分家にあたるんだが、分家にあたる自分の家もここのところあまり思わしい状態じゃないと。
いってみたら、地面の下からうめき声がきこえる。直感で『これは井戸だ。水神の障りだ』とわかったよ。
俺はすぐ依頼者に言ったよ。「お前、これ祓うどころじゃないぞ。すぐ井戸調べろ。」ってな。
水の神は人間に関わる神のなかでも一、二をあらそう力の強い神だ。なにせ水脈だろ。いわば『自然の力そのもの』なわけだよ。その土地の神そのものと言って過言じゃない。そういう存在をないがしろにしたらどうなるか、アホでも想像つくとは思わないか?」
「申し訳ないです。アホ以下なのでまったく想像つきません(笑)」
「前にいったろ?井戸を粗末にしたら命とられるとな」
「・・・・(((( ;゚Д゚)))ガクブル 」
「調べてみたらすぐわかったよ。分家の家の裏にかなり古い井戸があったんだ。
つい近年までつかってたんだが、水道が通ったんでなんの儀式もなく封印してしまったんだな。
前に言っただろ?井戸は古ければ古いほど水神の力も強い。
それは今まで幾多の人々をその水によって生かしめてきた年月と比例するって。
本家が絶えたのはその障りだったよ」
「え?でももう土地は名義分けしてるんですよね?じゃあ障りをかぶるのはいまの井戸の持ち主である分家が先じゃないですか?」
「今まで長い間その土地を管理してたのは本家だろ。
つい最近分家に土地をゆずったからといっても、敷地は本家と同じなわけだ。
責任は本家にあるに決まってるだろ?」
「そうですね。パワーバランスから言えば本家の責任ですね。今まで井戸を管理しその恩恵に浴してきたのも本家なわけですから。」
「しかもそこは屋敷神もご先祖もことごとく粗雑に扱ってたからな。
ご先祖が警告しようにも生きてる側が信仰に距離をおいてたから霊的な警告をキャッチできなかったんだよ。
だから最終的に本家は絶えたんだ。でも分家が間に合ったのは幸いだったな。」
「どうされたんですか?」
「井戸は『生き井戸』と『死に井戸』がある。長い間フタしてたら当たり前だが、そこはもう『死に井戸』になっててな。水もにごってとてもじゃないが飲める状態じゃなかった。
まず依頼者に近くの山から清水を汲んでこさせてな。
20リットルのポリタンクの清水を毎日、上から井戸に注がせた。」
「いわゆる『呼び水』ですね。」
「で、依頼者に井戸に電動ポンプをつけさせたよ。
飲み水には使わずともときどき水をくみ上げて周りにまけって。
これで濁り水を外にくみあげて、井戸に本来ある水の循環をつくるんだ」
「ほー!」
「あと一週間に一度上から塩と日本酒を注いでな。水神への供養の証だな。
しばらくかかったがな。井戸、生き返ったよ」
「すごーい!!!!」
「まぁ、『呼び水』と『ポンプ』だけじゃないけどな。ちょうどその時期にその地域に大雨が二回ほどつづいたしな」
「その『大雨』自体がアッチからのご支援だったんじゃないですか?なにせ水神さまですから」
「そうかもな。ともかく『死に井戸』が甦って、その家も建て直したよ。
今では前より裕福になってる。
屋敷神や仏壇への供養の水も毎日とりかえて手を合わせろ、水はかならずその井戸の水を使えと言ってるしな。
これで屋敷神とご先祖への信仰も立て直せたわけだ。」
「ええ話や・・・・(´;ω;`) 」
「まぁ、数少ない『死に井戸』の復活例だな。今回は本当に『ラッキー』だったんだよ。間に合ったからな。
信仰というのはそもそもご先祖や土地の神様、あらゆる『自分を生かしめている存在』への感謝であり護られてることの自覚だろ。
そういった当たり前のことをないがしろにして今まで護られ生かされてきた恩も忘れ、自分のみよかれという生き方になったとき、時間はかかってもその反作用は確実におきるということさ。
それは『祟り』じゃない。いや、『祟りですらない』。あくまで自己責任だよ。
もっと目に見えない恩恵に感謝できる自分でありたいな。」
ちなみに神道では、最も身近な神は「両親」です。
両親への反省と感謝は、一番基本的な「信仰」でもあるんですね。
(・∀・)
「ないですね~(笑)てゆーか軽々しくコメントできる内容じゃないし!」
「本当はあんなもんじゃなかったけどな」
「え?もっとヘビーだったんですか?」
「当たり前だよ。修験者20数人が二年がかりだぞ。それなりの背景があるに決まってるだろ」
「それは・・・・」
「それ以上はダメ。」
「はーい・・・・」
「じゃぁ、井戸の話をしようか」
「前にしてくださいましたよ」
「あれとは違う話さ。あ、聞きたくないか?」
「聞きたい!(笑)」
「知り合いの依頼でな。
最近どうも家が落ち着かない。身内にトラブルが続くから、家祓い(やばらい)してくれってな。
