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悶々心霊体験記 ~ケンムンに憑かれかけた話

2017年07月20日


これは私がまだ乳飲み子だったときの話。

伯母一家に誘われた父母が、赤ちゃんだった私を抱いてピクニックに参加したのだそう。

そのピクニックには、合計4家族参加してたらしい。

地元で有名な海浜公園で、その日は絶好のレジャー日和。

たくさんの家族連れですでに賑わっていたらしい。

ラッキーなことに、ちょうど日陰になっている大ぶりのガジュマルの木がひとつだけ空いていたのを見つけた一行は、

そのガジュマルの木の下にレジャーシートを敷いて、それぞれ思い思いに寛いだという。

すると、伯母と一緒にいた祖父が、ふと赤ちゃんだった私を覗き込み、急に真剣な表情になったという。

祖父「ヒサ(母の名)、梨乃の顔が赤いぞ!」

母「あ、本当だ、太陽に当てられたのかしら」

祖父「いや、そうじゃない。よく見てごらん」

よく見ると、赤ちゃんの私の顔には、うっすらと発疹ができていた。

祖父&伯母「ここは危ない!この木のケンムンの気にあたった!すぐここを離れるよ!」

ケンムンとは、ガジュマルの木に住み着くという妖怪のこと。

伯母はすぐに赤ちゃんの私に向けてクチ(呪文)を唱えながら塩を振りかけ、

(クチの内容は
「この子は神の子だから、この子に手をだしたら大変なことになるよ、この子にこれ以上手を出すな!」
という内容の方言)

祖父は山で山神やケンムンをよく目撃していた霊感バリバリの方だった。

祖父&伯母「七つまでの子供は(霊的に)弱いから、このままここにいたら梨乃がとられる、すぐに帰るよ!」
と荷物をまとめはじめた。

伯母は霊感がある人だったので、こういう時の判断には母は素直にしたがっていたという。

しかし、同行していた3家族のうちの1家族が、
「きたばかりなのにもう帰るなんて、そんなバカな話があるか。ケンムンなんているか。
今頃バカバカしい。そちらのお子さんは日にあてられただけだ。
うちの子はなんともない。その発疹はアセモみたいなものだ。気にするな」
と、帰ろうとしない。

伯母は説得を諦め、伯母家族と母と私、伯母を信頼する友人家族の3家族は、その場を後にして帰宅したという。

祖父&伯母は「一度そういうモノがきたら、もうその日は出歩かない方がいい。梨乃は一度ここでケンムンにさわられたから、ケンムンに覚えられたかもしれない。何年間かは梨乃をここに連れてこないように」

とアドバイスしたとのこと。

その夜、母に伯母から電話があり、

説得を聞かずに残って遊んでいた家族のお子さんが、その夜突然熱発したとのこと。

「あの時親が欲出したから・・・・・」と伯母は残念そうにしていた。

高熱はなかなかひかなかったとのこと。

うちの母は、それから私が七歳になるまでは滅多に私を人ごみやガジュマルの木の近くに連れていかなかったそうです。








  


Posted by アマミちゃん(野崎りの) at 17:04Comments(0)奄美スピリチュアル・オカルトエピソード