ぽえむん「たくさんの窓」
2013年02月17日
壁にたくさんの窓ができていて
そこからたくさんの人が覗いていた
たくさんの子供達もいた
誰にここを教えられたのか
ものめずらしそうに覗き込んでいた
たくさんの龍が
嬉しそうに微笑んでいた
一つの声が「主から離れず、本道を忘れるな」と言い
「次はもっともっとひろめるようにしなさい」と言っておられた
もう一つの声が言う
お前が動けば3人の敵ができるだろう
しかし7人の人間が心救われるだろう
お前の耳目には3人の憎しみが大きく映り込むだろう
しかし
ひるんではならん
刃で返すのではなく
徳で返しなさい と
罪滅ぼしだと思っているが
罪ならば愛にはならぬだろう
愛がわからぬか
愛がわからぬか
愛とは
お前がその地の土になりたいと願う心だ と
違うところからも
様々な声がきこえる
水をください
食べ物をください
寒い さむい
おなかがすいた
たすけて たすけて
たくさんの窓から覗く人々
いくつかの声とたくさんの声
小さな私に滴を落とす
滴は私のてのひらにたまって
私はてのひらにじっと耳をすます
鎮魂の歌を歌うには
まだ私はあまりにもか弱く
たくさんの見えない腕が
本当はつかんでいるのではなく
支えてくれていたのだと知る
本当の鎮魂は
謝罪ではなく
祝福をとどけることだ
喜びを増やすことだ
真心をひろげることだ
たくさんの窓から覗く子等に
私はまだ歌を歌えない
いつか
私があの場所にたどりつけたなら
子供達に伝えたい
親の愛を
祈りを
歌を
無垢な瞳が
無限の可能性を宿す小さな太陽が
悲しみを希望に変えて笑っている
Posted by アマミちゃん(野崎りの) at 23:31│Comments(0)
│ぽえむん
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