同じ敷地に本家があるんだが、本家はもう絶えたも同然の有様で、依頼者は同じ敷地にある隣りの建物でいわば分家にあたるんだが、分家にあたる自分の家もここのところあまり思わしい状態じゃないと。
いってみたら、地面の下からうめき声がきこえる。直感で『これは井戸だ。水神の障りだ』とわかったよ。
俺はすぐ依頼者に言ったよ。「お前、これ祓うどころじゃないぞ。すぐ井戸調べろ。」ってな。
水の神は人間に関わる神のなかでも一、二をあらそう力の強い神だ。なにせ水脈だろ。いわば『自然の力そのもの』なわけだよ。その土地の神そのものと言って過言じゃない。そういう存在をないがしろにしたらどうなるか、アホでも想像つくとは思わないか?」
「申し訳ないです。アホ以下なのでまったく想像つきません(笑)」
「前にいったろ?井戸を粗末にしたら命とられるとな」
「・・・・(((( ;゚Д゚)))ガクブル 」
「調べてみたらすぐわかったよ。分家の家の裏にかなり古い井戸があったんだ。
つい近年までつかってたんだが、水道が通ったんでなんの儀式もなく封印してしまったんだな。
前に言っただろ?井戸は古ければ古いほど水神の力も強い。
それは今まで幾多の人々をその水によって生かしめてきた年月と比例するって。
本家が絶えたのはその障りだったよ」
「え?でももう土地は名義分けしてるんですよね?じゃあ障りをかぶるのはいまの井戸の持ち主である分家が先じゃないですか?」
「今まで長い間その土地を管理してたのは本家だろ。
つい最近分家に土地をゆずったからといっても、敷地は本家と同じなわけだ。
責任は本家にあるに決まってるだろ?」
「そうですね。パワーバランスから言えば本家の責任ですね。今まで井戸を管理しその恩恵に浴してきたのも本家なわけですから。」
「しかもそこは屋敷神もご先祖もことごとく粗雑に扱ってたからな。
ご先祖が警告しようにも生きてる側が信仰に距離をおいてたから霊的な警告をキャッチできなかったんだよ。
だから最終的に本家は絶えたんだ。でも分家が間に合ったのは幸いだったな。」
「どうされたんですか?」
「井戸は『生き井戸』と『死に井戸』がある。長い間フタしてたら当たり前だが、そこはもう『死に井戸』になっててな。水もにごってとてもじゃないが飲める状態じゃなかった。
まず依頼者に近くの山から清水を汲んでこさせてな。
20リットルのポリタンクの清水を毎日、上から井戸に注がせた。」
「いわゆる『呼び水』ですね。」
「で、依頼者に井戸に電動ポンプをつけさせたよ。
飲み水には使わずともときどき水をくみ上げて周りにまけって。
これで濁り水を外にくみあげて、井戸に本来ある水の循環をつくるんだ」
「ほー!」
「あと一週間に一度上から塩と日本酒を注いでな。水神への供養の証だな。
しばらくかかったがな。井戸、生き返ったよ」
「すごーい!!!!」
「まぁ、『呼び水』と『ポンプ』だけじゃないけどな。ちょうどその時期にその地域に大雨が二回ほどつづいたしな」
「その『大雨』自体がアッチからのご支援だったんじゃないですか?なにせ水神さまですから」
「そうかもな。ともかく『死に井戸』が甦って、その家も建て直したよ。
今では前より裕福になってる。
屋敷神や仏壇への供養の水も毎日とりかえて手を合わせろ、水はかならずその井戸の水を使えと言ってるしな。
これで屋敷神とご先祖への信仰も立て直せたわけだ。」
「ええ話や・・・・(´;ω;`) 」
「まぁ、数少ない『死に井戸』の復活例だな。今回は本当に『ラッキー』だったんだよ。間に合ったからな。
信仰というのはそもそもご先祖や土地の神様、あらゆる『自分を生かしめている存在』への感謝であり護られてることの自覚だろ。
そういった当たり前のことをないがしろにして今まで護られ生かされてきた恩も忘れ、自分のみよかれという生き方になったとき、時間はかかってもその反作用は確実におきるということさ。
それは『祟り』じゃない。いや、『祟りですらない』。あくまで自己責任だよ。
もっと目に見えない恩恵に感謝できる自分でありたいな。」
ちなみに神道では、最も身近な神は「両親」です。
両親への反省と感謝は、一番基本的な「信仰」でもあるんですね。
(・∀・)
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Posted by アマミちゃん(野崎りの) at 15:33│Comments(6)
│隊長(眷属さん)
この記事へのコメント
たった今、コメントにお返事貰ったのの見方に気付きました。
ホントお恥ずかしい~。でも、嬉しい~。
もしや、と思い、過去のコメントも見直すと~お返事貰ってる~!いや~、嬉しいです!
