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ある愛の詩~ノーベル平和賞・劉暁波氏の文抜粋

2010年12月13日

rainbow777さんより掲載依頼をいただきました!

ノーベル平和賞受賞式典で朗読された、劉暁波氏の「私には敵はいない」という感動的な一文の抜粋だそうです。

これは、劉氏の最後の陳述からの抜粋ですが、その陳述の最後で、妻劉霞さんに対する愛を語った部分、「妻への愛を語る」の翻訳の抜粋だそうです。


これを読むと、万感胸にせまります。

「愛」とは個でありながら公であり、道義でありながら一瞬のなかの永遠でもあるのだと思います。

「愛」とは、かなしくも美しいです。




__________


もしも、語る事を許されるなら、この20年間でもっとも幸運な経験、それは妻劉霞から受けた無私の愛だ、と私は言いたい。
彼女は今日の裁判を傍聴することができない。
しかし、愛する人よ、君の私への愛はいつまでも変わらないことを堅く信じている。
この間、私の自由は常に阻害され続けてきた。
我々の愛は外的状況により困難を強いられ続けた。
しかし、その後味は無量の味を残す。
刑期を私は有形の獄中で過ごし、君は心という無形の獄中で待ち続ける。
君の愛は高い塀を飛び越える太陽の光だ。
その光は監獄の窓の鉄格子を突き通し、私の肌の至る所を照らし、身体中の細胞を暖め、私の心を常に平和な、開かれた、明晰な状態に保たせてくれ、監獄で過ごすすべての時間を意義あるもので満たす。
一方で、君への愛は悔恨と後悔に満ちたものであり、しばしばその重みに私の足は耐え切れずよろめく。
私は荒野に転がる一つの無感覚な石。
狂った風と暴れる雨にむち打たれ、それはあまりに冷たいので誰もあえて触ろうとはしない。
しかし、私の愛は堅固にして鋭く、如何なる障害をも突き抜けることができる。
たとえ粉々に砕かれようとも、その灰塵をもって君を抱きしめよう。

愛する人よ、君の愛があるので差し迫った裁判にも端然と立ち向かうことができ、私の決断した選択に対しても後悔せず、明日を楽観的に待つことができる。
いつか、この国に、表現の自由が認められ、すべての市民の言動が平等に扱われる大地となる日が来る事を待ち望んでいる。
そこでは、異なった価値、思想、信仰、そして政治的見解が競い合いながらも、平和的に共存することができる。
多数派と少数派の意見が平等に保証され、政権を握っている側とは異なった政治的見解も、完全に尊重され守られる。
そこでは、すべての政治的見解が人々の選択を待つために太陽の下に広く述べられる。
すべての市民は恐れなく政治的意見を述べることができ、そこでは、如何なる人も、如何なる状況の下にも異なる政治的見解を発表したからと言って政治的迫害に苦しむことがない。
私の望みは、私が中国で綿々と続いて来た言論弾圧の最後の犠牲者となり、この後、いかなる者も言論が故に罰せられることがなくなることである。

表現の自由は人権の基礎であり、人間性の源であり、真理の母である。
言論の自由を締め付けることは、人権を踏みにじり、人間性を窒息させ、真理を抑圧することだ。

中国憲法により保証された言論自由の権利を行使するためには、市民としての社会的責任を果たさなければならない。
如何なる意味においても、私の行った事に罪はない。
しかし、このことで私に罪が掛けられるとしても、恨み言はいわない。

すべての人に感謝する!
(谢谢各位!)

2009年12月23日 劉暁波




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Posted by アマミちゃん(野崎りの) at 12:22│Comments(0)政治
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