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ぽえむん「鏡」

2012年02月29日

鏡にうつる人が

どうしても自分だと思えなかった




いつも

いつも

ちがう自分を演じている気がする







本当の自分は誰なのだろう

本当の自分はどこにいるのだ




媚びた自分も

背伸びした自分も

投げやりな自分も

ちぢこまった自分も





自分ではない気がする



自分はどこにいるのだろうと

鏡の向こうの古い友人に聞く




友人は応える

「そこまでして自分から逃げたいのかい?」







私は 私の何から逃れたいのだろう

てのひらをのぞきこむと

赤い水が見える

しずかに耳をすますと

助けを求める声が聞こえる

自分をふりかえれば

ずぶ濡れの人間が一人たちつくしている





それでも

バラバラになった自己像のままで

歩くしかないから

天よ 天よと 手を伸ばして

前にすすめば




いつのまにか

たくさんの花が私を支えてくれていることを知る









鏡を

背中にはりつけて

前にすすもう





バラバラな私は

いつか花のこやしになりたいと

願い

歩けるところまで歩いて

赤土になりたい







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Posted by アマミちゃん(野崎りの) at 01:17│Comments(0)ぽえむん
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