ホントお恥ずかしい~。でも、嬉しい~。
もしや、と思い、過去のコメントも見直すと~お返事貰ってる~!いや~、嬉しいです!
Posted by 鹿屋のショコラケーキ at 2010年07月18日 20:08
小心者の私ですが、鬼との契約と今回の井戸の話、なんとなく繋っているように感じてます。
実は、数年前より使わなくなった井戸が、敷地内にあります。
そう聞くと、使用していた頃は、井戸には、水神様がおられるということで、大事にしてました。
しかし、今はそうでもありません。
早速、できるだけのことをしてみます。
実は、数年前より使わなくなった井戸が、敷地内にあります。
そう聞くと、使用していた頃は、井戸には、水神様がおられるということで、大事にしてました。
しかし、今はそうでもありません。
早速、できるだけのことをしてみます。
Posted by 鹿屋のショコラケーキ at 2010年07月18日 21:18
コメント失礼します。井戸のお話ではないのですが。
ずっと前に聞いた昔の人のお話です。
昔々、ある家でいろいろとさわり?があるので、「かみさまがみれるひと」(法力のあるお坊さん?行者さん?)にお願いしてみてもらったところ、その家の御不浄の下に「水脈が走っている」と言われたそうです。
その方が、持っている杖をその近辺の地面に突き立てたところ、何と本当に水がじわじわと湧き出してきたそうです。
家人は早速、御不浄の場所をかえたそうです。
(その家では、飲み水は山水を引いていたそうです。)
このようなお話は、昔はたくさんあったそうで、昔の人は水回りにとても気を使っていたそうです。
今、自分の周りでこういうお話をしても「???」な反応です。
今は、ほとんどの所で上下水道が整備されているので、昔ほどは「水脈」とか「水神様」のことは話題にならないのかもしれません。
こういう事をお年寄りは知ってても今はあんまりいわないのでしょうか。
昔も今も水は「生命の糧」なので水の恵みに感謝です。
ずっと前に聞いた昔の人のお話です。
昔々、ある家でいろいろとさわり?があるので、「かみさまがみれるひと」(法力のあるお坊さん?行者さん?)にお願いしてみてもらったところ、その家の御不浄の下に「水脈が走っている」と言われたそうです。
その方が、持っている杖をその近辺の地面に突き立てたところ、何と本当に水がじわじわと湧き出してきたそうです。
家人は早速、御不浄の場所をかえたそうです。
(その家では、飲み水は山水を引いていたそうです。)
このようなお話は、昔はたくさんあったそうで、昔の人は水回りにとても気を使っていたそうです。
今、自分の周りでこういうお話をしても「???」な反応です。
今は、ほとんどの所で上下水道が整備されているので、昔ほどは「水脈」とか「水神様」のことは話題にならないのかもしれません。
こういう事をお年寄りは知ってても今はあんまりいわないのでしょうか。
昔も今も水は「生命の糧」なので水の恵みに感謝です。
Posted by 桔梗 at 2010年07月20日 13:13
ショコラケーキさん ようは気持ちの問題です。
水は生き物にとってなくてはならないもの感謝を忘れずに
水は生き物にとってなくてはならないもの感謝を忘れずに
Posted by 隊長 at 2010年07月20日 13:21
ありがとうございます。
水のことなのに、全てのことと勘違いして、号泣。
感謝の心より、感情に振り回されてました。心落ち着けて、大切なことを見失わないないようにします。
水のことなのに、全てのことと勘違いして、号泣。
感謝の心より、感情に振り回されてました。心落ち着けて、大切なことを見失わないないようにします。
Posted by 鹿屋のショコラケーキ at 2010年07月20日 22:45
>桔梗さん
すごいお話をありがとうございました!
>鹿屋のショコラケーキさん
コメントがいつも遅れてすみません・・・
すごいお話をありがとうございました!
>鹿屋のショコラケーキさん
コメントがいつも遅れてすみません・・・
Posted by アマミキョ
at 2010年08月05日 23:43

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