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差別っすか?(再掲載)

2011年06月18日

先日、母にメガネをプレゼントせんと近所のメガネ屋さんに連れて行ったとき、ローンの照合時間がひたすらに長かったので、その間店長のおじさんとどうでもいい話にはなをさかせた。

「私、もう勤めて数十年になるんですが、10年くらい前かなぁ、数年ほど鹿児島に単身赴任してたんですね。」

「鹿児島本土までですか!奄美から離れることがやはりあるんですねー」

「チェーン店はどうしてもねぇ(苦笑)でも、鹿児島はしんどかったですねー。何がいやかって、なんというか、やはり、奄美の人間を差別するんですね。」

「 (`・ω・´)  」

「若い方はそうでもないんですが、ご年配の方は、私が奄美の人間だと知ると露骨でしたねぇ。あれはしんどかったですねー・・(苦笑)」

店長さんはそれ以上具体的な内容を語ることはなかったが、私は久しぶりに沸々と怒りが湧いてきた。

鹿児島だって徳川幕府から虐められたのに、どうして奄美を虐めるのだ。つーか、あんたら鹿児島の方が東京じゃかなり嫌われてたぞ。そこんとこわかってんの?つーかどうして道徳の教科書の郷土史で鹿児島の歴史はたくさん載ってるのに、奄美の歴史が西郷さんがきたエピソード一個しかないのよ。あ?ヤンチュ制度という農奴制度までつくったあなた方の奄美からの黒糖収奪という立派な歴史は無視ですか?お前らが歴史書焼いてくれたせいで、奄美の歴史はなくなったんだよ。え?

しかし、怒りは虚しくなるだけだからやめた。

恨み心で恨みはとけない。それより、その悔しさをバネにして、立派になり、社会的実績をうむことしかないのだ。

薩摩だってそうだ。徳川にいじめられた悔しさをバネに、力をため、教育に力を注ぎ、結果明治維新から近代日本の立役者になった。

奄美も明治初期の丸田南里による黒糖勝手世騒動から、学問の大切さを学び、その結果奄美という小さな島から、大審院長(当時の最高裁長官)まで出すほどの大きな学問レベルの高さにいたった。

丸田南里による黒糖勝手世騒動を知らない奄美の方はググッてね。

15年ほど前に全国テレビで特集されていたが、奄美という一離島からの弁護士や官僚・財界人などの輩出人数は人口比でも驚異的に高いレベルにあるという。

薩摩に感謝ですね。

何度も日記に書いたが、父が高校生の頃の話。

島崎藤村の『破戒』を読んで、どうしても部落差別というものが理解できなかった父は、奄美二世で鹿児島本土育ちの祖母に尋ねてみたという。

すると祖母は、その地域のことを口ぎたなくののしり、とても汚らわしいものだと言ったらしい。

父はその瞬間怒りがバーン。

「お前は自分が大島モンだといじめられたのに、部落の人を差別するのか!!!!」

「○○(父の田舎の集落)で父なし子と、貧乏人といじめられてきた俺に、そんな言葉を吐くのか!!」

(祖父は父が幼い頃に他界・祖母とこども達は極貧で育った)

祖母に手はあげなかったが、かわりに鬼の形相で部屋中をズタズタにしたらしい。父は一旦怒りに火がつくとヤバイからなー。

それから祖母は父の前で二度と人を蔑む言葉を言わなかったという。よほど怖かったんでしょうね。

とーちゃん、やりすぎ。(笑)

でも、私はそんな父が好きだ。誇りにすら思う。

最近も、奄美の知人が「被差別部落って怖いよねー。正直、ちょっと引くかも・・・」と言ってきたので、私はあえて抑揚のない口調で

「奄美出身者が沖縄ではヤクザになってる人も多いってご存じでした?山口組の幹部は徳之島出身が多いって知ってました?奄美はそーゆー意味では充分に怖いですよね。ちなみに、あなたの親ごさんの生まれの集落も奄美の中ではヤクザが多いと言われますね。もちろん、奄美は島ですからフツーに血が濃いですね。頭にアガる人も多いですね。ユタの神がかりはアガることからなりますからね。で、被差別部落がなんですって?」

と言ったら、知人は顔面蒼白になった。

「あまり、そういう見方はよくないですよ。他人にさしたひとさしゆびは確実に自分をさしてますから。」

と言うと、知人は固い表情で黙っていた。

痛みをわかるなら、その痛みを誰かにまで向けちゃいけない。

私が親からいただいた、大切な財産の一つだ。

差別なんかくそくらえ!!!!!

