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ぽえむん「無念をこえて」

2012年08月07日

悪がまかり通り

正義は受け入れられず

悔しくて

腸が千切れそうで

血の涙を流して

恨んで 怨んで

天を怨み

天を恨む自らをこそ怨み

無念の思いを

咆哮しつづけた








幾千 幾万もの記憶が

繰り返され 繰り返され

悲しみの骨と流された血の

赤土の上に

天帝の慈悲の風が吹く







どれくらいたったか

無念をこえて

無念をこえて

怨嗟を呑んで

やがて

かきむしる掌をおろし

合わせ

祈りて

祈りて

祈りて

わが心に いやそれよりも

わが子等に 

天帝の慈悲を乞う





無念をこえて

無念をこえて

来世があるならば

来世があるならば

天帝よ

天帝の使いであられる天人天女たちよ





この怨みはらせぬのなら

せめて

わが悲しみの先を教え給え

無念の思いの

この先の道を

我が心が行くべき道を

因果とは何か

道理とは何か

私を去るとは何なのか

この無念を

この無念を

無意味なものにしたくはないのです









天帝の無常の風が吹く

無常の風の指先には

輪廻という永遠の物語がある







この無念もその永遠の物語のほんの一瞬で

天帝の指先が支える天界とこの世界の

我が悲しみ我が怨みの泥沼が

やがて

蓮の花を咲かすを待つ天帝の

慈悲の時の只中にありて








それでも今は捨てられぬ無念も

いつか越えて

いつか越えて

その先へ







天帝よ

天なる父よ

始原なる父よ

わが魂の父よ

父よ

父よ

父よ








父よ

私は

私を去りたいのです

無念を去りたいのです

本当の私になりたいのです

早くあなたに会いたいのです

この悲しみはあなたに出会えぬ悲しみなのです





父よ

父よ

父よ








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Posted by アマミちゃん(野崎りの) at 20:14│Comments(0)ぽえむん
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