瓊瓊杵尊と神武天皇~神託と武力
2013年12月27日
さて、天孫族の日本統一と神託について考えるこのシリーズ。
ここまでの私なりの整理で、
「神武天皇をはじめとする天孫族には、国津神の高位霊界から、天孫族を統一者として認める神託が当時すでに降りていた、しかし国津神の氏族達がその神託自体を認めなかった」
という一つの仮説にいきつきました。
そうでなければ、ニギハヤヒ→ニニギという後継の正当性に、かならず完全否定する伝承があるはずです。
しかし、その伝承がない。
つまり、ニニギは、先史における統一王であるニギハヤヒ王朝のルーツを持つ氏族の一つであり、その証明となるもの(三種の神器)を持っていたということは、国津神側であっても否定できない事実だったということではないでしょうか?
つまり、ニニギとは元々「国津神のなかの新興勢力」であり、
その継承の正当性は理解しつつも、
権限の委譲(中央集権制)を大国が認めなかったために、
国津神と天孫族の相克がおきたものと感じます。
しかし、ニニギの正当性をいち早く理解して、恭順した氏族がいました。
それが、オオヤマツミの神の一族であり、
オオヤマツミとは、神山をさししめすのではないかと推測します。
つまり、オオヤマツミの神とは、当時の日本全土にあった国津神の信仰・神山信仰をとりまとめる、神官の長の一族ではなかったでしょうか。
その力は、娘であるコノハナサクヤヒメにも現れています。
すでに、ニニギに対して、天孫(日本統一という天照大御神の意を受けた正当皇位継承者)であるという国津神霊界の神託が降りていたことがわかります。
しかし、ニニギから神武につながる新興勢力にたいして、恭順を拒む氏族は非常に多く、(そりゃ既得権益を失いたくはないですよね)
氏族達への説得は困難を極めたと推測されます。
おそらく、ニニギ自体はほとんど武力を使わなかったのではないでしょうか。
幸福の科学で、ニニギノミコトの生まれ変わりとリーディングされている三島由紀夫を見る限り、
私設軍隊を持っていてもほとんど使わず、もっぱら理想を示すことや国民の感化・教育・美意識の向上を主眼に置いていたことがわかります。
三島自身、武力とは「宗教的シンボルとなる存在を護るためのもの」(野崎意訳)と明言しております。
だから、三島の作った私設軍隊・楯の会は、天皇の盾という意味でした。
結果的に、武力をほとんど行使しなかったであろうニニギは、日本統一の使命を果たすことができなかったのではないでしょうか。
その反動もあり、神武ははじめから、「東征」を目的としたのだと思います。
つまり、神武の数代前に示されていた変革の天意と、その動きを、
多くの氏族は拒み、結果的に当時大国出雲と同盟関係を結んでいた朝鮮からの思想侵略を放置することになり、
朝鮮族はおそらく氏族の神への信仰のみへの一本化・・・・内戦への誘導をしかけていたのだと思います。
それによって、やがて日本全土に関わる国防の危機が起きたものと推察されます。
その結果、神武の東征という「未曾有の内戦」を招いたのだと感じます。
神武東征とは、侵略ではなく、国防のための最終手段ではなかったでしょうか。
(同じようなことが起きたときに、いち早く動いたのが、神功皇后だったと推察します)
かつて同じ文化で統一されていた日本。東北・北海道から沖縄まで、大きな交流のあった縄文時代。
何によってそれが断絶されたのかはわかりませんが、おそらくは全国規模での天災があり、
当時の交通ネットワークが一時的に全面遮断されてしまったものと推測します。
その後、交流がなくなった国々では、それぞれの氏族の独自性が強くなり、
氏族達が覇を競い争いが絶えなくなった時代に、
かつてのニギハヤヒのように、
再びの宗教理念による日本統一を、
天上の神々は意図されたときに、
その神託を拒んだのは誰か。
その神託を歪めたのは誰か。
それは、宇宙の邪神であり、その尖兵である地球の邪神ヤーベかもしれません。
でも、最終的には、神託を拒んだのは、
自分達の利益のために古い神にしがみつく「自己保身」そのものが、
多くの悲しみを生んだ原因であったと私は感じます。
本物の古い神々は、多くの幸福のための変革をのぞまれていたのに、
地上の人々は、古い神の名において変革を拒んだ。
そこにあったのは、信仰心ではなく、自己保身(自分の正しさへの執着)でした。
本物の古き神々の悲しみを思います。
神を崇拝する人々が、
神の理念よりも人間心での保身を選び、
神の名を叫びながら死んでいく。
たくさんの悲しみが降り積もり、
神託は届かない。
古き神の嘆きは、
それでも、その子等の魂を救いたいと泣いています。
元なる神の元へ集えと。
そこに、この国の救いがある。
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Posted by アマミちゃん(野崎りの) at 12:41│Comments(0)
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