父のようなあったかい人間になりたいのだ。


Posted by アマミちゃん(野崎りの) at 09:42│Comments(5)
この記事へのコメント
私は東京在住なんですが、被差別部落は、知識だけで身近な問題としては無かったです。個人的には「そこに住んでる人に何か問題無かったらわざわざ話題にする必要ないよね」って感じです。

確かに、年輩の方の中には、「怖い」とか何かいう人が時々いましたが(すみません、考え方自体がわからないから、会話の内容もうろ覚えなんです)私は、確か「そんなのより、あの無人屋敷の方が怖いし気になる」「あの交差点が嫌だ」とか言って、会話が終わった気がします。

馬鹿な話ですみません
Posted by ふりふり at 2011年06月18日 10:19
差別は悪いことだというのは誰もが理解出来る。
差別はしてはいけないという言葉に刃向かう人は少ないだろう。

では、

なぜ差別が生まれるのだろうか?
新たな差別を産むことによって、誰のどんなストレスが解消されているのだろうか?

なぜ虐げられた者は、自分より下位の人を虐げられるのだろうか?


良い悪いを単純に断じる前に、なぜそれが発生するのか?
どのプロセスにて、生まれるのだろうか?

見過ごされがちで当たり前と笑われそうだが、必要なことだと思う。
Posted by ان شاء الله at 2011年06月18日 10:31
あまみっちゅで何が悪いか〜

あまみ最高


アマミチャン、攻撃的ですよ(笑)
Posted by ぶどうぐみ at 2011年06月18日 12:10
私は、被差別部落と高級住宅の混在する街で私は、育ちました。閉鎖的、家族や村の為に手段を選ばない恐ろしい行為を幾度も、見たし、マイノリティ故にと云いながら、自らドロップアウトする奴を目にしました。生活保護受給が六割を超え、手厚い保護、子供は中学生迄毎日無料でミルクが届き、免許取得は八割国負担、公務員は就職特別枠を用意された暮らし…何がマイノリティだと、吐き捨てた私です。離島だから部落だから、ってはみ出し者の言い訳でしょ?アマちゃんの一緒くたの論理は良くないな。因みに上記を当たり前と思ってる部落の奴を俺は差別するよ。差別特権の無償継承者を可哀想とは思わない。対等じゃないから、しかしムラを捨て普通に生きる事を選んだ奴の差別は絶対許さない。俺はそんな感じ
Posted by 秋介 at 2011年06月18日 20:23
初めまして。いつも楽しく読ませて頂いております。
私も小学生のころに「差別はいけない。」と学校で教わりました。
しかし、うちの父親はアマミさんのお父様と違い、
「現実に(部落の人々が)どんな事をやっているかを、良く見なさい。
部落だからと、自分たちは差別されているからと、ヤクザまがいに主張して、お役所から特権を得ている人が多いんだよ・・・。」とそのような事を言っていました。
小学生の私にはよく理解できませんでしたが、当時港湾関係の仕事で、お役所にも良く出入りしていた父は彼らの実態ややり口を目の当たりにしていたのだと思います。
今でも人種や生まれ・職業により差別することは許されないことだと思っています。
しかし、「差別」を理由に「保護」を叫び、「特権」を利用して、私服をこやし、まじめに努力しようとせず、寄生虫のように生きている…そんな人々がいることも事実です。
「○○採用枠」しかり「○○手当」しかり・・・。
そのような人々は自ら差別されることを望み、光に目をそむけ、暗闇に生きる人々ではないのか・・・と
だからと言って差別してはいけないのかもしれません。
みな「仏の子・神の子」ですから・・・。
でも、自分の理解の及ばない生き方、考え、行動をする人はやはり怖いし、引いてしまう・・・。というお友達の気持ちは十分に理解できます。
初めてのコメントで偉そうに語ってしまいました・・・。
失礼しました。
Posted by moonmoon at 2011年06月18日 23:40
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